【バレーボール】早慶戦直前特別企画! 第3弾男子主将対談~布台聖×山口快人~

バレー企画

いよいよ直前に迫った早慶バレーボール定期戦。今年で90回目の節目を迎える定期戦は、早稲田アリーナで開催される。ここ12年、早大に勝利できていない慶大だが、春季リーグでは1部復帰を果たしており、打倒・ワセダに向けて勢いに乗っている。一方の早大も春季1部リーグで優勝と、簡単に倒れる相手ではない。今回ケイスポは早稲田スポーツ新聞会と合同で早慶選手対談を行い、早慶戦を控えた選手たちにここだけの特別なお話を伺った。第3弾は、男子主将対談!

(この対談は5月30日にzoom上で行いました)

ーー自己紹介をお願いします

山口 慶應義塾大学4年経済学部の山口快人です。自分は中学校からバレーをしていて、岐阜県の中学校に行って、高校から慶應に入って、高校、大学と慶應でバレーしてます。最近の趣味は、リーグもずっとあったので、毎週月曜日のオフに温泉に行くことを自分の趣味として楽しんでいました。

布台 早稲田大学スポーツ科学部4年の布台聖です。自分は小学3年生の頃からバレーボールを始めて、そこから東京の学校に通いながらバレーボールを続けて今に至ります。趣味はちょっと似てると思うんですけど、自分もリフレッシュの意味も兼ねて、月曜日のオフに温泉とかに行って、疲れた体を癒すということが最近の趣味になっています。

ーーお互いへどんなイメージがありますか

布台 高校の時からよく練習試合をやってたので、高校の時は一枚エースっていう印象が強かったんですけど、大学になったらいろんなポジションをやらされてるから、すごいオールラウンダーだし、すごい大変なことをやっているんだなというのは大学に入ってずっと思ってました。

山口 確かにそうかもですね。自分は中学校のJOCで一緒にやっていた同期がいっぱいいるので一方的にずっと知っていたんですけど、高校も練習試合があったし、大学も早慶戦でずっとやらせてもらってるので、印象としては自分たちの代の本当にトップを走っているというか、ずっと日本一で高校も日本一、大学も日本一をずっと走ってきたと思うので、世代を代表するような選手だなということを思ってます。

布台 ありがとうございます。

ーーご自身の主将としてのチームでの役割は

布台 自分はポジション柄リベロっていうところもあって点数が取れないので、特にチームの雰囲気を盛り上げるというところを中心に、練習中は厳しく、試合の時は雰囲気を作るというところを意識しながらやってます。

山口 自分は周りのみんなの意見を素直に聞くということを一番意識しています。リーグ期間中に振り返りの場を設けたりして、常に練習メニューや試合のアップのやり方だったり、試合の臨み方や意識することっていうのをチームでブラッシュアップできたのかなと思うので、キャプテンとしてみんなの意見をしっかり素直に聞くということは一番意識しています。

ーーこの際だからこそ、お互いに聞いてみたいことはありますか

布台→山口 セッターやってどうだったのかなっていうのは一番聞きたいかも。

山口 2年生の頃に自分はセッターをやって、セッターをやった時は最初は本当に戸惑いというか、大きな不安があったんですけど、やってるうちに新鮮なポジションだし楽しかったってところがあって。でも自分のせいで二部に降格してしまったというところは本当に悔しかった思い出になっているので、だからこそ今シーズン関東一部リーグ復帰できたものの、自分がやらなきゃっていう責任はずっとこのセッターで降格しちゃった分あるのかなってことは思ってます。

山口→布台 早稲田大学や駿台学園とか、サレジオ中で常に日本一を目指す環境でずっとやってきたと思うんですけど、プレッシャーとかすごいのかなってことを思っていて、常に常勝軍団にいる気持ちが自分はわからないから、どういう立ち回りというか振る舞いをしながら試合に挑んでるのかっていうのは気になります。

布台 難しいな。別にそんなすごい選手じゃないからな。でも意識してるのは、もう練習やるしかないっていう感じで思ってるので、メンタル鍛えるのにも、練習して自信をつけなきゃ絶対にメンタルは強くならないと思ってます。楽観的に捉えられるタイプじゃなくて割と完璧主義なタイプだから、練習して自信をつけて、試合に挑むっていうところを常に意識して自分は取り組んでます。

