立っているだけで汗が流れるほどの厳しい暑さの中、戸田ボートコースで第39回全日本大学選手権大会1日目が行われた。1日目である8月23日は予選が行われ、慶大端艇部からは男子ダブルスカル、女子ダブルスカル、男子舵手なしクォドルプル、女子舵手つきクォドルプル、そして男子エイトが各1クルーずつ出漕した。
早慶レガッタでは早稲田に勝利し、5月に行われた全日本軽量級選手権大会でもメダル獲得。今季、成績を収めてきた期待の男子エイトであったが、「悪いところが全部出てしまいました」(畠山監督)というように、序盤から先頭の早稲田に大きく差を離されてしまい結果は5クルー中4着でのフィニッシュとなった。
また、女子舵手付クォドルプルは立命館大学に大きく差をつけられての2着でフィニッシュ。男子ダブルスカルと男子舵手なしクォドルプルも善戦を見せるが先頭をとらえることができずいずれも2着、女子ダブルスカルは力漕を見せるも5着となり、慶大は全クルー敗者復活戦に駒を進めることとなった。
敗者復活戦は負ければそこで敗退というシビアな世界となる。その中で「自分達が普段出来ていることをいかにやれるか」(荻野主将)。予選で見えた課題を解消し、敗者復活戦を突破してほしいところだ。
(記事:櫻井 悠平)
畠山監督
(今日のエイトを振り返って)悪いところが全部出てしまいました。(悪いところとは)かたくなってしまった。もともと体格のいいチームではないので、精密機械のように漕がないと。(どのような基準でエイトのクルーを選考したか)パフォーマンスのデータや適応性などです。(どのような練習をしているか)今年はエイトを2本つくって練習していて、全日本のエイトにフォーカスをあてて練習しています。(練習ではどのようなことを意識しているか)チームワークを意識してやってきました。(明日に向けて一言を)今はいいところが出ていないので、明日いいところがだせるように修正したいと思います。
荻野主将 (男子エイト)
(今日のレースを振り返って)内容は良く無かったです。(練習で取り組んで来たことは)去年と比べて体重も軽く小さい小柄なクルーなので、取り敢えず逆風や悪天候時に8人でいかに纏まれるか、という所には重点を置いてやっていました。(今日の結果に繋がった理由は)スタートでちょっと固くなってしまって、いつも自分達が出来ている理想のスタートが出来ず、そのまま相手に出られてしまって、自分達が体が固いままレースを進めてしまったことです。自分達のレースが出来なかったことが敗因ですね。(明日へ向けての反省点は)スタート500mのところで、今日出来なかった自分達が普段出来ていることをいかにやれるか、っていうことが明日のポイントかと思います。(明日への意気込み)明日はもう後が無いので、本当に死ぬ気で取り組むだけです。
西山主将 (女子舵手付クォドルプル)
(今日の試合を振り返って)「自分たちのやりたいことをやる」っていうのが今回の目標だったんですけど、あまりできなかったです。やっぱり予選ということで焦りがあったのかなと思います。逆風のなかでいつもよりレートもでていたので、悪くなかったのですけど、そこで腹を据えて勝負ができなかったので、やっぱり自分たちのメンタル面が問題なのかなと。(暑さはコンディションに影響したか)そこの対策はしっかりしていて。とにかく水を飲み、レース前に塩をなめました。みんなピンピンしているので、その効果はあったのかなと思います。(今日見つかった課題は)課題はやっぱりメンタル面ですね。自分たちのやりたいことをやるっていうことが今日はできなかったので。(敗者復活戦に向けて)漕ぎは自信を持ってやるしかないですし、何が起きても明日は勝つしかないので。負けちゃうと終わりなので、本当に腹を据えてやるだけです。
種目 |
予選タイム |
女子ダブルスカル |
8′35″55 |
男子ダブルスカル |
7′17″90 |
男子舵手なしクォドルプル |
6′33″89 |
女子舵手付クォドルプル |
7′57″83 |
男子エイト |
6′14″65 |
コメント