【アメフト】日大の猛攻に屈し0-30 慶大は守備の粘りと若手の成長に収穫/春季オープン戦vs日本大学アメリカンフットボール有志の会

アメフト

5月17日(日)14:00~ 春季オープン戦vs日本大学アメリカンフットボール有志の会 @アミノバイタルフィールド

この日の相手は、昨年連盟に復帰した「日本大学アメリカンフットボール有志の会」。昨季は2部で6勝0敗と圧倒的な強さを見せ、今季からは舞台をBIG8へ移し、さらなる注目を集める中で慶大との一戦に臨んだ。試合は序盤から日大が主導権を握り、慶大は前半を0-7で折り返す。それでも、第2QにはDB・西田悠真(政2・慶應)のインターセプトなどディフェンス陣が流れを引き寄せるプレーを披露。オフェンスでもRB・田中玄樹(理3・本郷)を中心に着実にゲインを重ねたが、得点には結びつけられず、ビハインドのまま後半へ向かう。後半もDL・山田向洋(経4・慶應)やLB・山下敬輔(法3・慶應)らを中心にディフェンス陣が気迫を見せたものの、終盤にはセーフティーやTDを許して失速。最後は反撃を狙ったロングパスもインターセプトされ、0-30で敗戦となった。

この日の試合は、慶大の攻撃でスタート。自陣38yd付近からの攻撃となる。最初のプレイでRB・田中がキャリーし、いきなり1st downを更新。続くプレイでも、QB・滝沢徹(経3・慶應)からWR・高原煌世(商2・慶應)へのパスが通り、順調な立ち上がりを見せる。しかし、その後ファンブルを喫し、攻守交代となる。その後の日大の攻撃はテンポ良く進む。慶應ディフェンスも粘りを見せるものの、相手の勢いを止めきれず、最後はランでTDを許す。さらにTFPも成功され、慶大は0-7と先制を許す。反撃したい慶大はランを中心に攻撃を組み立てる。しかし、日大ディフェンスがそれを許さず、1st downを更新できない。昨年ALL関東に選出されたP・加藤雄大(理3・本郷)がパントを蹴り、攻撃権を手放すと、再び攻守交代となる。日大オフェンスの勢いは止まらず、そのまま第2Qへと突入する。

今年も自慢の足でけん引するDB/P・加藤

流れを変えたい慶大だったが、日大の勢いをなかなか止められない。それでも、日大が4th downでギャンブルを選択すると、慶大ディフェンスが踏ん張り、ゲインを許さない。ここで攻守交代に持ち込み、反撃へのきっかけをつかむ。その後は、この春すでに“鉄板”となりつつあるRB・田中のランを軸に前進。さらに、RB・須藤大樹(理3・慶應)の力強いランで1st downを更新する。加えて、WR・高梨幸太郎(経2・慶應湘南藤沢)へのパスも通り、着実にゲインを重ねる。直近の試合では高原、高梨という2年生WRへのパスが増えており、攻撃の幅を広げる存在として存在感を高めている印象だ。そして、この日の試合の流れを大きく変えたのは、DB・西田だった。なかなかきっかけをつかみ切れずにいた慶大だったが、攻守交代直後の1プレイ目で西田がインターセプト。停滞していたチームに、一気に流れを引き寄せるビッグプレイとなる。しかし、この好機を得点にはつなげられず、攻撃は続かない。流れを完全に引き寄せるまでには至らず、慶大はビハインドを背負ったまま後半戦へと向かう。

インターセプトを決めたDB・西田

前半を0-7と相手リードで折り返して迎えた第3Q。慶大のキックオフから始まった後半、慶大ディフェンスは立ち上がりから気迫を見せる。相手にランで陣地を進められるも、DL・山田を中心としたライン陣が奮闘し、4th downショートのギャンブルを阻止して攻撃権を奪い返す。しかし、直後慶大オフェンスはパントに終わり、続く相手の攻撃ではパスによる侵攻を許す展開。慶大ディフェンスは必死に食らいついたが、相手の巧みなパスワークで一気にレッドゾーンへ攻め込まれ、最後はタッチダウンを奪われる。反撃したい慶大は、QB・滝沢のスナップミスなどで後退する場面もあったが、RB・田中のランやWR・佐藤勇太(総3・慶應)へのパスでファーストダウンを更新。RB・須藤の力強いランで敵陣38ydまで攻め込んだところで第3Qが終了する。

