第87回関東大学サッカーリーグ戦 第一節
2013/4/7(日)11:30KO@夢の島陸上競技馬
慶應義塾大学0-1中央大学
【得点者(アシスト者)】80分 中大 澤田崇
◆慶大スターティングメンバー
GK |
峯達也(政3・桐光学園高) |
DF |
長尾賢太郎(総3・ヴィッセル神戸U-18) |
DF |
宮地元貴(総1・東京ヴェルディユース) |
DF |
保田隆介(法3・横浜F・マリノスユース) |
DF |
岩田修平(総4・名古屋グランパスU-18) |
MF |
松下純土(総4・國學院久我山高) |
MF |
増田湧介(環3・清水東高) |
MF |
近藤貫太(総2・愛媛FCユース)→88分 加藤慧太郎(政4・慶應義塾高) |
MF |
山浦新(総3・東京ヴェルディユース)→57 久保飛翔(環2・済美高) |
MF |
武藤嘉紀(経3・FC東京U-18) |
FW |
平戸奨眞(法3・暁星高)→73分 飯高楓生(環2・大宮アルディージャユース) |
試合は開始早々から動く。開始早々3分、平戸奨眞(法3・暁星高)からのパスを受けた武藤嘉紀(経3・FC東京U-18)が左サイドから切り返してシュートを放つが、ボールは相手キーパーの手中に収まってしまう。対する中大も、5分、ドリブル突破でチャンスを作るが、ボールはゴール横に流れた。10分には、長尾賢太郎(総3・ヴィッセル神戸U-18)からのパスを受け、武藤がドリブルで一気にゴール前まで駆け上がるも、得点にはつながらない。強風荒れ吹く中、風下に立たされながらも積極的に攻める慶大。相手チームに押されるということもなく、初盤からアグレッシブな姿勢を崩さない。23分、ゴール付近でパスをまわしながらタイミングを見定める慶大チーム。近藤貫太(総2・愛媛FCユース)からのパスを受けた松下純土(総4・国学院久我山高)が果敢にシュートを放つがこれは枠外に。慶大が攻撃の手を強めていく。前線からの激しいチェイスと、ピッチを広く使ったサッカーで中大を攻め立てていく。終了間際の43分、松下が中大選手から奪ったボールを増田湧介(環3・清水東高)が倒れながらも繋ぐが、得点には結びつかず、両チーム無得点のまま前半終了となった。
前半はスコアレスながら、ゲーム内容の伴った試合展開で試合を優勢に進める。そんな中、後半が始まった。早い時間帯にゴールを決め優位に立ちたい慶大だったが、後半5分アクシデントが慶大を襲う。この日1年生ながらスタメン出場を果たし献身的な動きを見せていた宮地元貴(総1・東京ヴェルディユース)のタックルが不正とされ、退場処分を受けてしまう。数的不利に立たされた慶大はここから受け手に回る時間が増えてしまう。中大選手がゴール前左からシュートを放つが、保田隆介(法3・横浜Fマリノスユース)がヘディングでセーブ。65分、中大チームはゴール前のフリーキックでチャンスを得るも、得点にはつながらない。直後、警告を受けた武藤だったが、ミドルシュートを放つ。しかしボールはゴール横を通過した。警告や退場の影響か、前半のアグレッシブさを失いつつある慶大チーム。反対に中大チームは攻撃メインのプレーになってきており、慶大はその勢いに押され中々良い形を作ることが出来ない。何とか状況を打開したい慶大だったが、ついにその均衡が破れる。25分、左サイドで中大のエース澤田がボールを持つと、そのまま縦にドリブルを開始。ドリブルから思い切りよく打ったシュートは、ゴール隅に突き刺さってしまった。気持ちを切り替え、勢いを取り戻すため、72分、平戸に代わって飯高颯生(環2・大宮アルディージャユース)を投入する。武藤、近藤貫太(環2)らエースの活躍が期待される中、再びアクシデントが。77分、武藤が2回の警告により退場となってしまう。同点に向けて大きすぎる痛手を負った慶大チーム。88分、近藤に代わって加藤慧太朗(政4・慶應義塾高)がコートに入る。しかし、中大の攻撃的な姿勢は変わることなく、89分にも、ゴール前中央からシュートが放たれ、慶大にとってはピンチとなるが、ボールはゴール上を通過。守り切った前半に比べ、押され気味だった後半。チャンスをつかめないまま終わってしまった。
