【アメフト】第3Qで掴んだ好機を活かせず 昨年王者・法大の壁に阻まれる/関東学生1部TOP8第6節vs法政大

アメフト

前節の「華の早慶戦」では、後半に粘り切れず惜敗した慶大。今季2勝目を掴むべく始まったこの日。第3Qには、QB・山岡葵竜(政4・佼成学園)からWR・田村遼(法4・慶應)への33ydのロングパスで敵陣に攻め入りチャンスを作るも、インターセプトで好機を逃す。最後まで昨年王者・法大のリズムに呑まれ、0-21で悔しい敗戦となった。

 

10月26日(日)14:00 @アミノバイタルフィールド TOP8第6戦

 慶應義塾大学 UNICORNS法政大学 ORANGE  
第1Q
第2Q
第3Q
第4Q
21

 

慶大のオフェンスで試合開始も、キックオフを後方にこぼし自陣深くで捕まる苦しい立ち上がり。RB・山内哲耀(経4・慶應)が自慢のランプレイで果敢に攻めるも、法大ディフェンスに阻まれ、4th downでパントキックを選択。今季TOP8で、キック平均飛距離トップのDB/P・加藤雄大(理2・本郷)が71ydキックで陣地を挽回する。慶大守備陣はLB・赤木龍士朗(政4・鎌倉学園)の好タックルもあり奮闘するも、法大のロングパスやパワフルなランに屈しタッチダウンを許し、TFP成功で0-7と先制される。

自身の足でピンチを救うDB/P・加藤

第2Qは慶大守備から再開。再開直後に法大が鮮やかなロングパスから華麗な走りでタッチダウンを決め、0-14に。慶大はRB・田中玄樹(理2・本郷)の10ydランでフレッシュを得るも、続かずターンオーバー。LB・渡辺晴(経3・慶應)がインターセプトこそ逃すものの、法大の正確なパスを防ぐビッグプレイが出る。また、LB・倉田直(理4・南山)とDB・千葉陽太(環4・鎌倉学園)の最上級生コンビも全力で相手オフェンスの勢いを止めに行こうと試みる。しかし、攻守ともに思うようにかみ合わず、後半戦突入。

法大のリズムに狂わされるUNICORNS

追う展開で始まった第3Q。この日、最高のチャンスが訪れる。山岡が放ったボールを、田村がサイドライン付近で執念のキャッチ。このプレーで33yd進み、一気に敵陣に攻め込むことに成功。ここから、黒木哲平(経4・大宮開成)へのパスやRB・石井和希(商3・慶應)のランで着実に1st downを重ねる。その後は、山岡のスクランブルを中心に攻め込み、着実に陣地を前進。その途中、WR・佐藤勇太(総2・慶應)との連携による珍しいトリックプレイも見せ、相手を惑わせる。しかし、慶大は敵陣15yd付近まで攻め込むも、パスをインターセプトされ好機を逃す。得点に動きがないまま、第4Qへ突入。迎えた最終クォーター、再開早々にダメ押しのタッチダウンを決められ、0-21。このQから司令塔として、起用されたQB・滝沢徹(経2・慶應)が積極的に攻撃を仕掛けに行くが、それも実らず。0ー21で敗戦となった。

積極的に攻撃を仕掛ける新星QB・滝沢

今シーズン6試合を終え、慶大はここまで1勝と苦しい戦いが続いている。次節は11月9日(日)16:30より、横浜スタジアムで行われる立教大戦。これまでの試合とは一味違う特別な一戦となる。4年生とっては最後のリーグ戦。さらに、慶大は12月13日(土)に予定されるTOP8とBIG8の入れ替え戦に臨む可能性が高く、この試合はチームの勢いを取り戻す絶好の機会でもある。大舞台・横浜スタジアムで、主将のDB・横手謙太朗(医4・慶應)を中心に、ユニコーンズが再び輝きを取り戻すことを期待したい。最終節を華々しいフィナーレで飾れ。

最終節で有終の美を飾りたい慶大

 

(記事:水野翔馬、写真:小野寺叶翔、中原亜季帆)

 

※一部写真はアメフト部よりご提供頂きました

WR・田村遼(法4・慶應)

--今日の試合を振り返って

オフェンス全体的に中々ランプレイが出ないというなかで、自分たちWRというポジションがもっと進んで、オフェンスを前に進めるべきだったんですけど、基礎的な能力の差だったりで、点に繋げることが出来なくて、悔しかったです。

 

--第3Qでは、自身のプレイでチャンスメイクも、得点に繋がらず。原因をどう考えるか

あそこでやはり、QBの山岡とのパスが合わなくて、インターセプトされたんですけど、天候とかもあるんですけど、もうちょっと普段からコミュニケーションを取りながら、お互いの得意不得意という所を探りながらプレイ出来ていたら、あそこでしっかり得点に繋げられたのではないかなと考えています。

 

--次節は、横浜スタジアム。意気込みを

次節は、リーグ戦最後ということで、観客もこれまで以上に来てくれると思うし、自分たちとしても、まだ1勝しか掴めていないというなかで、絶対にもぎ取りたい1勝ですし、去年もなんとか勝てた相手なので、自分の力だけではなくて、オフェンス全体、ディフェンス全体で力を合わせて勝利に繋げたいと思います。

チーム一丸での勝利を目指すWR・田村

LB・赤木龍士朗(政4・鎌倉学園)

ーー今日の試合を振り返って

ここまでの試合全部で、前半の入りというのは、すごく良くて、そこで後半は耐えるような試合展開が続いていたんですけど、そこの最初で出端をくじかれてしまって、自分たちの流れに持っていくのに、時間がかかってしまったなというのが率直な感想です。

 

ーー相手オフェンスをどう感じたか

1vs1という個人個人のところもそうなんですけど、それよりも大きいのは、自分たちのディフェンスの特徴だったりという弱点をすごく詰められて、上手く自分たちで対応しきれず、リズムよく取られてしまったなというのが印象です。

 

ーー次節はリーグ最終戦。意気込みを

自分はもう最終学年で、その後に入れ替え戦があるかはまだ分からないですけど、最後のレギュラーシーズンの試合ということで、悔いが残らないということは当たり前で、そのなかで、自分たちがどう活躍し、試合を勝たせるかという結果にこだわって、最後臨みたいと思っています。

結果にこだわるLB・赤木


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