攻撃を前進させたWR・佐藤

勝負の第4Q、敵陣から始まった慶大の攻撃は、WR・小林海斗(法3・慶應)へのパスが惜しくも決まらずパント。直後の守備では、相手の攻撃に自陣36ydまで迫られたが、DL・曽我宗功(医3・慶應)がQBサックを決め、意地を見せる。しかし直後、慶大はターンオーバーを許し、自陣20ydでの守備を強いられる。反則も重なり、エンドゾーン前まで攻め込まれたが、ここでも慶大ディフェンスが粘りを発揮。3rd downでDL・篠原晴(経3・慶應湘南藤沢)がパスカットを見せると、続く相手のFGアテンプトをLB・山下が気迫のブロック。失点の危機を無失点で切り抜け、モメンタムを引き寄せたかに見えた。

だが、自陣12ydから始まった慶大の攻撃。慶大はファーストダウンを獲得できず、4th downからのパントを選択。しかし相手ディフェンスにブロックされ、ボールはエンドゾーンを割り、痛恨のセーフティー。ここから慶大は失速。続く相手の攻撃に対し、慶大ディフェンスはDL・山田がQBサックを決めるなど必死に食らいついたが、相手のパス攻撃をあと少しのところで止めきれずTDを許してしまう。慶大オフェンスもイージーパスのドロップや4th downギャンブルの失敗で攻撃のリズムを掴めず、逆に相手にTDを追加され、点差を広げられる。それでも慶大は最後まで諦めず、RB・田中のランとパスキャッチで意地のファーストダウンを獲得。最後はQB・滝沢からエンドゾーンのWR・高原へ一縷の望みを託したロングパスを投じたが、相手ディフェンスにインターセプトされ、ここで試合終了。

安定感光るDL・篠原(左)、DL・山田(右)

強豪・日大を相手に最後まで泥臭く戦い抜いたものの、最終スコアは0-30と悔しい完敗を喫することとなった。しかし、相手の猛攻に対して幾度もピンチを凌いだディフェンス陣の気迫や、下級生を中心としたレシーバー陣の台頭など、次戦以降につながる確かな収穫も得られた一戦であった。次回以降は、ディフェンスが引き寄せたモメンタムを確実な得点へと結びつける「オフェンスの決定力向上」が急務となる。この敗戦の悔しさを糧にチームの課題を修正し、目標達成に向けて慶大がどのような逆襲を見せてくれるのか、次戦以降のさらなる進化に期待したい。

(記事:神戸祐貴、水野翔馬、写真:浅井外熙、梅澤洋平、武井江里子、原田武郎)

 

DB・西田悠真(政2・慶應)

ーー今日の試合を振り返ってください。

ディフェンスとしては、前半耐えて、耐えてという感じだったんですけど、最後第4Qでボール前で煮詰まってきた時に、止めきれなかったというのが課題かなと感じています。

ーー第2Qではインターセプトがありましたが、いかがでしたか。

ボールが勝手に胸に飛び込んできた感じだったんですけど、インターセプトした瞬間は結構嬉しさが勝ちました。

ーー今後の意気込みをお願いします。

今までの敗戦を受けて、やはり、毎週課題が出ているので、その課題を一つ一つ潰して、成長していくだけだと思っているので、レベルアップして次の試合に臨みたいと思っています。

台頭著しいDB・西田

DL・曽我宗功(医3・慶應)

ーービッグプレーやQBサックなど、プレーに関わる機会も多かったと思います。ご自身の今日のプレーを振り返っていかがでしたか。

先輩の天野さんが怪我をしてしまったので、その分自分がやってやろうという気持ちで臨みました。いつもは結構緊張してしまうのですが、今回は思い切っていけたのが良かったと思います。

ーーご自身の今日のプレーには満足していますか。

良かったプレーもありましたが、ミスをしてしまったプレーもあるので、そういうところを直していきたいです。

ーー今後の意気込みをお願いします。

同年代でライバルの篠原晴というやつがいるので、そいつよりも上手くなってやろうと思います。

魂のQBサックを決めたDL・曽我(中央)

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