【自転車競技】インカレに向け得た「確かな手応えと明確な課題」野中がスクラッチ3位 TPは4位に食い込む/東日本学生選手権トラック競技大会

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5月9日、10日の2日間にわたり、長野県松本市のスカイロードサイクリングスタジアム松本にて東日本学生選手権トラック競技大会が開催された。慶大自転車競技部からは計8名の選手が出場し、各競技で熱戦を繰り広げた。大会1日目は個人種目で各選手が課題と収穫を得ると、2日目のスクラッチでは野中康平(経2・都市大付)が見事3位表彰台を獲得。また、部として力を入れる4kmチーム・パーシュート(TP)でも4位に食い込み、夏の全日本大学対抗選手権(インカレ)へ向けた確かな手応えと明確な課題を得る大会となった。

※記事の掲載が大幅に遅くなりましたこと、深くお詫び申し上げます。

5月9日(土)、10日(日)@長野県松本市 スカイロードサイクリングスタジアム松本 東日本学生選手権トラック競技大会

大会1日目(5月9日)

大会1日目となる5月9日、個人種目の1kmタイムトライアル(TT)に吉村紘太朗(理2・土佐)、4kmインディビジュアル・パーシュート(IP)に南山航介(理4・昭和)が出場した。

1kmTTに出場した吉村は、1分08秒095のタイムで12位となった。「2周目で結構差ができ、それを最後まで引きずってしまった。冬場に高強度の練習があまりできておらず、目標の1分6秒台に届かなかった」と悔やむ。しかし、「これ以上タイムが下がることはない。去年の年末のように練習していけば5秒台も狙える」と結果を前向きに捉え、次への意欲を見せた。

一方、4kmIPに出場した南山は、4分51秒335で7位。「2周目から想定よりも1秒ぐらい遅いタイムで入り、感覚は非常に悪かった。事前の練習数値からすると全然納得がいっていない」と厳しい表情を見せた。しかし、精神面での大きな成長を見せたと南山はいう。「昨年は1日目の悪い精神状態を引きずって2日目のTPで千切れてしまったが、今年は練習をしっかり積めている自信がある。対戦相手もタイムが出ていなかったので、引きずらず明日の競技へ切り替えたい」と語った。

大会2日目(5月10日)

迎えた5月10日、大会2日目は4kmチーム・パーシュート(TP)、スクラッチ、ポイントレースの3種目が行われた。

4kmチーム・パーシュート(TP)

大会唯一のチーム種目であり、慶大が注力してきたTPには、長谷川嘉洋(経4・慶應)南山高島和真(法3・桑名)吉村の4名が出場し、4分27秒690のタイムで4位に食い込んだ。

最高学年としてチームを牽引する南山は、「メンバー一人一人が役割を果たし、目標としていた26秒に迫るタイムを出すことができた。」と振り返る。前日の宣言通り、見事に気持ちを切り替えての好走だった。しかし「初めに少し突っ込みすぎて、前半に速く入れた分、後半にかなり減速してしまった」とペース配分に課題を残した。

目標とする8月のインカレ入賞(8位以内)には「4分20秒切り」が必須となる。上位校との差に危機感を抱く南山は、「1巡目を何度も繰り返す練習をしてきたが、本番と同じスピードでの2巡目以降が体力的に厳しいという明確な課題が出た」と分析。今後は「本番直前にギリギリのタイムを出して3秒上げるという考え方ではなく、練習の段階で20秒を出し、本番は余裕を持って練習通りやるだけ」のレベルに仕上げる。7月に伊豆で行われるトラックレースを中間目標とし、さらなるタイム短縮を狙う。

スクラッチ

個人種目のスクラッチでは、野中が見事3位表彰台を獲得した。野中は前日のインタビューで「もちろん目標は優勝。格上の選手はいないと思っているので全力を尽くす」と力強く宣言しており、その言葉通り序盤から余裕を持ってレースを展開。事前の実践的なトレーニングの成果を存分に発揮してみせた。

しかしレース後、野中の表情に満足の色はなかった。「最後の最後でどうしても自分の判断ミスや自信のなさが出てしまった。先輩にうまくアシストしていただいたのに3位という結果で終わり、順位自体にはすごく悔しい」と唇を噛む。それでも「レース中も余裕を持てており、もっと高い順位を狙える実力はついてきている」と自身の成長も実感。「今日より2つも3つも上のレベルの相手と戦わなければいけない次戦に向け、自分の強みにさらに磨きをかけたい」と前を向いた。

なお、同種目に出場した長谷川は9位、吉川蒼大(理3・名古屋)はDNF(途中棄権)となった。

ポイントレース

ポイントレースに出場した高島は13位で完走し、1ポイントを獲得した。およそ半年ぶりの集団競走であり、「走り切って順位をつけること、あわよくば全力でポイントを取りに行くこと」という事前の目標をしっかりと達成。「無酸素領域や有酸素上限でのインターバル練習を積んできた成果が、集団に這いつくばりながら完走するという部分ですごく活きた」と手応えを語る。来月の全日本学生選手権に向け、「予選を進出できるように能力のボトムアップを図り、やれることは全てやる」と闘志を燃やす。

同じく同種目に出場した山崎直人(環2・八王子桑志)は、前日に「先輩が去年までこの大会で2連覇しているので、慶應としての3連覇目を目指す」と意気込み、無酸素領域の強化策を語っていたものの、無念のDNFという結果に終わった。

各選手が実戦を通して得た確かな成長と、明確になった現在地。来月以降に控えるロードレースの全国大会や全日本学生選手権、出来栄えの集大成となる8月のインカレに向けて、自転車競技部の熱きペダルはさらに加速していく。

(神戸 佑貴)

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