【バスケ】早慶戦女子戦&Bチーム戦

 

早慶戦に臨んだ慶大女子チーム

第70回早慶バスケットボール定期戦

2012/6/2(土)@代々木第二体育館 女子戦

遂にこの時期がやってきた。誰しもが緊張し、誰しもが熱狂する一年に一度きりの大舞台。例年、慶大女子チームは苦戦を強いられる展開となるが、一部のチーム相手にどこまで戦えるかを試す、貴重な機会でもある。今年の早慶戦、慶大はどのような試合を見せてくれたのだろうか。

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 11 30
早大 31 30 27 35 123
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(学部・学年・出身校)
PG 前川愛(文4・八雲学園高)
SG 川村未来(理4・宮崎北高)
SF 保井裕香里(経4・船橋高)
PF 塩田美穂(文4・慶應女子高)
森下綾(総3・慶應湘南藤沢高)
 

積極的なオフェンスでチームを引っ張った前川主将

1Q、戦前の予想通り序盤から早大がゲームを支配する。長身選手がゴール下のリバウンドを押し込み、裏パスで容易にゴール下で得点を重ねる。そんな中、慶大も主将の前川が体制を崩しながらも、レイアップを決め、待望の初得点を慶大にもたらす。さらに森下のジャンパーも決まるなど、必死の追い上げを見せる。慶大はポストプレーをする早大の選手に対してダブルチームを仕掛ける。しかしすぐにパスを散らされて、早大はスリーポイントを連発。そのこぼれ球さえも押し込まれてしまう。終盤には保井がスリーポイントを沈めるも7-31と大差を付けられ1Qを迎える。2Qはフロントコートでの早大のプレッシャーが強く、慶大は攻めあぐねる。その隙を狙い、早大が何度も速攻を演出。慶大はゴール下を攻めることができず、ジャンパーを打つことしかできない。川村のスリーポイントが決まるも点差は広がり、前半を10-61で終える。

3Qは4年生がそれぞれ得点を重ねる。しかしボール運びのところで、慶大はミスを犯すなどイージーミスが目立った。19-88となり、早大の勢いは止めることが出来ない。4Qは途中出場の柏木がオフェンス面でチームを鼓舞。短い出場時間の中でもゴールに向かう姿勢を見せる。すると徐々にオフェンスにリズムが生まれ、塩田、保井、前川の3連続得点が飛び出す。だが、その直後に無情にも試合終了のブザーが鳴り響いた。結局試合は30-123と早大の圧勝という形で幕を閉じた。

ラストイヤーの早慶戦に懸ける思いは一層強い。それを4年生主体のチームで戦い抜けたことはなによりの財産となるだろう。1部のチームが相手でありながら、果敢に攻め続け、諦めない姿勢が印象的だった。この経験を生かし、今後の更なる飛躍を期待したい。


 

男子Bチーム戦 7分スルー4Q 

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 27
早大 17 40
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(学部・学年・出身校)
PG 吉川治瑛(環2・世田谷学園高)
SG 齊藤優(経4・静岡高)
SF 野呂昇平(法4・慶應高)
PF 中村滉平(理2・慶應高)
山崎哲(環1・秋田高)
 

自身最後の早慶戦で奮闘を見せた齊藤(写真上)と野呂(同下)

吉川のスリーポイントでの得点で幕を開けたこの試合。序盤は早大の機敏かつ容赦無いディフェンスと、パスワークの乱れがあいまって慶大は落ち着いた攻撃を思うように仕掛けることが出来ない。しかし時間の経過に伴い、齊藤の鋭いカットインや山崎健(経1・慶應湘南藤沢高)による速攻など、各々がオフェンスで見せ場を作り始める。終了間際には中島一(総1・高崎高)のアシストを受けた清家(経1・慶應高)がゴール下で冷静に得点し、7-8で1Qを終えた。早大リードで始まった2Qでは、両校共にファールの多さが目立つ。ファールの数がかさみ焦りの色が窺える慶大ではあったが、野呂の果敢なゴール下でのプレーが相手のファールにつながり、フリースローでの得点に結びつくというシーンも見られた。その後も齊藤のジャンプシュートや、左サイド0度からの野呂のロングシュートが決まり追い上げる慶大。前半終了時点では15-14と逆転に成功した。

ロースコアの接戦は後半に突入。波に乗って点差を引き離したい慶大であったが、イージーシュートのミスやトラベリング、ファールなどといった細かなミスが相次ぎ早大の得点を助長してしまう。両校共に得点に結びつくプレーが展開できずに苦しい局面ではあったものの、3Q終盤に齊藤がロングシュートやスペースを利用したジャンプシュートを決め、チームの士気を高めた。4Q、最後の追い上げを見せたい慶大。各選手が積極的にシュートを放ち、気迫のオフェンスで巻き返しを図る。八島(商2・慶應湘南藤沢高)の勢いに満ちたレイアップシュートが決まると慶大サイドは大いに沸き、このまま流れに乗るかと思われた。しかし早大の果敢な攻撃と堅実なフリースローもあり点差は縮まらず、27-40で惜しくも敗れた。

(記事・丸山由鶴、埜村亮太)

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