【テニス】慶大勢7人がベスト4進出/全日本学生テニス選手権大会 6日目

ベスト4を決めた坂元

ベスト4を決めた坂元

慶大勢が魅せた。ベスト4を懸けた戦いが行われ、7人の慶大の選手が登場。シングルスでは、男子は上杉海斗(環2・清風高)、女子は最後のインカレとなる西本恵(環4・岡山学芸高)と坂元君佳(政4・湘南工科大学附属高)の4年生二人。ダブルスでは、高田航輝(環4・湘南工科大学附属高)・上杉組、女子では池田玲(環4・富士見丘高)・西本組、安形玲耶(環3・城南学園高)・村瀬早香(環2・京都外大西高)組が順当に勝ち進んでいる。本日は、慶大勢が全勝。全員が笑顔で一日を終えた

 

 

全日本学生テニス選手権大会 QF

2015/8/20 @岐阜メモリアルセンター

 

男子シングルスQF

上杉海斗 2{6-2、6-4}0 松崎(早大)
 

慶大男子シングルス最後の砦となった上杉のQFの相手は早大の松崎だった。「とにかくキープすることだけを考えていた」(上杉)という上杉は、難なくキープを続けていく。第1セット、第6ゲーム。得意の回り込んでのフォアがさく裂し、ブレークに成功した。ブレークしたあとの大事なサービスゲームを15-40からなんとかキープすると、そのまま第1セットを先取した。第2セットも序盤から順調にキープを続けていく。お互いにブレークできないまま終盤、第9ゲーム。上杉のミスから3度ゲームポイントを握られるという苦しい展開となったがなんとかキープすると、勢いそのままに直後のゲームをブレークし、ストレート勝ち。一度もブレークを許さない完勝で準決勝への駒を進めた。相手は、ユニバーシアードでダブルスを組むなど手の内を知り尽くしあっている第1シードの早大の今井だ。

素晴らしいプレーで観客を沸かせた上杉

素晴らしいプレーで観客を沸かせた上杉

 

女子シングルスQF

西本恵 2{6-3、6-3}0 細沼(早大)
坂元君佳 2{6-4、6-3}0 高橋(亜大)
 

早大の細沼と対戦した西本は、落ち着いた試合運びを見せる。すると第7ゲーム、チャンスは突如訪れる。このゲーム相手がダブルフォルトを連発。ラッキーな形でブレークチャンスを得ると、ドロップショットで相手を翻弄し、ブレークした。このまま流れに乗り、ストレート勝ち。勝負所で素晴らしいショットを見せた西本が準決勝進出。非常にコンディションは良さそうだ。

危なげないプレーでベストを決めた西本

危なげないプレーでベストを決めた西本

坂元は試合開始直後のゲームをブレークする嫌な流れとなるが、すぐにブレークバックをすると、5-4で迎えた第10ゲーム。相手のミスに付け込んだ坂元がものにし、第1セットを奪った。第2セットも序盤にリードを奪うと、安定感のある試合運びで、このままストレート勝ちを収めた。準決勝は、西本とも同士討ちとなる。

リターンをする坂元

リターンをする坂元

 

男子ダブルスQF

高田航輝・上杉海斗 2{4-6、6-4、10-7}1 染谷・林(関大)
 

高田・上杉組は関大のペアと対戦した。第1セットは「ちょっと思うように動かなかった」(上杉)という上杉のサービスゲームで苦戦を強いられた。結局上杉のサービスゲームを2つブレークされ、4-6で相手に第1セットを先取される苦しい展開となる。後がなくなった第2ゲーム、序盤に上杉のショットから高田のボレーという展開がはまり、リードを奪う。途中ブレークバックを許したものの、最後は上杉こん身のリターンエースでこのセットをものにし、試合はスーパータイブレークへともつれこむ。第3セット、高田がサーブ、ボレー、リターン、すべてのプレーで実力を見せつけた。高田の活躍で10-7とし、この戦いを制す。高田・上杉は2年連続のインカレベスト4進出。昨年のリベンジを誓う。

勝利を決めた上杉(写真・左)と高田

勝利を決めた上杉(写真・左)と高田

 