山口 自分たちはずっとチャレンジャーで、早稲田ってずっとチャレンジャーっていうわけではないじゃないですか。ずっと受ける側でいるのは難しいのかなと思うんですけど、その辺はどうですか。

布台 確かに。でも変にプレッシャーをすごく感じるなっていうのもあって。それはもう駿台の時からそうだけど、自分たちの力を出せれば普通にやったら負けるチームじゃないから、だからこそやっぱりうまくいかないとやばいやばいって結構なっちゃうから、そこが受け身にならないように、常に自分たちも攻めるっていう姿勢を持ち続けるのが一番難しいなって思っていて、全然慣れないです、そこは。

ーーお互いの今年のチームの特徴について教えてください。

布台 早稲田大学の今の強みとしては、各ポジションにすごいスパイカーがいて、どこからでも点数が取れるというところが一つ強みでもあって、誰かが潰れても他でカバーできるっていうところです。あとは組織的なブロックというところが、去年からメンバーも変わらないので、やっぱりそこの連携というところがうまく取れてる時は本当に強いなっていうのは思います。

山口 自分たちは技術的なことを言うと、今年の大会はしぶといバレーというところをずっと掲げているので、一点に対する執念だったり、そういったところのしぶとさというところは自分たちのチームカラーとして今出てきているのかなというところです。去年からメンバーもオポジットしか変わっていないので、背の高い松田からのコンビネーションというところは自分たちの持ち味なのかなということは思います。

ーーお互いのチームへのイメージは

布台 自分が1年生の時から見ていていつも思っているのは、慶應はどんな時でもずっとバレーを本当に楽しそうにやってるなっていう印象があります。勝ってる時はもちろんそうなんですけど、負けてても絶対ベンチの子たちが一生懸命盛り上げようとしてたりとか、ユニフォームを着ていない、コーチとかアナリストの席とかに座ってる子たちも本当に盛り上げようとか、そういう全員で戦うっていう姿勢が本当に見ててすごいなっていう風に思っています。自分たちもそこを目標にしてやっているんですけど、やっぱりそこは慶應の方が、出てる人も出てない人もちゃんと一つの方向を向いてやろうとしてるんだなっていうところがやっぱりあって。それがスタッフとかの動きとか見てても、あ、慶應ってすごいなっていうのは、自分は結構感じたりしてます。

山口 自分は今年の早稲田さんを見ていないので分からないんですけど、本当に勝者のメンタリティーを持っているなということを感じています。自分たちが大学2年生の頃に東日本インカレで早稲田さんにフルセットで負けてしまったんですけど、その時に13ー9ぐらいで勝ってたんですけど、そこから逆転されて負けてしまったっていうのがあって、もし自分たちだったらもう動揺して、すぐに15点を先に取られて負けてしまうケースなんですけど、その中で土壇場での落ち着きというか、勝者のメンタリティーってものを各々が持っているなということを感じて、どんな時でも同じようにプレーできるし、同じような心持ちでやってるんだなということを外から見て感じています。

ーー早慶が直接対決する時は毎回一筋縄ではいかない試合になる展開が多いように感じますが、慶應側は何か秘訣があるのですか

山口 普通にやったら勝てない相手っていうのはもう分かっているので、もうチャレンジャーの精神で当たって砕けろじゃないですけど、チャレンジャーってことはずっと意識しながらやってるかなって思います。どの大学もそうだと思うんですけど、そこは常に持ってるかなと思います。

 

春リーグについて

ーー春リーグ期間全体を振り返ってみていかがでしたか

山口 春リーグを通してみて結果的に9勝2敗で、いろんな要素が絡みながらも一部リーグに復帰できたというところはすごく評価できると思います。先ほども話したんですけど、リーグを通してチームが強くなっていったなというところで、初戦で国際武道大学にフルセットで負けてから、チームで話し合いながら何度も立て直して今のチームが出来上がってると思うので、春リーグで本当に成長できたなっていうところと、本当に関東一部リーグに復帰できて良かったなと思ってます。

布台 自分たちは去年からメンバーが変わらない分、力っていうところはあると思うんですけど、そこの自分たちの力を出すっていうところが毎試合できていないなっていうところで、できてる試合はすごい大差で勝つけど、できていないと普通に負けてしまうっていうようなチームなので、チームにまだ波があるなっていうところは非常に思っていてます。そこの波を減らすっていうところがこれから戦い抜く上で大事だと思うので、個人としてのプレーの波もそうなんですけど、チームとしての波を減らしていかなければいけないなっていう風な課題が出た春リーグでした。

