【ボクシング】慶大ボクシング部創部100周年で早慶戦10連覇達成!/第69回早慶ボクシング定期戦

ボクシング

第69回目となる早慶ボクシング定期戦が開催された。慶大ボクシング部は創部100周年という節目の年を迎え、昨年までの通算成績は26勝38敗4分。今年は10連覇が懸かる一戦となった。昨年は4-3で史上初の9連覇を達成している。10連覇という重圧の中で迎えた今年の定期戦は、7-0で慶大が圧勝。最優秀賞には56kg級に出場した近藤史弥(文3・慶應)、技能賞には64kg級に出場した主将・酒井亮太(商3・慶應湘南藤沢)が選ばれた。

12月6日(土)第69回早慶ボクシング定期戦 @早稲田アリーナ

階級勝敗慶大選手名 早大選手名
25kg級小川要(文4・県立横須賀)2ー1(29-27、27-29、28-28)後藤誉雄(法4・早大学院)
56kg級近藤史弥(文3・慶應)RSC(1R 1’45)井上櫂(社2・芝)
57kg級村松杏哉(理3・國學院久我山)W.O.一丸陽将(スポ3・早稲田)
60kg級髙橋星也(理4・桜丘)RSC(3R 1’12)雨宮正(政経3・都立国際)
64kg級酒井亮太(商3・慶應湘南藤沢)3ー0(26-30、26-30、26-30)上田敦士(先進理工3・浅野)
69kg級山岸優希(理4・慶應湘南藤沢)3ー0(27-28、27-28、27-28)鍛冶将大(社4・明星)
75kg級土井誠武(商1・慶應)RSC-I(1R 0’35)小林響(分構2・東大和南)

―52kg級-

4年生として最初で最後の早慶戦に挑んだ小川要(文4・県立横須賀)は、サウスポーで接近戦を主戦法とするインファインター。試合は3ラウンドまでもつれこむ接戦となる。判定は29-27、27-29、28-28という僅差で2-1。粘り強さを発揮し、白星を挙げた。この勝利で、10連覇へ一歩大きくリードを奪った。

初戦に出場した小川

勝利し、監督と握手を交わす小川

―56kg級-

第2試合には1年生から早慶戦に出場している経験豊富な近藤が登場。一昨年は1年生ながらRSC(1R 1’22)勝ち、昨年はW.O.勝ちを収めている。試合では序盤からペースをつかみ、1ラウンドに2度のダウンを奪取。RSC(1R 1’45)勝ちを収め、近藤は今大会の最優秀賞に輝いた。

冷静な試合運びが光った近藤

RSCで勝利を収めた近藤

―57kg級-

インファイトとアウトボクシング(相手との距離をうまく保ちながら攻撃する戦術)の両方を使い分けるボクサーファイターを得意とする副将・村松杏哉(理3・國學院久我山)は早慶戦初出場を果たす。しかし、試合は早大の相手選手が棄権し、W.O.勝ちとなった。

W.O.勝ちとなった村松

―60kg級-

第4試合には、村松と同じくボクサーファイターの髙橋星也(理4・桜丘)が登場。2年次から早慶戦に出場している髙橋は、一昨年RSC(2R 2’56)勝ち、昨年は1-2の判定で敗れている。試合は、2ラウンドに連打で相手を追い込むと、強い気迫のまま3ラウンドにRSC(3R 1’22)で下した。この瞬間、慶大の10連覇が決定する。

勝利への執念を見せた髙橋

ガッツポーズをする髙橋

―64kg級―

サウスポーの主将・酒井は正確なジャブを重ね、優位に試合を進めていく。最終ラウンドまでもつれ込む接戦になったものの、3-0の判定勝ちを収めた。また、酒井は今大会の技能賞に輝いた。

優位に試合を進めた酒井

主将として早慶戦に臨んだ酒井

―69kg級―

山岸優希(理4・慶應湘南藤沢)は安定したガードを活かすと、第3ラウンドで一気に攻勢を強め、得意の右ストレートを繰り出していく。決着は判定に委ねられたが、3-0で勝利。ラストイヤーにして掴んだ初の早慶戦での白星に、喜びをにじませた。

ラストイヤーで初の早慶戦となった山岸

判定で白星を飾った山岸

―75kg級―

慶應義塾高時代からその名を轟かせた土井誠武(商1・慶應)は、序盤から距離を詰め、積極的な戦いぶりを見せる。すると、開始35秒頃、土井の強烈なパンチが相手選手の肩あたりの急所を襲い、土井のRSC勝ちとなった。

登場する1年生ルーキー・土井

圧巻の攻撃を見せた土井

これにより、2大会ぶり4度目の全勝(7-0)での早慶戦勝利となった。

創部100周年の節目に早慶戦10連覇という素晴らしい結果を手にした慶大。新たな歴史が紡がれる来季は、リーグ戦1部昇格を目指し、拳に魂を乗せる。

最優秀賞と技能賞に輝いた近藤と酒井

早大選手と記念撮影を行う慶大選手たち

(取材:河合亜采子、塩田隆貴、柄澤晃希)

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