最後には9人での試合となった今日の中大戦。強風は慶大チームにとって追い風とはならず、厳しい状況で戦い抜いた結果、0-1で敗れてしまった。出だし好調とは言い難いが、今季はまだ始まったばかり。新体制の慶大チーム、守りの壁は強くなっているように感じる。次節は早慶戦。「自分たちのプレー」で、改めていいスタートを切ることを期待したい。
(記事 大場結佳)
試合後コメント
須田芳正監督
(今日の試合を振り返って)前半はすごくいい試合。後半は1人少なくなって、さらにまた1人少なくなって、9人での試合になったので、なかなか大変なゲームでした。(良かったところは)全体的には、集中して、ディフェンスのところもずっと練習してきたことができましたし、よかったんじゃないですかね。(逆に悪かったところは)相手のチームの、中大の25番を見ることができなかった。それを最後まで引きずってしまったということが反省点です。(今日2人退場選手が出たが、次節はその穴をどう埋めるか)それについてはこれから考えることになるんですけど、今までもずっと2月からやってきたので、違った選手を入れ替えてやるしかないです。サッカー的には、チームとしては変えないという形です。(次節は早くも早慶戦となるが)そうですね。今日負けたので、次節が開幕だと思って、チーム一丸となって頑張ります。
MF松下純土主将(総4・国学院久我山高)
(今日の試合を振り返って)前日の雨といい、今日の風といい、ピッチコンディションがすごく悪い中で、でもそれは相手も同じで、僕らが考えたのは、前半に風下をとって守って、後半に風上になった時に一気に攻めようという作戦だったんです。前半はうまく守り切って、失点0でハーフタイムを迎えられて、後半に自分たちのサッカーをしようとしていた矢先に退場者が出てしまい、自分たちのゲームプランが崩れてしまいました。2人退場してしまったので、0-1で負けてもちろん悔しいんですけど、よく失点1で抑えられたなという印象です。(開幕戦直前のチームの雰囲気は)2月から日本一という目標を掲げてきて、ついに始まった!という感じ。みんな楽しみにしていたし気合も入っていたので、負けてしまって悔しいですけど、22試合中の1試合だと考えて気持ちを切り替えて次に進みます。(反省点や今後の目標)一人目の退場者が出た時にちょっとばたばたしちゃったかなというところです。あと個人的には、俺と増田がボランチやってて、90分間通して25番の渋谷選手をちゃんと捕まえきれなかったかなというのはあります。(1年生が早くもスタメン入りしているが)宮地は、退場はしましたけど、すごい堂々とやってくれて、1年なのに肝が据わっていて、思い切ってやってくれているんで、後ろで見ていて心強くて、すごく信頼してます。(次節は早慶戦だが)あくまでも22試合中の1試合と考えて、いつもと同じように、武藤と宮地の分も頑張ります。
DF岩田修平副将(総4・名古屋グランパスU-18)
(今日の試合を振り返って)前半は風下でしたが、しっかりと耐えることができました。後半は人が少なくなり、1人1人しっかりと戦うことが出来ましたが、勝ち点を得れずに残念です。(シーズン初戦でしたが)スタートダッシュをしっかりと決めて良い流れにしたいので気持ちは入っていましたが、残念です。(副将として初めての公式戦になったが)副将として、4年生として、試合に対する責任感がありました。常に自分だったり松下がプレーでチームを鼓舞することを心がけました。(風が強かったことについて)前半は風下でしっかりと耐え、後半風上で勝負を決めようと思いました。(後半人数が少なくなったことについて)1人退場したときは、しっかりとブロックを作り、相手にロンクボールを蹴らせてしっかりとセカンドボールをとってカウンターを心がけました。2人目が退場したときは、負けていたこともあり、前からプレッシャーをかけにいきました。(ディフェンスについて)前半はしっかりと守れましたが、その中でもマークをはずされてしまったのは反省点です。(自身のプレーを振り返って)前半はディフェンスで貢献できましたが、何本か自分のサイドから突破されたのは反省点です。(今後に向けて)今日の反省を生かして、次の早大戦は負けられない戦いになるため頑張ります。
MF増田湧介副将(環3・清水東高)
