【野球】先制するも、3本塁打浴びて大敗 早大②

6月3日(日) 慶大―早大 2回戦

 

4安打を放ちスタメン起用の期待に応えた佐藤旭

4安打を放ちスタメン起用の期待に応えた佐藤旭

激動の初戦から一夜明け、迎えた早慶戦2試合目。初回、慶大は山﨑錬(商4)のタイムリーヒットで先制に成功する。このまま試合を有利に進めるかと思われた慶大だったが、二回に先発の山形(政3)が杉山にソロ本塁打を許して同点にされると、四回には2番手の只野(商4)が中村に満塁本塁打を浴びてしまう。その後も投手陣が早大打線に小刻みに得点を許し、終わってみれば2ケタ失点の大敗。これで勝ち点の行方は翌日の3回戦にゆだねられることとなった。

 

   
早大 11
慶大
慶大:●山形、只野、竹林、竹内大、福谷―阿加多、黒須

早大:○髙梨、丸山―地引

 

  ポジション 選手名(学部学年・出身校)
[] 福富 (商4・慶應)
H6 山本泰 (環1・慶應)
[] 佐藤旭 (商2・慶應)
[] 横尾 (総1・日大三)
[] 山﨑錬 (商4・慶應)
大川武 (環4・済々黌)
[] 阿加多 (法4・慶應)
黒須 (理4・宇都宮)
[] 渡邊暁 (商3・慶應)
竹林 (商3・慶應湘南藤沢)
竹内大 (環4・中京大中京)
山中 (環4・土佐)
福谷 (理4・横須賀)
[] 谷田 (商1・慶應)
齊藤 (商4・慶應)
[] 山形 (政3・土佐)
只野 (商4・慶應)
鈴木裕 (商4・慶應)
R3 倉橋 (総4・済々黌)
[] 辰巳 (文4・郡山)
藤本 (環2・慶應)
大坪 (総3・佐賀西)
 

 

早慶戦で今季初先発となった山形

早慶戦で今季初先発となった山形

先勝して迎えた第2試合目。この日は雨の予想であったにもかかわらず、26000人もの観客が神宮球場に訪れた。幸い雨が降ることもなく、試合は行われた。

 

慶大の先発は今季初先発となる山形、対する早大の先発は高梨で始まった。慶大は2番に佐藤旭(商2)、6番には第一試合で決勝打を放った渡邊暁(商3)を起用するなど、スタメンを入れ替えて臨んだ。

 

今季初先発が早慶戦となった山形だったが、「特に緊張はなかった」。初回は早大打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。

 

 

するとその裏、慶大打線がつながる。一死から佐藤旭、横尾(総1)が2者連続で四球を選ぶと、さらに佐藤旭が三盗を決め、一死一、三塁の先制のチャンスをつくる。ここで4番の山﨑錬(商4)が中堅にタイムリーヒット。勝負強い主将の一打で慶大が先制に成功した。

 

山﨑錬は先制適時打を放った

山﨑錬は先制適時打を放った

しかし直後の二回表、山形が先頭の杉山に左翼にソロ本塁打を浴び、早々と試合を振り出しに戻されてしまった。

 

三回裏、二死から佐藤旭がヒットで出塁すると、髙梨がボークを喫し、二死二塁とする。しかし横尾が遊撃ゴロに倒れ得点することができなかった。

 

四回表、山形は四球で一死二塁とされると、この場面で茂木が左中間方向に大きな当たりを放つ。抜ければ確実に勝ち越しを許していた場面だったが、中堅の辰巳(文4)がこれをダイビングキャッチ。このプレーに応えたい山形だったが、続く小野田の打席で暴投を喫し、ランナーが生還。思わぬ形で勝ち越しを許してしまった。さらに山形は四球と安打で一、二塁とされたところで降板し、只野がマウンドへ。しかし只野は東條に四球を与えると、中村に左翼に満塁本塁打を浴びてしまい、慶大はこの回5点を許してしまった。

 

反撃したい慶大は五回に二死一、三塁の場面で横尾が左中間に大きな打球を放つもフェンス手前で捕球され、得点には結びつかなかった。

 

只野の後を継いで五回から登板した竹林(商3)は粘りの投球を続けて再三のピンチを切り抜けたが、七回に代打の高橋に2ラン本塁打を打たれてしまった。

 

その裏、慶大は相手のエラーで無死二塁とすると、代打で登場した藤本(環2)が右翼へ二塁打を放つ。ここで佐藤旭がタイムリーヒットを放ち、1点を追加。さらに続く横尾の内野ゴロの間にランナーが生還し、この回慶大が2点を返した。

 

横尾は意地の一打を放ったが及ばず

横尾は意地の一打を放ったが及ばず

九回には福谷(理4)がマウンドに上がるが、2本の二塁打で、追加点を許してしまった。

 

