【ラクロス(女子)】アウェー名古屋で見せた慶應のラクロス!大学日本一へあと1つ/全日本ラクロス大学選手権 準決勝 南山大戦

女子ラクロス

名古屋でも強さを見せつけた

4年ぶりに進出した大学選手権。準決勝の相手は東海王者南山大だ。前半5分に先制点を取られるも、MF竹村薫(環4)のゴールを皮切りに一気に攻め立てた慶大が7点を入れ逆転。後半は南山大に責められる展開が続くもMF白子未祐(文4)やAT友岡阿美(政3)のゴールでリードを守った慶大が10-5で勝利し、関西王者の同大との決勝に駒を進めた。

 

全日本ラクロス大学選手権 準決勝 vs南山大

11/18(土) 14:30ドロー @愛知県・港サッカー場

 

 

前半

後半

合計

慶大

10

南山大

 スタメン

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

49

横田真央

経4

渋谷幕張

DF

62

櫨本美咲

経3

慶應女子

DF

70

飯豊広奈

政4

慶應女子

MF

11

竹村薫

環4

桐蔭学園

MF

42

力丸絢

法4

慶應湘南藤沢

MF

66

石川のどか

政3

品川女子学院

MF

73

伊藤香奈

経3

慶應女子

MF

96

白子未祐

文4

慶應女子

MF

97

小久保磨里奈

政3

慶應NY

AT

32

友岡阿美

政3

慶應女子

AT

33

西村沙和子

商3

慶應女子

AT

99(c)

出原佳代子

経4

慶應女子

ベンチ入り選手

ポジション

背番号

名前

学部・学年

出身高

得点

28

大沢かおり

経3

学芸大附属国際

DF

大木茉莉

総4

慶應NY

MF

17

脇坂遥香

経2

慶應女子

MF

58

清水珠理

商1

慶應女子

MF

77

橋本ひかる

政3

慶應女子

MF

89

山﨑茉莉花

政4

渋谷幕張

MF

98

大橋知佳

経4

慶應女子

AT

72

吉岡美波

理3

大妻多摩

明大とのFINALを制し、4年ぶりの関東王者に輝いた慶大。次なる戦いは大学日本一をかけた大学選手権だ。準決勝の相手は東海地区を全勝優勝した南山大学。「打倒関東」を掲げ東海地区を2年ぶりに勝ち抜いてきた。完全アウェーの愛知県・港サッカー場に乗り込み、慶大らしいラクロスをみせつけたい一戦となった。

ゴールを決め喜ぶ吉岡と伊藤

 

慶大が序盤に攻勢を仕掛ける。AT出原佳代子(経4)のショットのこぼれ球をAT西村沙和子(商3)が押し込むも相手Gのセーブに阻まれる。すると5分。南山大にフリーシュートを決められ先制を許す。ホームの大声援を背にプレーする南山大だったが、今の慶大は簡単には動じない。6分にゴール正面でフリーシュートを得ると、竹村が流し込みすぐさま同点に。さらに8分にMF力丸絢(法4)のパスを受けた白子が最後は1on1に持ち込みシュートを決め逆転。あっという間の逆転劇が「超攻撃型ラクロス」を掲げる関東王者の勢いをさらに加速させた。直後のドローを奪うとそのまま素早い攻撃で出原がゴールを決め3点目。その後も白子の2得点と出原の得点で点差を広げると、23分には出原のパスからAT吉岡美波(理3)が嬉しい今季初得点を決めた。「差をつけられて良かった」(櫨本)と前半で一気に試合の主導権を握った慶大。7−1の大量リードで前半を終えた。

 

攻め上がる脇坂

後半、ベンチ入りメンバーも積極的に起用し、さらに攻勢を仕掛けたかったが、一進一退の攻防が待っていた。ベンチ入り20人に抜擢されたMF脇坂遥香(経2)のシュートなど得点機はあったが、相手Gの好セーブに阻まれてしまう。慶大も後半からGについた大沢かおり(経3)が好セーブを連発。お互いに得点が入らない状況が続いたが、12分に1点を返されるとそこから4失点。相手の一人一人の前に行く強さとホームで負けられない意地の前に、好調だったDF陣は崩されてしまった。苦しい展開となったが、慶大攻撃陣は黙っていない。18分と24分に白子がそれぞれ得点を挙げた。こうした状況を一人で打開できるのが白子の強みであり、慶大攻撃陣の大きな武器だ。24分には白子のパスをゴール前で受けた友岡がシュートを決め目標としていた二桁得点に到達。前半のリードを守りきった慶大が10-5で東海王者を破った。

ドローをする山崎

雨でピッチコンディションが悪いこともあり、普段通りのラクロスはできなかったが、南山大に主導権を握らせなかった。完全アウェーの名古屋の地で勝利した慶大。ベンチ入りメンバー20人全員を起用し見せた「圧倒的運動量」。開幕戦ぶりに見せた「超攻撃型ラクロス」からくる二桁得点。そしてどんな状況でも50分で白星を手繰り寄せる「勝負強さ」。東海王者にも今季培ってきたラクロスを見せつけた。「ゆるさが出たのでもう一度気を引き締めたい」(櫨本)。日本一へ11分の8まで到達した慶大。勝って兜の緒を締め、次なる戦いでも勝利のみを求める。

途中出場から流れを変えるプレーが光る大橋

・大学日本一へ頂上決戦。関東VS関西で狙うは頂点ただ一つ!

