【女子ラクロス】課題残すも超攻撃型チームここに健在  学習院大戦

第25回関東学生ラクロスリーグ第二戦

 2012/9/5(水)17:00F.O@大井第二球技場

 慶大15-11学習院大(前半:慶大11-6学習院大)得点者:出原×4,谷山×4,小川×3,廣野×2,佐藤,小嶋

4得点と勝利に貢献した谷山(経4)

 

 夕暮れの時とともに関東リーグ第二戦が幕を開けた。開幕戦を優れた攻撃力でものにした慶大だけに前半は攻守で学習院大を圧倒し流れを渡さない。しかし後半、慶大はリズムを崩し4点差にまで攻め寄られるも危なげなく逃げ切った。開幕2連勝を飾ったがディフェンスに課題を残す結果となった。

 

 

前半開始直後、学習院大の積極的なオフェンスが慶大のゴールネットを揺らす。しかし先制点を許したのも束の間、いつもの慶大が目を覚ます。相手ペナルティからマイボールを得たところから小嶋(経4)が1点をもぎ取り同点とすると、そこから谷山(経4)、そして小川が2ゴールを決め4-1と差をつける。学習院大も必死に追いすがろうとカウンターを試みるが慶大ディフェンスの強いプレッシャーからパスミスを誘われる。一方で慶大はインターセプトからのチャンスを逃さず着実に点を重ねていく。15分には相手が落としたボールを奪い、ゴール前密集地帯で小嶋から出原(政3)に短くつなぎ6点目を奪うとその後もゴーリー中曽根(商4)のセーブもあり試合を優位に進めていく。しかし今季黒星スタートを切った学習院大も食い下がり11-6と前半を終了する。前半終盤にかけて慶大はディフェンスに精彩を欠き失点するも、未だその攻撃力は健在。後半に期待がかかった。

小嶋(経4)がチャンスを作り出す

 

 

このまま慶大が圧倒的な攻撃で勝利への道を突き進むとおもわれた矢先、学習院大がその行く手を阻む。前半とは打って変わりきついマークを強いられる慶大オフェンス陣。クリース周囲360度広く使った攻撃で展開するもうまくパスコースをふさがれ得点できない状況が続く。また後衛でのパス回しでイージーミスをするなどなかなか前衛にボールを運べない。そこにつけ込む学習院大は足を使った素早い攻撃で慶大からあっという間に15分までに4点をもぎとり14-10と4点差まで追い上げる。しかし引き下がれない慶大も次第に修正し得点を重ねていく。まさにシーソーゲームといわんばかりの攻防をお互いみせていく。そして23分、前線を抜け出した慶大がロングパスを絡めた戦術でチャンスを作ると最後は廣野(政2)が近距離で高速シュートを放ち15点目を挙げ、ほどなくしてゲーム終了が告げられた。

活躍が光る小川(商3)

 

 

「6割程度の出来」(大久保HC)の言葉が表すように超攻撃型チームとして15点という数字はある程度評価できるが、一方で11点取られたことは今後の課題だろう。目標点25点を提示するチームだけにさらなる成長が期待される。幸いにして若い選手が育ってきていることなど今後の成長材料は十分。学生日本一を現実のものにするために。彼女たちの挑戦ははじまったばかりだ。

(記事・宮本 大)

 

◆試合後コメント

 

大久保HC

(今日の試合を振り返って)目標としてたのが、しっかりと得点できるチームを作りたい、オフェンスでコントロールできるチームを作りたいということで25点という数字を提示してました。結果15点なので単純計算で6割程度の出来ということですね。(15点取った一方で11点取られたことについて)開幕戦の明治戦でも5失点で抑えられたのが向こうのミスとかがあってもともと持っていた課題で、次の日本女子体育大学には同じ様に一対一に強い選手が多いのでそこへの課題がしっかり見えたということでプラスにとらえています。(学習院大の対策はしていたか)特に学習院だからと意識はしていなかったんですけど、7番の小西選手とかいい選手がいるのでそこら辺のマークだけですね。それよりも自分たちでボールポゼッションしてオフェンスをコントロールすること、そっちに重点を置いて練習していました。(実際の学習院の印象)一対一で突っ込んでくる選手が多いのでそれで何点かやられたし、前回の試合で法政に敗れているので後がないということでやだなという印象はありました。一敗ついている相手というのは戦いづらいというのはあります。(2戦目ということで硬さが見られたのではないか)まああんなもんじゃないでしょうか。若い選手も多いですしそこらへんは計算のうちではあります。そうやって鍛えていかないといけないので。(今後の課題)残り6試合あるんですけどより攻撃力を上げて攻め勝てるチームを作ることですね。(次の試合に向けて)若干守備の修正はあるんですけどそれよりも攻め勝つというあたりですかね。攻撃のチームだと思うので得点力を上げて、三試合目でリーグ上位を決めたいと思います。

 

小川絵里子(商3)

(今日の試合を振り返って)ドロワーとして最初やらせてもらってるんですけど、ドローの獲得率というところが攻撃に関して大事になってくると思うんです。ですが、中々ドローを取ることができずに、特に後半はドローを取られて失点というのが続いてしまいました。そこは、課題だな思います。また、ディフェンス面でも同じ形での失点というのが続いてしまっていたので、これから修正していきたいと思います。(同じ形での失点というのは具体的に)相手が、勢いのある1on1を仕掛けてきていて、それに圧倒されて負けてしまうことが多かったです。一人一人の強さというところをこれから改善していきたいです。(攻撃面に関しての課題点)攻撃に関しても、決めきるというところを意識していて、決めきることができなくても、リバウンドであったり、チェイスをしてまた攻撃の継続というのを皆でやろうといいことを話していました。ですが、その継続というのが試合を通じてやることができなくて、後半追い上げられてしまいました。一人一人の強さ、得点を取るという雰囲気作りも足りていなかったと思うので、そこを改善していきたいです。(次の試合までにやっていきたいこと)ディフェンスで、組織で奪うということは今までやってきたことなので、今日課題に上がった個人の強さ。これは、それぞれが突き詰めていくしかないと思います。それを含めて、チームとして1on1の練習をしていくしかないと思います。これから10日間で改善できることは多いと思うので、しっかりとやっていきたいです。

 

 

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