【野球】連日の打線爆発!逆転Vへ視界良好 東大②

リーグ戦初本塁打を放った谷田
5月6日(日) 慶大-東大 2回戦

リーグ戦初本塁打を放った谷田

リーグ戦初本塁打を放った谷田

前日に行われた慶東1回戦では大勝したものの、18残塁と課題を残した慶大ナイン。しかし続く2回戦では山﨑錬主将(商4)、谷田(商1)の本塁打に加え、2犠飛を記録するなど2、3回を除く毎回に効果的に得点を重ねた。投げては先発・竹林(商3)が7回1失点の好投でリーグ戦初勝利。東大相手に連日の大勝を飾った慶大が勝ち点を奪取し、春季リーグは勝ち点2で3チームが並ぶ(5/6現在)混戦模様となってきた。

 

東大
慶大 × 11

慶大:○竹林、仲井、福谷-阿加多、手錢

東大:●鈴木、初馬、香取、毛利、窪田-岩瀬

慶大出場選手

ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
[8] 辰巳(文4・郡山)
仲井(文4・時習館)
手錢(環3・大社)
[6] 福富(商4・慶應)
齊藤(政4・慶應)
[7] 影山(総4・鎌倉学園)
佐藤旭(商2・慶應)
[4]5 山﨑錬(商4・慶應)
牧野(商3・千葉東)
[2] 阿加多(法4・慶應)
R 松本大(環3・桐光学園)
福谷(理4・横須賀)
[5] 横尾(総1・日大三)
大川武(環4・済々黌)
[3] 鈴木裕(商4・慶應)
R8 荒川(商3・慶應)
[9] 谷田(商1・慶應)
[1] 竹林(商3・慶應湘南藤沢)
H3 渡邊暁(商3・慶應)
 

竹林はリーグ戦初勝利をあげた

竹林はリーグ戦初勝利をあげた

幸先よく先制したのは慶大。辰巳(文4)、福富(商4)、影山(総4)の3連打でいきなり先制に成功する。さらにチャンスを広げると1年生ながら4試合連続スタメンとなった横尾(総1)が今季5打点目となる犠飛を放ち、1点を追加。今季初登板の東大先発・鈴木を早くもノックアウトする。

この日の先発は法大2回戦以来の登板となる竹林(商3)。前回は四回での降板となってしまったため、リベンジを期してのマウンドとなった。初回に安打を足がかりに三塁まで走者を進められたが、無失点で切り抜けるとそれ以降は五回まで東大打線にヒットを許さない好投で流れを渡さなかった。

2番手・初馬に苦しめられた打線だったが、四回にリーグ戦初スタメンとなった、高校通算76本塁打男・谷田(商1)が7打席目でリーグ戦初安打を放つとここから再び攻撃のスイッチが入る。好調の1、2番辰巳、福富が初回同様に連打でチャンスを広げると影山は押し出し死球、山﨑錬主将の犠飛で確実に得点を重ねていく。

 

谷田はスタメン起用に応える活躍を見せた

谷田はスタメン起用に応える活躍を見せた

試合を決めたのは一発だった。五回、二死から谷田が放った右翼への豪快な打球はそのままライトスタンドへ。「(前の打席で)一本出て気楽に打席に入れた」という期待のルーキーのソロ本塁打で6-0とリードを広げる。1年生の一発に主将が燃えないわけがない。続く六回には初めて4番に座った山﨑錬が2試合連続となる3号2ランをバックスクリーンにたたき込み、試合を決めた。

「カウントを悪くしてしまった」と反省点を挙げた先発・竹林だったが、与えた四球は2つと要所を締める投球で失点は六回に犠飛で許した1点のみ。被安打3と最後まで東大につけいるスキを与えず、7回1失点でマウンドを降りた。

七回には途中出場の渡邊暁(商3)、八回には開幕から絶好調の阿加多(政4)のタイムリーで追加点を挙げ、終わってみれば14安打11得点の快勝。投手陣も2番手・仲井(文4)が1失点を喫するものの、最終回に登板した福谷(理4)が盤石のリリーフ。三者凡退で締めた慶大が2連勝で勝ち点を獲得する結果となった。

 

山﨑錬は2試合で3本塁打と大活躍

山﨑錬は2試合で3本塁打と大活躍

1週間空けて行われる立大戦に向けて明るい材料は多い。2試合で20得点、山﨑錬が3本塁打8打点と大暴れした打線の好調は特に大きいはずだ。投手陣に厳しい台所事情を抱える東大相手とはいえ、ここ数年は2試合通じて大勝というシーズンは見受けられなかったということを考えれば、価値あることと言えるだろう。