11月26日に行われる決勝。対戦相手は準決勝で福岡大を破った関西王者の同大だ。今季は5年ぶりに関西を制覇した同大。「Defeat」をスローガンに相手を次々に打ち負かし決勝まで勝ち上がってきた。そんな同大は過去2度大学選手権に出場。2012年は東海王者の金城学院大に破れ慶大との決勝に進めず。2010年は決勝で日体大に破れ準優勝と一度も大学日本一の称号を手にしていない。初の日本一へ関西から並々ならぬ思いで駒沢に乗り込んでくるだろう。ただ慶大にとっても4年ぶりの日本一へ勝利のみが求められる。関東王者として負けられない戦いでもあるからだ。昨年の大学選手権決勝では関東王者の明大が関西王者の関学大に破れ、優勝杯が関西に渡ってしまった。優勝杯を再び関東戻す使命も慶大にはある。雌雄を決する頂上決戦。関東王者の意地とプライドを胸に慶應のラクロスを見せつけろ。

 

 

次戦 11月26日(日)全日本ラクロス大学選手権 決勝 vs同志社大学

14:30〜ドロー @駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場

 

 

(記事:森田悠資 写真:下川薫

 

 

 以下、選手コメント

出原佳代子(経4・慶應女子)

(今日の試合に向けて重点的に取り組んだこと)何よりもアウェーの環境の試合ということで、雰囲気に飲まれないようにと思っていて。私たちのミスや南山大のいいプレーで盛り上がる会場だったので、内容どうこうよりもどんな試合になっても勝ちきれるようにというのを意識していて。そこで何ができるのかというと運動量を言ってきたので、最後まで走りきって勝とうと決めて望みました。(今日の試合を振り返って)雨だったということもあってミスが多かったり、滑って走りきれてないところもあったんですけど、その中でも法大戦ぶりに二桁得点できたことが、もっと点が取れことは取れましたが、一つの目標の二桁得点のところに行けて良かったです。(南山大のディフェンスの印象)スカウティングでもわかった通り結構ゾーンディフェンスであげめでした。あげてくるゾーンに対して、ボールを展開していい状態の人を作ろうということで練習ではやっていたんですけども、やっぱり思ってようには行かず、ボールが繋げなかったり有利な状況を作ることができなくて、シュートも無理やりになったり、後半は得点ができなくて苦しい展開になりました。(後半メンバーを変えたことは)経験を積ませたいというのもありますが、運動量という部分で走れるチームだということを名古屋でも見せつけるためにもベンチに入った二十人全員が最初から最後まで走りきれる強さを見せられればと思っていました。(次の試合に向けて)同大というのが決まって、しっかり相手を分析して、自分たちがどういうラクロスをすればいいかを考えて、どうしても学生日本一は落とせないので、何をやるのか明確にして一週間練習して絶対に勝ち切れればと思います。

櫨本美咲(経3・慶應女子)

(今日の試合を振り返って)前半はアタックも点が決められるシーンもあって、差がつけられて良かった。後半は入りが悪くて、南山大のスピードやブレイクに持って行かれたなという印象です。(南山大のアタックの印象)一人一人のボール持ちが強くて、前に行く強さがあった。一人一人の怖さで縦の突破を必ず狙ってくる感じでした。(慶大DF陣の手応えは)南山大のセットに入ってからのボール持ちはそこまで強くないというスカウティングをしていたので、ボールを持ったら怖がらずにあげて攻めのディフェンスをしようと思っていてできました。ただ、後半に人数不利の時間のブレイク対応が課題になったので、次の試合に生かしていきたいです。(チームの今の雰囲気)12月の全日本で勝って日本一を目標としているので、直近の試合も丁寧にやっていこうという雰囲気でした。ただどうしても一回関東で落ち着いた感じが今日あってそのゆるさが今日の試合でも反映したと思うのでこれからも気を引き締めてやりたいです。(次の試合に向けて)同大と初めて当たるんですけど、気を抜かずスカウティングをしっかりして、私たちがやりたいラクロスを決勝で見せたいです。

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