11月11日、全国学生相撲選手権大会団体戦が両国国技館で行われた。部員5人全員が一丸となって「Bクラス優勝」を目指して挑んだ。1回戦では立大を5-0で倒し、圧倒的な強さを見せつけた。しかし続く2回戦。相手は夏の大会で勝った早大。勝てない相手ではないはずだったが、夏の大会で団体戦7戦全勝を果たし、今回も活躍を期待されていた先鋒・飯塚(総4)がまさかの黒星を喫する。慶大はそのまま波に乗ることが出来ず、2-3で惜しくも2回戦敗退となった。
今大会が、今シーズン最後の試合となった慶大相撲部。現在4年の長島(理4)は引退となる。「全力を出し切りました」と晴れ晴れしい顔で語る彼に悔いはない。
―団体戦Aクラス、1部リーグ入りを目指して。春には慶應義塾高校から期待の新人を迎え入れ、新チームを作っていく。来季での慶大相撲部の活躍は、この冬の稽古にかかっている。厳しい冬を乗り越え、土俵を圧倒するチームになることを期待せずにはいられない。
出場順位 |
名前 |
段位 |
学部・学年 |
出身校 |
先鋒 |
飯塚大河 |
参 |
総2 |
明大中野 |
二陣 |
嶋田翔太 |
_ |
法1 |
立教新座 |
中堅 |
長島大典 |
弐 |
理4 |
慶應湘南藤沢 |
副将 |
藤原治樹 |
_ |
経2 |
慶應志木 |
大将 |
川村知己 |
参 |
経3 |
慶應義塾 |
1回戦 ○慶大5―0立大●
○飯塚(浴びせ倒し)坪井●
○嶋田(外掛け)三浦●
○長島(寄り倒し)細川●
○藤原(不戦勝)結城●
○川村(押し出し)渡部●
2回戦 ○慶大―早大●
●飯塚(寄り倒し)榊原○
●嶋田(突き落とし)元杉○
○長島(寄り切り)上坂●
●藤原(叩き込み)塚本○
○川村(押し倒し)大塚●
(記事 堀越 ゆかり)
監督・選手のコメント
奈良 文彦監督
(今日の団体戦を振り返って)初戦の立大戦は落ち着いて取れたと思うんですけど、早大戦は力は出し切っていると思うんですが、節点でもう少し頑張れたかなという所があるんで、課題も残ったかな、という感じです。(立大と早大についての印象)両校とも昔からお世話になって、切磋琢磨してきているんで、学生相撲のライバルです。立大は今は総合力という点ではうちの方が上かなという印象で、早大はリーグ戦では2連勝していたので、今回負けて非常に悔しい思いです。(今大会で引退される長島さんについて)相撲未経験者だったんですけど、休まずに稽古してかつ、理工学部で勉強にも真面目に取り組んでいます。昨日今日の相撲は満点に近いと思います。よくやってくれたと思います。(今年一年振り返って)今三部制なんですけど、金沢大会では一部の16校中14位に入ったんで、ちょうど一部と二部の境にいます。もう少しパワーアップして、部員を増やさないと。部員を獲得して賑やかにしたいと思います。(来年度への抱負)来年、慶應高校から、関東重量級で優勝している藪本君が入部しますんで、飯塚君にもう少しパワーアップしてもらって、Aクラス入りを狙っていきたいと思います。
長島 大典(理4)
(今日の取り組みについて)全力を出し切りました。それ以上でも以下でもありません。(立教大学の相手選手の印象)相手は相撲部ではないと分かっていたので、思い切りいきました。(早稲田大学の相手選手について)早稲田の相手選手も相撲部ではなかったので、足を取ることだけを意識してやりました。(自身は今大会で引退だが、今後の相撲部に望むことは)相撲をちゃんと真面目に取る部になってほしいな、と。今のままやっていってほしいですね。
川村 知己(経3)
(今日の結果を振り返って)相手の中堅と大将があんまり強くなくて、自分と長島さんがそこだったので、そことあともう1点取ることがキーだと思ってたんですけど、やっぱりまだ実力が足りてなくて、あと1年僕が主将やるので、自分が勝ったとしても後で点を取れる体制をしっかり作っていかなきゃいけないなと思いました。みんな自分の相撲は取れたんですけど、実力が足りてなかったという感じです。(今年1年間主将を務めて)やっぱり主将は日々の活動でも、人数少ない中でもいろいろ仕事があったりみんなをまとめたり大変で、昨日と今日も自分の相撲を取ろうというのと、チームとしてみんなが力を出し切れるように動こうというのもあったんですけど、課題ができて、もっとしっかりした主将になれるように頑張ります。(来年への思いは)来年は1部に上がります。(来年もこの大会は大きな目標になるか)来年は東(東日本学生相撲リーグ戦)でも1部に上がって、全国(全国学生相撲選手権大会)でも1部に上がって、全部の試合で1部に上がります。
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