【バスケ】関東トーナメントが開幕!初戦は今季初の100点ゲームで快勝!山梨学院大戦

 

速攻に走る意識も見られた真木達(環1・国学院久我山高)

第61回 関東大学バスケットボール選手権大会

2012/5/8(火)@代々木第二体育館

慶大山梨学院大

春シーズンの目玉の大会である関東トーナメントが開幕し、慶大は初戦で3部リーグの山梨学院大と対戦した。2部落ちという失意の結果に終わった昨季を経て、新シーズンに臨んだ慶大だったが、新チームになってからも悪い流れは続く。3月の六大学リーグ戦、4月の京王電鉄杯でも思うような結果を残すことが出来ず、関東トーナメントに向けても大きな不安が残った。だがしかし、この日の慶大は違った。「バックコートのディフェンスを頑張ったことが少し表現出来た」(佐々木三男HC)との言葉通り、ディフェンスから流れを掴むと終始相手を圧倒し、初戦を見事に白星で飾った。

第61回 関東大学バスケットボール選手権大会 山梨学院大戦
2012//8(火)@代々木第二体育館
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 23 26 36 32 117
山梨学院大 13 23 16 22 74
慶大スターティングメンバー
選手名(学部・学年・出身校)
PG 伊藤良太(環2・洛南高)
SG 田中貴啓(環3・福大大濠高)
SF 真木達(環1・国学院久我山高)
PF 黒木亮(環1・延岡学園高)
本橋祐典(環3・佼成学園高)
 

好ディフェンスが光った田中貴啓(環3・福大大濠高)

京王電鉄杯では「ガードのディフェンスと、センター陣のリバウンド」(田中貴啓(環3・福大大濠高)という2つが課題として残ったが、この日の慶大はその2つを見事に修正してくる。まず魅せたのは今季初スタメンとなった田中。序盤から連続でスティールし、そのまま得点に繋げるなど、相手の隙をつく好ディフェンスで流れを慶大に引き寄せる。すると、伊藤良太(環2・洛南高)のアシストから本橋祐典(環3・佼成学園高)が得点し、7-0と慶大が抜け出す。その後、伊藤のパスミスから失点し嫌な流れになりかけたが、タイムアウト直後のディフェンスで相手の8秒オーバータイムを誘うなど、この日は慶大のプレスが有効的に機能する。そして、このいい流れに更なる勢いを加えたのが、黒木亮(環1・延岡学園高)のリバウンドだった。「だいぶリバウンドの意欲が出て来た」(佐々木HC)との言葉通り、要所でオフェンスリバウンドを奪い、セカンドチャンスを決めてみせる。期待のルーキーの活躍もあり、23-13と10点リードで1Qを終える。

2Qに入ると、山梨学院大の外のシュートが徐々に当たりだす。慶大は相手のスリーポイントに対して警戒を強めるが、ディフェンスの意識が外に向いた所を突かれ、相手の留学生センターのポストプレーから得点を許してしまう。この嫌な流れを止めたい慶大は、怪我から復帰した中島祥平(総3・魚津高)を投入し、巻き返しを図る。すると、インサイドに少しずつ落ち着きが生まれ、ディフェンスリバウンドからの速攻で伊藤がバスケットカウントを決める。さらに中島に待望の初得点が生まれると、ベンチは大盛り上がり。この得点で流れを慶大に引き寄せると、終盤は1年生が魅せる。セットプレーから真木がミドルシュートを決めると、投入された大元孝文(環1・洛南高)がスリーポイントを沈め、相手を寄せ付けない。中盤以降相手を圧倒した慶大は49-36で2Qを終える。

 

本橋祐典(環3・佼成学園高)は相手の留学生をファウルアウトに追い込んだ

迎えた後半、ゴール下のスクリーンが有効に機能し、黒木、本橋らインサイド陣が順調に得点を伸ばしていく。インサイドが安定しブレイクが出始めた慶大は、真木が積極的に速攻で走る。「慶應のフォワードの動きはどういったものなのかを考えて、速攻で走るようにしている」(真木)というように、矢嶋瞭(総3・福大大濠高)の欠場を感じさせない働きを見せる。中盤には大元、伊藤の連続スリーポイントが決まり、75-50と点差が25点にまで広がる。こうなると流れは完全に慶大。疲れの見える相手に対し、ガード陣がスティールからの速攻で何度となく得点する。ガードのディフェンスと黒木、本橋のインサイドでの奮闘が相まって、85-52とさらに点差を広げて最終Qへ。

4Q、完全に足が止まった相手に対し、慶大は伊藤、田中、真木のアウトサイドプレーヤーが再三のスティールから得点を重ねていく。インサイドでも本橋が相手の留学生センターをファウルアウトに追い込むなど、慶大がインサイドとアウトサイドの両方を完全に支配する。中盤、大元のスリーポイントでとどめを刺し、95-55と40点差とすると、その後はメンバーを落としながらの戦い。真木の1番、中島の3番起用など、様々な形を試しながら試合を進めていく。終盤には中村滉平(理2・慶應高)が電鉄杯からの勢いをそのままにゴール下で得点を重ねるなど、慶大は最後まで手を緩めることなく試合を終えた。120点には惜しくも届かなかったが、117-74で慶大が見事勝利を収めた。