女子ダブルスQF

西本恵・池田玲 2{6-4、6-4}0 伊藤・酒井(関学大)
安形玲耶・村瀬早香 2{6-3、7-5}0 米原・森崎(筑波大)
 

池田・西本組は関西の強豪選手との試合であった。序盤からブレークを許すなど、なかなかうまくいかない試合となる。しかし、両セットともに終盤に相手を突き放した二人が、優勝した一昨年以来のベスト4進出を決めた。

第1シードとして優勝の期待される西本(写真・左)と池田

第1シードとして優勝の期待される西本(写真・左)と池田

安形・村瀬組の試合は序盤お互いになかなかキープできない落ち着かない試合となる。第1セット4-2から、しっかりとキープを続けこのセットを奪う。続く第2セットは、タイブレークで迎えた。第11ゲーム。セットポイントを握ると、最後は安形が完璧なリターンエースを決め、そのまま勝利。順当に準決勝へと駒を進めた。

村瀬(写真・左)と安形のこの笑顔が今日も見られるのか。

村瀬(写真・左)と安形のこの笑顔が今日も見られるのか。

 

(記事:太田悠貴)

 

 

【試合後監督・選手コメント】

 

坂井利彰監督

(今日の試合、慶大勢は全勝でした)今日試合をした選手全員が準決勝に駒を進めたということは大きいし、4種目すべて準決勝に残れたのでよかったです。4種目優勝を目指しているところなので明日も頑張ってもらいたいですね。(明日は早大と対戦する選手も多いです)そうですね。特に上杉が一番山ですかね。相手のいいところも悪いところもすべて知り尽くしている者同士の対戦なのですが、頑張ってもらいたいですね。

 

高田航輝(環4・湘南工科大学附属高)

(最後のインカレでダブルスベスト4まで来ました)そうですね、今までもベスト4には2回来ているので、そこが目標ではなくて本当に今回は上杉と二人で優勝を狙っています。今日は危ない試合だったので、勝ってホッとしているんですけど、まだまだ上を目指していきたいです。(明日までに修正したい点は)今日ファーストサーブの確率が低くてブレークされてしまう場面があったので、そこを少しでも上げて決勝の舞台で今までやってきたことを出したいです。(明日に向けて)昨年準決勝で敗れてしまっているので、今回は気持ちで戦いたいと思います。

 

安形玲耶(環3・城南学園高)

(ここまでのダブルス戦いを振り返って)春関と関東オープンを優勝して今までにないプレッシャーとかもあったんですけど、自分たちはまだ全国でチャンピオンになったことないですし、まだまだチャレンジャーだといいきかせて積極的にプレーしています。それができてきているんじゃないかなと思います。(明日の試合に向けて)明日は早稲田なんですけど、相手関係なく自分たちの強気のプレーを貫いて絶対に勝ちたいと思います。

 

村瀬早香(環2・京都外大西高)

(ここまでのダブルスの戦いを振り返って)春関と関東オープンに優勝して、その勢いで優勝を目指すっていうのはもちろんなんですけど、そのなかで進化し続けるという、そういうところを絶対に貫いて、どんな状況でもチャレンジャーの気持ちをもってやっています。(明日の試合に向けて)早慶戦に続いて絶対に早稲田には負けないという気持ちを持ってがんばります。

 

上杉海斗(環2・清風高)

(シングルスは今日も完勝でしたね)とにかくキープすることだけを考えていたので、結果的にすべてキープできたことはよかったかなと思います。リターンゲームは思いきってやってどっか取れればいいやという感じだったので、なんとか取れてよかったです。(乗せたら怖い相手でしたが)正直そこもあるんですけど、自分のテニスができるように、それができれば勝てると思っていたので、いいプレーができたのでよかったと思います。(明日は今井選手との戦いですが)相手関係なく勝つことは変わらないんですけど早稲田の一番手ですし、慶應はもう自分1人なのでしっかり勝って優勝したいです。(ダブルスでは疲れを感じたが)ファーストセットは動こうと思っていたんですけど、ちょっと思うように動かなかったですね。その分簡単なミスが目立ってしまったんですけど、セカンドセット以降はしっかりとプレーできたと思います。(明日のダブルスの試合に向けて)とにかくダブルスも優勝目指して頑張っていきたいなと思います。

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