また竹内大(環4)に次ぐ、2番手の先発投手の確立が急務となっていたが、この日先発した竹林が7回1失点でリーグ戦初勝利を挙げた。強力打線を誇る立大、早大にどこまで通用するかは未知数だが、また一人計算できる投手が増えたと言っても過言ではない。

勝ち点2で3チームが並ぶ混戦模様の六大学春季リーグ戦。そこから抜け出すためには今日のようにスキを見せない試合、プレーをしていくことが絶対条件だ。続く立大戦は慶大ナインの真価が問われる試合となるだろう。

(記事 並松康弘)

選手コメント

山﨑 錬主将(商4)

(今日の試合を振り返って)今日も序盤はあまりいい形で入れなかったんですけど、最後まで締まった試合が出来たのは良かったです。4番でスタメンだったが意識したことは)今までも9番に足が早い選手が入って、8番で攻撃が切れた時は自分が4番目だったので、3番でもあり4番でもありました。そういう点では打線としてやっているので、4番に入ったからどうしようということは考えなかったです。(昨日に続き今日もホームランを放ったが)今日のはしっかりと最後まで押し込めたかなと思います。(犠牲フライも捉えた当たりだったが、打撃の調子は)しっかりとボールが見えていますし、間があるというか、強いスイングが出来ています。(開幕から2連敗した後、4連勝だがチームの雰囲気は)雰囲気はいいです。これから勝負の立教、早稲田戦になってくるので、1つも負けることなく、全員で4連勝したいです。(立大戦への意気込みは)もう負けることが出来ない戦いが続きますし、簡単に勝たせてくれる相手ではないので、11球に全員で取り組むというか、全員でその1球を追いかけるような気持ちで勝ちたいと思います。

福富 裕(商4)

 (今日の試合を振り返って)昨日と違って、入りも良かった。みんな試合に出れたことも良かったと思います(今日は3安打だが)1日1本を目標にしているのですが、今日は3本打てて良かったです。(バッティング好調だが)春くらいから「バッティングつかんだかな」と思っていました。(東大相手に気をつけたことは)昨日みたいにダラダラ試合に入るのではなくて、しっかり入ることに気を付けました。(立大戦に向けて意識することは)そろそろ立教も調子をあげてくると思うのですが、しっかり2戦2勝できるようにしたいです。そうしないと東大に2勝した意味もないので。

竹林 慎太朗(商3) 

(今日を振り返って)調子良くないなりには71失点で抑えられて、その点は良かったなと思いました。(リーグ戦初勝利だったが)それを目標にしてやってきたので、個人としては良かったですが、まだこれから勝ち星を積み重ねられるように頑張りたいと思います。(リーグ戦の先発は2回目だったが)まだ緊張しました(ピッチングを振り返って)カウントを悪くしてしまって自分の持ち味を出せなかったので、次に投げる時はカウントを良くして行きたいと思います。(立大戦に向けて)うちは勝つしかないんで、どんな形であれ、何点とられようが何点で抑えようが勝てばいいという気持ちで頑張りたいです。

渡邉 暁眞(商3)

(今日の試合を振り返って)チームとしてはたくさん点が取れてしっかりとした野球が出来たので良かったと思います。 (七回チャンスでの代打について)途中から出て一打席目だったので打っておこうという気持ちで打席に入りました。(途中出場も多いがベンチでの心構えは)いつ出るか分からないのでいつでも出れるように準備しています。 (残り2カードのチーム、個人の目標は)法政戦を落としているので一つも負けられないと思うのであと4つ全部勝つつもりでやっていきたいです。個人としては与えられたところで結果を出したいです。自分の持ち味は勝負所で打つ事だと思うのでしっかりとやっていきたいと思います。

谷田 成吾(商1)

(初本塁打おめでとうございます)ありがとうございます。(その本塁打の場面を振り返って)一本出て気楽に打席は入れたのが良かったと思います。打てなくてどんどん追い込まれていたので、一気に楽になったというのが良かったです。(球種は)真っすぐです。(感触は)ちょっと詰まったんですけど、いい角度で上がっていい感触だったのでいったかなと思いました。(ガッツポーズも出たが)はい、嬉しくて舞い上がりました()(今日の初スタメンは)今日のロッカーに集合した時に言われました。気持ち的にも入り方が違いましたし、最初からしっかり気合入れていこうと思いました。(唯一のフル出場だったが)ずっと出るっていうこの感じにはまだ慣れていなかったので、長く試合に出させていただいてヒットも出たので良かったです。(チームも勢いにのってきたと思うが)僕が言えることじゃないですけど、チームの雰囲気もいい感じなので、立教戦に向けてしっかり練習してやっていこうという話も錬さんがしていたので、しっかり僕もついていきたいと思います。(立大戦への意気込みは)次はまたスタメンで出れるか分からないですし、代打の可能性の方が高いですけど、出るからには結果を残したいと思います。

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