ーー春リーグ期間で印象に残った試合はありますか

山口 春リーグ一番印象に残った試合は、専修大学戦でフルセットで勝った試合です。4セット目、15ー21で負けていた6点差からひっくり返して、4セット目をデュースで取って、 5セット目そのまま勝ち切れて、一点ずつ積み重ねた結果最終的に勝てたので、あの試合は本当に二度とできない試合なんだろうなってことは思ってるので、一番印象に残っています。

布台 自分は筑波大学との試合で、フルセットでギリギリで負けたっていう試合をやって、そこでもう一回自分たちがもっと厳しくやらなきゃいけないっていう風に感じて、そこの負けから学ぶ点が多かったので、その試合があったからこそ、次の週とかもう一個次とかでしっかり勝ち切ることができて、結果として優勝っていう形につながったと思います。途中で負けたからこそ、そこで学ぶことが多かった試合だったと思います。

ーーラストイヤーをどんな一年にしたいですか

山口 今シーズンの最終的な目標として全日本インカレベスト8を掲げていて、そのために関東一部リーグに復帰して、関東一部リーグ上位と互角に戦って全日本インカレで勝負しようってところをずっと目標にしていて、今その中間地点は達成できているので、これから早慶戦もそうですし、東日本インカレ、秋リーグとチームをどんどん成長させていって、全日本インカレでベスト8っていう目標を達成したいなというふうに思っています。個人的には主将として1年間務めていくので、後悔のない1年にしたいなってことを思っています。バレーをやるのも最後の1年だし、チームの中でまとめてやっていくというのも最後の1年だと思うので、後悔のないように同期と一緒にチームを作り上げていけたらなと思っています。

布台 自分もほぼ同じような内容にはなってしまうんですけど、まずチームとしては全日本インカレ優勝っていうところを目標に掲げているので、それに向けてしっかりプロセスを踏んで、いいチームになっていくっていうところを一つの目標にしています。個人としては、学生バレーが最後なので、自分も本当に後悔のないように、同期とかとああいうことをしとけばよかったなとかいうことが起きないように、今も若干春リーグでも起きちゃってるんですけど、これからまだ全日本インカレまで時間があるので、それまでにやり残しがなく悔いがないように、学生最後のバレーを終えられるように頑張りたいと思います。

 

早慶戦について

ーー早慶戦にはたくさんの観客が来場されて、早慶戦ならではの雰囲気がありますが、その雰囲気の中でプレーすることに対してはどのように感じていますか

山口 まずは関東一部で優勝している早稲田大学と真剣勝負ができるってところは一番嬉しく思っていて、かつ応援指導部だったり、たくさんの観客の中でああいった熱い試合ができるところは、自分たちにとっても大きく成長できる環境であると思うので、本当にありがたいなというところが一番強いです。

布台 大学バレーで一番観客が入って盛り上がる試合が多分早慶戦だと思うので、独特な雰囲気というか、全日本インカレとかやっててもそっちはそっちで別の緊張感があるんですけど、早慶戦は早慶戦でなんて表現したらいいかわかんないんですけど、自分たちもバレーで戦ってるし、応援部とか学校がしっかり戦ってるっていうのをすごい感じるので、そうやって学校同士のちゃんとした対決っていうのを味わえる大学って少ないと思うので、そこがすごい早慶戦は楽しいなって思いながらやってます。

ーー早慶戦について何か思い出やエピソードがあったら教えていただきたいです

布台 自分が思い出というか、ずっとやってて思うのは、早慶戦になると慶應生が毎回足つってたりするのが、それくらい気合入ってるんだなっていうのをすごい感じて。多分毎年つってるよね、誰かしら。

山口 確かに。

布台 だからそこが思い出というか、今年もこんなに気合入ってやってるんだなっていうのはすごい感じてて。思い入れが全然違うなっていうか、早慶戦に早稲田も慶應もかけてるんだなっていうのはすごい感じます。

山口 3年間ずっと感じていることなんですけど、早稲田大学からしたら本当に超格下なチームが慶應であると思うんですけど、そんな相手に対してあんなにも真剣に自分たちと勝負してくれるってところはずっと印象に残っています。その中でも個人的には、大学2年生の頃に早稲田アリーナでセッターをやらせていただいたんですけど、それまでの中で一番いいトスを上げられたので、早慶戦だからこそ出てくるエネルギーというか、あの環境だからこそ生まれるプレーもいっぱい出てくるので、そういったことは早慶戦らしいところかなって思います。

