絶対に負けられない戦い――等々力陸上競技場で行われた全日本大学選抜と全韓國大學選抜の日韓定期戦に、慶大からは手塚朋克(環2)が先発出場。さらに、松木駿之介(総1)と宮地元貴(総3)が後半途中から出場した。松木は決勝ゴールを見事アシストし、優秀選手賞を受賞。国の威信をかけた一戦で、慶大勢が勝利に貢献した。
2016/03/20(日)13:30KO@等々力陸上競技場
全日本大学選抜2-1全韓國大學選抜
【得点者(アシスト者)】
〔日〕87分 中野誠也(今津佑太)、89分 重廣卓也(松木駿之介)
〔韓〕26分 ククテジョン
◇全日本大学選抜出場選手
GK前川黛也(関西大3年) |
DF高尾瑠(関西学院大1年) |
DF今津佑太(流通経済大2年) |
DF鈴木準弥(早稲田大2年) |
DF小池裕太(流通経済大1年) |
MF重廣卓也(阪南大2年) |
MF出岡大輝(関西学院大3年)→93分宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース) |
MF手塚朋克(環2・静岡学園高)→46分野嶽惇也(福岡大3年) |
MF名古新太郎(順天堂大1年)→82分松木駿之介(総1・青森山田高) |
FW松本孝平(国士舘大3年)→46分中野誠也(筑波大2年) |
FWジャーメイン良(流通経済大2年) |
以下、試合後コメント
手塚朋克(環2・静岡学園高)
(自身のプレーを振り返って)今日の自分の仕事はサイドでリズムを変えて仕掛けることでしたが、ボールの引き出しをなかなか上手く出来ず、リズムを作れずに自分の出番は終わってしまいました。自分の色を出すという意味ではチームに貢献できなくて悔しいです。(それは急造チームだからという難しさもあったか)ただ、ボールが回ってこない時にも守備に貢献したり、スペースを開ける動きをしたかったのですが、それもただただ動いただけであまり頭の良い動き出しができませんでした。そこは新しく見えた課題だと思うので、修正していきたいです。(全日本選抜に参加して学んだことは)自分のプレーを引き出すために仲間に伝えることであったり、自分のプレーを分かってもらった上で仲間とどう合わしていくかであったり、というのはこれから絶対将来につながってくると思うので、少し難しい部分ではありますが、マレーシア遠征の最後の試合とかでは仲間としっかり共有出来る部分はあったので、そういう面で成長できたかなと思います。(チームにどう還元できるか)昨季は端山豪くん(総4・東京ヴェルディユース、現アルビレックス新潟)が高い要求をしてくれましたし、あとは自分のプレーをぶらさないというのも言われていて、まずはチームに還元することも必要ですが、自分のプレーを落とさずに安定して成長できれば良いと思っていますし、次は上級生なので勢いやゲーム展開を考えつつ、ここで感じたことを伝えて、貢献できたら良いなと思います。(前期リーグ戦への意気込みを)まず自分はこの期間チームで活動できていないので、いろんな人と話して自分がチームの勝利に貢献できるように仲間としっかり共有していきたいですし、良いプレーをするためにコンディションを整えて頑張っていきたいと思います。
松木駿之介(総1・青森山田高)
(投入されるまでベンチで見ていてどのように感じていたか)前半から韓国に圧倒されていて中でやっていた選手たちは相当ストレスを感じていたと思うので、こういう中で流れを変えられるのは途中から入った選手だなと思っていました。(投入される際の監督からの指示は)もう「やってこい」と。それだけです。(決勝点をアシストしたシーンを振り返って)ボールを受けて一対一が組まれた瞬間に思い切って仕掛けたことで、まあ相手には引っかかってたまたまこぼれた形でしたけど、そういう積極性からああいった突破が生まれたと思うのでそういう気持ちの面では良かったと思います。シュートも打てたし、途中から出て自分が点を決めたいという気持ちもありましたけど、重廣さんが中でフリーなのが分かったので、最後冷静にアシストできてよかったです。(自身にも1本決定機があったが)あれは本当に決めなきゃいけないシーンでしたし、あそこで、この舞台で点を決められないのが今の自分だと思うので、これから慶大に戻ってリーグ戦で大事な場面で点を決めないといけないというシーンもあると思いますけど、そういうところで点を決められる選手になっていかないと本当に良い選手とは言えないので、ああいうところを決められる選手になりたいと思います。(日の丸を背負って戦うことの重みとはどのようなものだったか)ホームで韓国と試合をして前半先制されて、日本を代表してこのまま負けていいはずがないし、ベンチでも韓国に負けたくないとずっと言ってましたし、日本を背負っているという責任感もありましたし、そういう中で最後勝てて良かったです。(優秀選手賞を受賞したが)マレーシア遠征から最後の最後で点を決めるという試合が続いていて、「最後は俺がやってやろう」という気持ちでやっていたので、その結果ラスト7,8分出させてもらってこういった賞を頂けてありがたいです。(ここでいったん全日本大学選抜としての活動を終え、慶大に戻ることになる。今回の経験をどうチームに還元していきたいか)デンソーチャレンジカップで初戦で格下相手に敗退、しかも逆転負けという経験もあって、その経験をうまく今日の試合まで持ってきて今日も逆転して勝てたとか、そういったいろいろな試合を経験してきたので、リーグ戦でもいろいろなシチュエーションがありますし、そういったものを慶大に持ち帰ってリーグ戦でどんなシチュエーションになっても最後まで冷静に戦い抜くというところは自分が還元していけたらいいなと思います。(リーグ開幕戦の相手が明大に決まった。意気込みを)去年の最終節に負けて、結局明大は優勝できなかったですけど目の前で相当喜ばれて悔しい思いをしたので初戦から明大とやれるというのは嬉しいですし、去年の開幕戦は3-0で勝ててそこから調子に乗れていけたと思うので今年も開幕戦を大事にしてその開幕戦だけをまず見て戦いたいと思います。
宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)
(投入されたときに意識したこと、または指示)最後は前しかいないだろうということで出してもらえたので、短い期間でしたけど監督やスタッフに信頼していただいた結果だと思います。最後チームが勝っている中での出場だったので、しっかり試合を締めて、勝てるようにという意識でした。(関東大学選抜Aから始まって今日の試合まで、活動を振り返って)色々な大学の人と交流することができて、単純にサッカー仲間が増えたことがとても嬉しいですし、その中で自分のプレーを出すことで全日本まで来られたと思っています。これは、今後リーグ戦でも続けていきたいと思っています。(活動で得たことの中でチームに還元できることは)個人の成長だと思います。チームを離れていた分、自分が成長して帰らなければいけないと思うので、自分が感じてきたこと全てを還元したいです。(開幕まで二2週間を切ったが、主将としてどういう風にやっていくか)基本的には自分にもチームにも厳しくという環境作りをしたいですし、そういう中で最後に試合で一丸となって、本気になって戦えるチームを作っていきたいです。
この試合の写真はこちら
☆慶應スポーツ新聞会では、新たにその試合で撮影した写真をまとめたギャラリー機能を開始しました!写真の保存方法など、詳しくはこちらをお読みください。
(記事 小林将平)