8点差で迎えた九回裏、二死一塁から佐藤旭がこの日4本目となるヒット。ここで横尾がタイムリーヒットを放ち一矢報いたが、反撃はここまで。続く大川武が空振り三振に倒れ、試合終了となってしまった。

 

連勝で勝ち点を奪いたかった慶大だったが、この日はまさかの大敗。これで勝負は3回戦までもつれこむこととなったが、慶大にとって今シーズンの試合はあと1試合。気持ちを切り替え、翌日の今季最終戦を勝利で締めくくりたいところだ。

 

                                            (文・茂藤 竜太郎)

 

山﨑 錬主将(商4)

(今日は大差での敗戦となったが試合を振り返って)まだまだ自分たちの考えが甘いですね。もっと厳しくやっていかなければならないと感じましたし、最初は粘って粘って自分のタイムリーで先制できて、いい展開かなとも思ったんですが、途中から粘れなくなってズルズルいってしまったという、うちの悪い試合展開だったんじゃないかなと思います。(先制タイムリーもあったが打撃の調子は) しっかり集中したなかで一本打てたのはよかったと思いますし、今後もそれは継続していきたいです。(髙梨投手の印象は)気持ちの強いピッチャーなので、気持ち負けしないで打席に立ったら打てると思いました。(11敗となったが明日への意気込みは)明日自分たちが勝って、勝って春のリーグ戦を終えたって思えるように頑張ります。

 

阿加多 直樹(法4)

(今日の試合を振り返って)勝てたという試合ではなかったが流れがこちらにきたときもあったので、それを活かしきれなかった。ピッチャーを活かしきれなかったのも反省点。(投手陣が本調子ではなかったようだが)竹林は緊張していたというか、悪い方向へのめり込んでしまっていたので、自分がそれを修正できたら良かった。(打っては2安打だったが調子は)まあまあです。(打率.457と首位打者が見えているが)そんなに意識はないです。獲れれば獲りたいですけど、一本でも多くヒットを打てれば良いかなと思います。(明日へ向けて一言)明日で今シーズンも終わりなので、しっかり勝って秋に向けて頑張りたいと思います。

 

辰巳 智大(文4)

(今日の試合を振り返って)終始相手のペースだったので、手をつけられなかった。明日は切り替えてやりたいと思います。(ダイビングキャッチも飛び出したが)何も考えてなかったです。捕れてよかったです。(早大の印象は)打線がつながっていて、その強さがすごいです。(投手陣に関しては)みんな思い切って腕を振ってくるなと思います。(明日に向けて)明日でこの春のシーズンが終わるので、いい形で終われるように頑張りたいと思います。

 

山形 晃平(政3)

(今日の試合を振り返って)先発だったが、4回で降板してしまった。試合をつくれなかったという点で今日負けたことに責任を感じています。(先発登板はいつ聞かされたか)昨日の試合終わった後にそれらしきことは聞かれたのですが、はっきり聞かされたのは今日の朝です。(緊張はしたか)そんなにはなかった。先発は滅多にしないのですが、リリーフと同じように1イニングずつ丁寧に抑えたかった。(早大打線の印象は)凡打になってもフルスイングしてくる。怖さはありました。(調子はどうだったか)良くもなく、悪くもなくといった感じです。(明日に向けて意気込みを)今日負けたことは仕方ないので、明日今シーズン最後の試合なので勝ちたいです。

 

竹林 慎太朗(商3)

 (今日の試合を振り返って)特に何もないです。申し訳ないなって感じです。(早慶戦初登板でしたが)いつもと全然違ってずっとフワフワした感じが抜けなかったです。緊張してる感じでした、ずっと。(早大打線の印象は)結構みんなボール球は振ってこないし、パワーもあるんで良い打線だなとは思いました。(明日への抱負は)出番があったら本当にもういつも通りやるだけです。

 

佐藤 旭(商2)

(初先発の気持ちは)初先発だったので、思いっきりやろうと思いました。(最初の四球の後に二盗、三盗だった)行ける時に行こうと思っていた。思い切っていってよかった。(ボークを誘うけん制もあった)その前に盗塁したのが効いて、向こうがミスしてくれる形になった。積極的にいってよかった。(最終的には5出塁、4安打)初先発で気合は入っていたけど、自分のやるべきことができてよかった。(明日に向けて)明日は切り替えて、良い状態で迎えたいです。

 

横尾 俊建(総1)

(今日の試合を振り返って)結果的には7点差ついてしまいましたが、みんなが諦めないで試合をしている姿を見て、僕も頑張らなければと思いました。明日につながる試合ができたとは思いますが、やはり残念でした。(五回攻撃時に主将から何と言われたか)「打てなくても次に自分がいるから、初球からどんどんバットを振っていけ」と言われて凄く気持ちが楽になりました。(九回裏にヒットを打った時の気持ちは)打ち取られるかとは思いましたが、結果的に点が入って良かったです。(明日に向けて一言)早稲田の完全優勝だけは阻止したいので、そのために頑張りたいと思います。

 

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