第9回早慶女子サッカー定期戦が26日、下田グラウンドで行われる。昨年のインカレ覇者早大に挑むわれらが慶大イレブンは今年の早慶戦での目標を「初得点」に定めた。創部以来一度もこじ開けられずにいる、早大ゴールを目指して。ソッカー部女子の新たな歴史の幕開けを見届けよう!
関東1部リーグに昇格するも、勝ち星を挙げることなく降格が決まった昨年。しかし、先取点を奪った試合やリードしている時間のほうが長かった試合もあった。善戦したという手ごたえはないか。そう問いかけると、「机の上で見る記録以上に、内容の方では勝てそうにないというか。惜しくもなかったんじゃないかっていう感覚があった」(大塚主将・環4)。感じた壁は厚かった。
だが、立ち止っている暇はない。新シーズンを迎えるにあたり、チームが立てた目標は、「来年度以降インカレに出場するチームになる」こと。そのために、「所属する2つのリーグ戦で優勝すること」。チームが所属する2部リーグからインカレへの道は開かれていない。けれど、ここまで掲げてきた目標、インカレ出場から遠ざかるような真似はしたくない。そのために、結果目標は現在のリーグ戦を制覇すること、真の目標は、来年度以降のインカレ出場にした。
しかし、迎えた春のリーグ戦。2点を先取していながら、その後4失点。初戦でまさかの敗戦を喫する。「DF陣が未熟なのはわかっていたのでFWが頑張って点を取らなきゃいけなかったのに、チャンスを生かせなかった(今井)」。相次ぐ怪我による離脱など、マイナスの要因は多々あったが、「チームとして未熟なところを露呈してしまった(岩崎監督)」。続く第2節は、終始相手を押し込みながらも、突き放すことができずドロー。もどかしい試合だったが、「あれだけ決定的なチャンスがありながら決め切れなかったということで、本当にシュート1本1本の大切さに気が付けた(岩崎監督)」。チームのベクトルはあくまで前向きだが、中々結果に結びつかない苦しい時期が続く。
転機となったのは第4節、ついに待望の初勝利をあげる。山下(経2)、中山(総2)、石原(環1)を中心に、縦の関係で敵陣を翻弄し、奪った勝利の価値は絶大だった。この試合から波に乗った慶大はその後の第5節、6節をそれぞれ5-1、4-1の大差で快勝。これ以上ない結果で早慶戦へと挑むこととなった。
大塚は春のインタビューで語った。
「今年は目標を達成するというのはもちろんなんですけれど、それに向かって強く突き進む存在でいたい。周囲を巻き込むのもそうなんだけど、まず自分が突き進んでというか。格好良く言うと背中で引っ張るというか。自分の目標はチームの目標とイコールなので、そこに向かって、まずは自分が突き進む――。」
フットボールの神様は、及び腰のチャレンジャーなんて嫌いだ。
願わくば、挑戦者に栄光あれ!
By Yuri Takeo
以下、各選手のコメントです!
6月26日、下田グラウンドにて15:15キックオフ。歴史が塗り替えられる瞬間を見届けよう!
#15大塚主将
早慶戦もGKだと思うので、後ろからチーム全体を見れるようにしたい。勝つことは前提。いい雰囲気で勝利出来るようにしたい。
#8小堺副将
最後の早慶戦なので絶対勝ちたいです。それだけです。
#10今井
早稲田への想いをワンチャンスに賭ける!!!
♯3榎本
どんなに強い敵でも走り勝って初得点に繋げたいと思います。
#4尾西
今までの想いを結果にします。
#7佐野
それぞれの持ち味を活かしてチーム全員で点を取りに行きたい。
#5川崎
去年はボランチとして出て、ちょっと出来ることが少なかったんですけど、今年は多分センターバックとして出場するのでまずゴールを守ることを第一に考えて無失点で抑えて絶対勝ちたいと思います。
#11中山
早慶戦では、今まで1点も点数を奪えていないので1点奪って歴史を変えたいです。
#9山下
チームの得点に貢献します。
#18山本
絶対気持ちで負けません。
#20 石原
絶対点を取って勝ちたい。
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