ーーお二人とも4年生で最後の早慶戦になりますが、お二人にとって早慶戦はどのようなものですか

布台 自分は大学から早稲田に入った身で、大学に入って初めて早慶戦をやったんですけど、さっきも言ったんですけど、学校同士のぶつかり合いが本当に感じれるっていうのが、あんまり日本じゃ味わえないというか、多分どこの大学でもここまでぶつかり合ってる大学はないんだろうなっていうのはすごい感じて、そこを味わえるいい機会にはなってるので、こういう経験をできて自分の人生にとってもすごい大きな思い出の一つというか、ここでしか味わえないものだと思うので、自分の大切な思い出と経験になってます。

山口 観客がたくさん入って大きな声援をいただきながらプレーをするってことで、普段以上の120パーセントの力でプレーができるっていう環境は本当にありがたいなって思っています。個人的には早慶戦の試合ももちろんそうなんですけど、その後のレセプションが自分の中では早慶戦の一つのイベントだというふうに思っていて、お酒を交わしながら早慶で混じって話す場面って他の大学ではないのかなって思うので、早稲田さんのOBとも話す機会があるので、早慶のつながりっていうものを一番感じられる試合が早慶戦なんだなってことをレセプションからも感じます。

ーー早慶戦の注目してほしいポイントはありますか

布台 大学の全部のバレーの試合の中で多分一番人数が入るし、一番盛り上がるのがこの試合だと思うので、そこに本当に注目してほしいですし、リーグ戦から応援部は来てくれるんですけど、早慶戦になるともう応援部も全員で来て、自分はコートにいて自分の発してる声が聞こえなくなるぐらいな応援をしてくれるので、自分たちのバレーももちろん注目してほしいんですけど、周りの方の早慶戦を盛り上げようとしてくれてる姿勢っていうところが、一つ魅力というか、注目してほしいポイントです。

山口 バレーボールの早慶戦は他の部活の早慶戦と少し違うのかなと自分は感じています。野球の早慶戦だったらリーグ戦の試合の一つで、早慶戦っていう形で設定されてると思うんですけども、バレーボールってリーグ戦とは別に定期戦という形で早慶戦をやっているので、そこを一つ注目していただきたいなという風に思っています。リーグ戦で過去に早稲田と何度かやったことがあるんですけれども、その時には3ー0ですぐに負けたりしてしまうんですけど、早慶戦は先ほど言ったように、あの環境があって慶応の底力が出るのかなってことを思うので、そういったところも注目してほしいなという風に思います。

ーー早慶戦への意気込み

山口 関東一部の1位の早稲田さんとこうして真剣勝負ができる場があるってことは本当にうれしく思っているし、ありがたいなというふうに思っています。自分たちは秋リーグから関東一部リーグで戦うので、その一位である早稲田さんにチャレンジャーの精神をもって戦っていきたいなということを感じています。その中で、今年1年間しぶといバレーってことを掲げてこれまでもやってきたつもりですので、早稲田さんからも慶応しぶといなという風に感じてもらえるようなバレーを貫いていきたいです。先ほど話した高身長セッターである松田からのコンビネーションや、今年からレギュラーに加わった中村のスパイクに一番注目してもらえればなと思っています。

布台 春リーグは一応優勝という形で終わったんですけど、自分たちは王者としてではなく、常に挑戦者としての気持ちを忘れずに相手にぶつかっていくっていう意味も込めて今年のスローガンを衝突にしている部分もあるので、そこの気持ちを忘れずに、絶対に慶應さんはぶつかってくると思うので、それに自分たちが受け身にならず、ぶつかって逆に跳ね返してやろうっていう気持ちで、受け身に常にならないように攻めた姿勢で戦うというところと、プレーに関しては、ダイナミックなスパイカーがいっぱいいるのでダイナミックなプレーと、フェイントボールを落とさないとか、ティップボールを落とさないとか、二段トスをしっかり寄せるっていう細かいところもしっかり徹底しながら、ダイナミックなバレーを展開できるように頑張りたいと思います。

(取材:根本佳奈)

タイトルとURLをコピーしました