「自分の中でとても悔しいシーズンだった」
―昨シーズンを振り返って
松下 個人的なことをいうと、昨シーズンはスタメンではなく交代での出場が多かったので、正直な思いとしては悔しい1年だったなと思います。
―昨シーズンで印象に残っている試合は
松下 良い意味で印象に残っている試合は後期の流経戦です。自分はスタメンで出場していましたし昨シーズンの中でも一番いいプレーができたと思います。悪い意味ですごく印象に残っているのは前期の筑波戦です。最初は勝っていたのに追いつかれてしまい、最後のミスで失点して負けてしまったのですごく印象に残っています。
―そういった試合を経て、昨シーズンで自分が成長したなと思うところは
松下 2年間試合に絡ませてもらっていて、試合に出ることによって自分の自信につながって、ここまで来ているので、メンタルは成長したと思います。
―逆に昨シーズン足りなかったと思うところは
松下 守備ですかね。
―総合して、昨シーズンの自分に点数をつけるとしたら
松下 そうですね・・・。40点にしておきましょう。
―その理由は
松下 基本的にスタメンで試合に絡めていなくて、自分の中でとても悔しいシーズンだったので、悔しさからの40点です。
「去年の3位という記録を抜きたい」
―これから新シーズンが始まりますが、現在のチームの雰囲気は
松下 僕自身が関東選抜や全日本で抜けてしまうことが多く、あまりチームと一緒に練習や試合ができていないというのが正直なところなのですが、それでも雰囲気はいいと思いますし、試合でも徐々にチームのまとまりというか、組織的なところができてきて、このままの調子で開幕を迎えられたらなと思っています。
―現時点での松下選手ご自身のコンディションは
松下 絶好調です!!
―やはり昨シーズンからの大きな成長を感じるか
松下 そうですね。やっぱり昨シーズンの悔しさを常に意識してやってきていましたし、特にインカレ準決勝で負けた時の悔しさも常に忘れずに練習に取り組んできたので、練習にも毎日充実して取り組めていると思います。
―今年からは上級生になるが、新一年生と接するときにどんなことを心掛けているか
松下 もともと性格が絡みたがり屋で、普段から学年関係なく接しているつもりです。上下関係があまり厳しくないというのもいいところで、普段から仲よくすることで1年生がピッチに入った時も上級生に物怖じせず、プレーしやすいような環境づくりを意識しています。
―新一年生の印象は
松下 生意気なんじゃないですかね。
―新一年生で、注目選手は
松下 やっぱり近藤(総1)ですかね。
―どんなところに注目しているか
松下 去年から代表にも入っていますし、日の丸をつけているということはすごいと思います。年下ですけど自分も尊敬しています。練習試合でも活躍しているのですごく期待しています。
―4年生が多く抜けましたが、チームへの影響は
松下 正直、痛いと言えば痛いです。でもそれが現実なので、まずそのことをみんながしっかり受け止めて、ここにいるみんなで勝っていかなきゃいけないですし、去年の3位という記録を抜きたいという気持ちを全員が持ってやっています。抜けた人たちを追い越さないと上にはいけないとおもいますし、4年生が抜けたことに感化されて、1人1人が責任を持って頑張っていると思います。
―松下選手は4年生から学んだことは
松下 去年はプロが5人も出て、レベルがとても高かったのですが、周りから高く評価されていても練習で手を抜かず、自主練に励み、現状に満足せずサッカーに対して突き詰めていくその姿勢です。
―慶大チーム全体としての調子は
松下 僕はずっと抜けていたのですが、いない間にもう8連敗したらしくて、得失点差もー40点くらいいったらしくて、その結果を聞く限りでは「うーん・・・。」という感じだったのですが、僕らが戻ってきてから今日もその前の東海大学にも勝ちました。離れていた僕らが戻ってきてやっと1つのチームなので、ここ最近の2試合ではチームにまとまりがでてきて、いい結果も出せていますし、チームの調子は徐々に上がってきていると思います。
―松下選手が注目している慶大選手は
松下 藤田息吹くん(政4)ですかね。
―その理由は
松下 僕が入部してからずっと試合に出ている選手の1人で、代表とかも経験しているというのが大きいです。僕は今後ろの方のポジションなのですが、僕の1つ前のポジションの息吹くんを後ろから見ていると安心するというか、存在感があって、息吹くんがいるのといないのとではちがいます。
―松下選手は先日まで関東選抜チームでプレーされていましたが、いつもと違うチームでのプレーはいかがでしたか
松下 まず、各大学のトップレベルの人たちが集まってきているので、1人1人がうまいなというのはすごく感じましたし、性格を含めてとても個性的な集団だと感じました。でも慶應と大きく違うのは、選抜として活動した時間が短かったというのもあるかもしれませんが、まとまるのがすごく難しいなと思いました。
―選抜チームのまとまりを作るために何かしたことは
松下 僕は年下だったので、自分から何かしようというのは正直あまりなくて、先輩について行こうという感じでした。
―関東選抜を通して得られたことは
松下 1番は自信ですね。
―どういうことが関東選抜につながったと思うか
松下 後ろから組み立てるというのが自分の長所であり、持ち味なのですが、そこが評価されたのだと思います。
―それでは全日本の代表としての意気込みをお願いします
松下 代表に入るというのは初めてのことで不安な部分も多々あるのですが、それ以上に楽しみです。日の丸をつける重みを、貴重な体験として楽しみたいと思っています。今度の遠征が終わったら日韓定期戦があるのですが、サッカー協会の人から韓国には絶対に負けられないとも言われたので、日本代表として責任と自覚を持って頑張りたいと思います。
―慶大の話に戻りますが、今シーズンの松下選手のプレー面での役割は
松下 まずはやっぱり守備と、攻撃になった時は後ろから組み立てていければいいかなと思っています。
―須田監督からは、普段どんな指示を受けているか
松下 僕の長所である後ろからの組み立ては去年から期待され続けています。それから短所である守備能力を向上させることです。ポジションが守備なので、最低限守備ができないとダメだと昨年からずっと言われ続けています。なので、長所はそのまま伸ばして、短所は練習で改善しないといけないなと思っています。
―松下選手の今シーズンの目標は
松下 まずは、スタメンにずっと定着し続けることです。ケガでスタメンから外れるというのはチームとしても個人としてもマイナスなことなので、ケガの予防もしっかりしてスタメンに定着することと、チームがいい成績を残すために貢献すること。そして個人的には、その結果からこのまま全日本に残り、来年につなげていけたらなと思います。
―最後に、今シーズンの意気込みをお願いします
松下 去年、全国で3位という大きな結果を先輩たちが残してくれたので、プレッシャーはありますが、僕たち全選手が、その結果を抜いて日本一になろうと思っているので、それに向けて1試合1試合いい結果を残していって日本一に繋げたいと思います。
By Yuka Oba
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