リバウンドで貢献を見せた黒木亮(環1・延岡学園高)

 

「今日の試合では慶應らしいバスケットが出来たと思います」(真木達・環1・国学院久我山高)。3月、4月と苦しい試合が続いていた慶大だが、この日は相手を全く寄せ付けなかった。「1、2番が前から当たって速い展開に持ち込むのが慶應のスタイル」(田中)であり、そのことを思い出したかのように、ブレイクから得点を積み重ねていった。

久々の100点ゲームで自信を取り戻した慶大は10日(木)、ベスト8を懸けて1部リーグの筑波大と対戦する。慶大はここ1ヵ月あまり、この筑波大戦に照準を合わせ調整してきた。この初戦では機能したディフェンスが、1部のチーム相手にどれだけ通用するか――。秋のリーグ戦で1部昇格を狙う慶大にとっては、今後を占う重要な一戦となりそうだ。

(記事・岡田洋介)

 

 

◆試合後コメント

佐々木三男HC

電鉄杯からバックコートのディフェンスを頑張ったことが、少し表現出来たということがこの試合の収穫です。それとあともう一つは、黒木にだいぶリバウンドの意欲が出て来ましたね。(田中がスタメンだったが)田中は静岡合宿の時からすごく元気を出して練習していて、今までは少しひ弱な印象があったんだけど、ここの所は下半身もしっかりしてきて、トレーニングの成果が出たんだろうと思います。最近はずっと調子が良かったですし、心の準備が出来る子なので、ここ1週間ぐらいは練習でもスタメンで使っていました。(117点取ったオフェンスの出来について)バックコートで引っ掛けたのが30点分ぐらいあると思うので、実質80点ぐらいだと思います。1対1のディフェンスでスティールしている分は差し引いて考えなければいけません。これからの試合もプレッシャーは掛けられるだろうけど、取れるのは1本か2本だと思うので。(一方ディフェンスでは80点近い点数を取られてしまったが)外から入れられたりインサイドをやられたりするのはある程度仕方ないと思うんだけど、切り替えの所でピックがルーズになってやられてるのが10点分ぐらいあると思うんです。だからそれを抑えないといけません。そうすれば失点も60点台だと思うので、意識的にやらせないといけませんね。(筑波大戦に向けて)さっきも言ったようにガード陣がどれだけプレッシャーを掛けられるか、それと外からのシュートとインサイドの連動をいかに断ち切れるかということです。春から入れ替え戦に出られるようなチーム作りをして、ディフェンスの練習をたくさんやってきたので、それが1部のチームにどれだけ通用するかですね。70点台に抑えられれば勝機はあると思います。

G田中貴啓(環3・福大大濠高)

トーナメント初めての公式戦だったのですが、怪我人が多くて、その代わりに僕がスタメンとなりました。僕は上級生としてしっかりディフェンスから声をかけたりして、リーダーシップを発揮していこうかなと思いました。(電鉄杯からの修正点)電鉄杯で、ガードのディフェンスが機能してなかったのとセンター陣のリバウンドがあまりとれなかったこと、つまり個々の役割が徹底できていなかったことが課題として浮き彫りになりました。今日のトーナメント戦までの期間で、そこを意識するようにしていました。(前からの積極的なディフェンスについて)慶應のスタイルは前から1、2番があたって速い展開に持ち込むトランジションバスケなので、僕たちが動いていかないとチームが機能しないので、相手はあまり強くなかったのですが、そのプレーを1部の相手にも通用できるようにしていきたいと思います。(シュートの精度について)決めるべきところで決められなかったところもあったので、しっかり決められるようにしていきたいと思います。(筑波戦に向けて)筑波は僕たちが2年の時の新人戦では大差をつけられたので、リベンジという思いもあります。自分達がディフェンスから圧倒してトランジションバスケをしていきたいと思います。

SF真木達(環1・国学院久我山高)

(今日の試合を振り返って)筑波戦に標準をあわせてるんで、今日は自分たちがやらなきゃいけないことをしっかり表現できたと思います。例えば1、2、3番のオールコートのディフェンスのところだとか、速い攻めで何本か本橋さんのところで点を決めたりだとか、振り返って慶應のバスケットっていうのが今日の試合は出来たと思います。(速攻の場面でよく走っていたが、それは意識していたか)そうですね。矢嶋さんが怪我で負傷しているので。いろいろアドバイスなど聞いて、どうしたらフォワードとして点を取れるのか、慶應のフォワードの動きはどういったものなのかっていうのを考えて、極力速攻など走るようにして、点を取るように心掛けてます。(スティールの場面が多かったが、自身のディフェンスの出来は)まだまだ、今回は山梨学院大だったので、このディフェンスを1部でも通用できるように。佐々木先生も言ってたんですけど、1部でもガツガツ今日ぐらいのディフェンスができるようにしたいと思います。(最後に筑波戦に向けての意気込みを)絶対勝ちます。

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