【アイスホッケー】2度同点に追いつくも勝ち越せず 関東大学リーグ戦 VS法大戦

入れ替え戦回避に向けて慶大は何としても勝利という結果が欲しかった。しかし第1pは立ち上がりから流れに乗れず、キルプレーから2失点。第2pは一転、攻勢を強めFW長谷川真之介(政1)とFW史習成リック(総2)の得点で同点に追いついた。第3p、カウンターから一瞬の隙を突かれ勝ち越しを許すも、FW十文字開紀(商1)のゴールで同点に追いつき、勝ち点1をなんとか手にした。

ゴールを決め喜ぶ十文字開紀(商1)

ゴールを決め喜ぶ十文字開紀(商1)

 

平成28年度 関東大学アイスホッケーリーグ戦 DivisionⅠ GroupA

2016年11月20日(日)12:30F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ

慶應義塾大学3-3法政大学

 

Period

1

2

3

Score

慶大

0(8)

2(13)

1(7)

3(28)

法大

2(15)

(4)

1(13)

3(32)

※()内はシュート数

 

試合全体の流れを左右する立ち上がり、慶大はパックを奪われる場面が多く、法大の攻撃を凌ぐ展開となる。9分には法大のシュートがバーに弾かれるなど、慶大は運良く失点を免れる。しかし試合が動いたのは18分。キルプレーから失点を許すと、その後にもキルプレーから連続失点。流れに乗れないまま0-2で第1pを終える。

先制点を許しあ然とする慶大

先制点を許しあ然とする慶大

「コーチ陣に喝を入れられた」(小池玲央主将)という第2pは一転して、慶大が攻勢に転じる。9分、相手の反則で数的優位になると、10分に左奥からFW史習成リック(総2)が中央へパス。フリーで受けたFW長谷川真之介(政1)が一度は相手GKに弾かれながらもシュートを叩き込み1点差に。この得点で勢いづいた慶大は11分、FW永田雅宗(総2)とFW十文字開紀(商1)がパックを押し込み、ゴールネットを揺らしたかに見えたが、これはノーゴールの判定。その後も相手陣内でのプレー時間が多くなり、法大にプレッシャーを掛ける。18分には法大の選手2名が反則。5対3と2人の数的優位の展開に。慶大はこのチャンスを逃さない。第2p残り38秒、史がパスフェイントからスティックを振り抜くと、相手GKが反応できない技ありのシュート。2-2と試合を振り出しに戻す。

ゴール前で度々チャンスメイクした永田(総2)

ゴール前で度々チャンスメイクした永田(総2)

史はチームメイトとハイタッチ

史(総2)はチームメイトとハイタッチ

この勢いのまま逆転したい第3pではあったが、勝ちたいのは法大も同じ。FW松本力也主将を中心とする法大攻撃陣に対し、慶大もGK河合智哉(環1)を中心とするブロックを敷き、勝ち越し点を与えない。キルプレーとなった11分、リンク中央でパックを奪ったFW滝智弥(政2)がゴール前に持ち込みGKと1対1に。相手GKを外すもパックはポストに嫌われ、滝は思わず天を仰ぐ。すると16分、カウンターから一瞬のスキを突かれ失点を許す。しかし慶大は意地を見せる。17分、パワープレーからDF大久保健介(経3)の強烈なシュートが相手GKに弾かれる。これを見逃さなかったのはFW十文字だ。FW十文字は冷静にパックを押し込み、慶大は3-3と同点に追いつく。これには会場も大盛り上がり。流れは完全に慶大のものかと思われたが、18分に慶大選手が反則により数的不利に。最後は法大の猛攻を受けながらもGK河合やDF小池が必死のシュートブロック。スコアは3-3で、勝ち点1を両チームが分け合うこととなった。

勝ち越し弾を許す

勝ち越し弾を許す

3点目を奪った十文字開紀(商1)

3点目を奪った十文字開紀(商1)

慶大は入れ替え戦回避に向けて、勝ち点3をなんとしても取りたかった。それだけに引き分けという結果は悔やまれる。しかし2点差を追いつき、試合終了間際に再度追いついたこの戦いぶりは、慶大が目指しているホッケーに徐々に近づいていること象徴だ。立ち上がりの守備、反則で流れを失わないことなどまだまだ詰めていかなければならないことはある。入れ替え戦回避に向けてはもう後がない。慶大には「大差で日体大を圧倒する」(小池)という結果だけが求められている。

(記事 合場將貴)

 

以下コメント

小池玲央(環4)

(引き分けという結果をどう捉えるか)良くはない結果ですね。悔やまれるのは、立ち上がりがかなり悪くて第1pで2点のリードを許してしまった点です。まだまだチームの準備が甘かったのかなと思いました。(今日フォーカスしたのはどういうところか)とにかく勝ち切ること、そのためには失点しないことなのです。その上でゲームプランが4つあったのにも関わらず、反則して先制点を許してしまって劣勢という形で法大に試合が進められたので、そこがやはり悔やまれます。(第1pも序盤は法大の攻撃を凌いでいたように見受けられた)数的優位の状況を作られたり、ゲームプランを徹底できていなかったので運が良かったというのが正しいかもしれないですね。(キルプレーから2失点)相手のパワープレーに関してもやることはわかっていて、FWの松本力也選手またはDFの柴田洸選手からのシュートが一番危ないというのをわかってはいたのですけれども、コミュニケーションエラーによってその2人によって決められてしまったというところは、まだ準備が甘かったのかなと反省しています。(第2Pは一転攻勢に転じた)第1Pが終わってからコーチ陣に喝を入れられて、みんなでもう一回やり直そうということで、自分たちの課題を明確にできたので完璧だったと思います。(失点後の3得点目のシーンを振り返って)あれは慶大が準備していたセットプレーでそれが成功したのはとても嬉しかったです。しかしその後に慶大が反則してしまって、そのチャンスをものにできず、流れを引き寄せられなかったのは詰めが甘いとしか言えないです。(試合終了後チームにどのような話をしたか)まだ入替戦を回避する可能性は全然消えていない。条件としては日体大がこれ以上勝ち点を挙げないこと。そして慶大が日体大に2点差なら5得点以上もしくは3点差以上で勝てば入れ替え戦を免れることはできるので、もう一回明日練習があるので、切り替えて日体大を圧倒できるように準備しようと声をかけました。(次節まで間隔も短いが、日体大戦に向けて意気込みを)今日は休んでしっかり次の試合に向けて切り替えて、必ず大差で日体大を圧倒したいと思いますので、応援宜しくお願い致します。

 

十文字開紀(商1)

(今日の試合を振り返って)個人としてもチームとしても立ち上がりの第1ピリオドで足が動いていなくて。その立ち上がりの失敗からズタズタとペナルティをとってしまって、そこからキルプレーで2失点したので、第1ピリオドがもったいなかったという感じです。第2ピリオド以降は僕もチームも足を動かして、どんどん前線からプレッシャーをかけていけたのでそこが3得点につながったと思います。(ご自身の得点が貴重な勝ち点1に結びつきましたが)あまり貴重な勝ち点1とは考えていなくて。僕はむしろ勝てる試合で勝ち点3を落としたという印象です。(リーグ戦も残り2試合となりましたがこれからの戦い方や考えは)僕らが今目指しているのは入替戦回避なので、そこに向けてまずは2連勝ですね。次の日体戦を2点差以上で勝たなければ入替戦回避というのはなくなってしまうので、まずは守備から失点を少なくして、少ないチャンスを決めきるというアイスホッケー、慶應のアイスホッケーを体現したいと思います。チームで見直していきたいと思います。

 

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