(今日の試合を振り返って)初戦ということで勝ちたい試合でした。ああいう状況の中で負けてしまったんですけど、内容的には次に繋がる内容だったのかなと思います。(強風の影響は)相手チームも同じなので、それは言い訳にはできないですけど、結構強かったです。(中大の印象は)やっぱり個人個人が高い技術を持っていて個人で打開していくタイプだったので、非常にこっちとしてはやりにくかったです。その中でチームとして組織で守れていたというのはすごい大きいかなと思います。(次節は早慶戦だが、意気込みを)相手が早稲田ということでやっぱりこっちも気持ちの面で高まります。今日武藤と宮地が累積になってしまったので、その二人を含めて他の部員全員の気持ちを背負って、慶應のプライドを持ってしっかり戦って勝利したいと思います。
DF長尾賢太朗(総3・ヴィッセル神戸U-18)
(今日の試合を振り返って)こういった劣勢な試合でも、勝たなければいけないなと。まずは、守備の場面で失点してはいけない場面でしてしまい、とても申し訳ないなと思っています。1点目の部分も、本来は僕が行かなければいけない場面だったので、反省をしています。(前半は積極的なプレスから流れを掴んでいましたが、前半はいかがでしたか)前半は、プレスのところで、相手をはめれたらはめようと話していました。武藤がサイドに寄せてくれて、僕が奪うというところはよかったのかなと思います。ただ、ああいった風が強い中でああいうゲームが出来たのは良かったですね。(次節は早慶戦ですね)僕は、国立で行われた早慶戦では、30分で退場してしまって、昨年3回戦って一度も勝てていないので、絶対勝ちたいですね。
DF保田隆介(法3・横浜Fマリノスユース)
(今日の試合を振り返って)前半はプラン通りというか0-0でいくことは予定通りだったのですけど、後半ああいう形で退場者が出てしまって、そこから別に1人ぐらい減っても守ろうと思えば守れるのがサッカーだと思うのですけど、そこで守るのか攻めるのかとか、前からいくのかいかないのかとかチームとしてどうするのかということが徹底出来なくて1人1人の役割が曖昧になってしまって、そこを徹底出来ればもう少し良い試合が出来たのではと思いました。(開幕戦の相手は昨年と同じ中大で、昨年は連敗している相手だったが)中大が相手ということはあまり意識していなかったですけど、ここで勝って自信をつかむのもそうですし、勝って勢いに乗りたい思いがあったのですが結果が出なかったので、今日の開幕戦はとりあえず22試合の中の1試合という形でとらえて、次に向けて準備しなければいけないと思いました。(強風で難しいコンディションだったが)かなり難しかったですけど、その分何をしなければいけないかということが明確になるので、中途半端なことをせずにはっきりとしたプレーが求められてすごい分かりやすかったので、そこに関しては上手く対応出来ていたと思います。(昨年と違って今日は失点しても立て続けに失点することなく守りきれたが)昨年の反省で、失点してから立て続けに失点するという試合が何度もあったので意識はしていたのですが、結果1失点でしたけど結構ピンチもあったり、もう少しはっきり守るということをチーム全体でやらないと、もしかしたらもう1点2点取られてたかもしれないので、1失点で留まりましたけどもう少し反省するところは反省しないといけないなと思います。(次節は早大との一戦になるが)昨年早大に勝ってないですし、2人出られないということを差し引いても負けてはいけないと思うので、苦しい試合になるかもしれないですけど、今から準備してしっかり戦う気持ちを持って臨みたいと思います。MF飯高颯生(環2・大宮アルディージャユース)
(今日の試合を振り返って)最初はベンチで外から見てたんですけど、風の関係でわざと風下をとって前半は耐えて後半に風上になったときにみんなで一斉攻撃しようというコンセプトだったんですけど、前半は予定通りでチーム一丸となってできたんですけど、後半思ってもいなかったレッドカードがあって流れが崩れてしまった感じです。右サイドで出るかもとは言われていたんですけど、出たら何かやってやろうという気持ちはあったんですけど、それも難しかったですね。(監督からどのような指示があったか)入ったときにはもう1人少なかったので、守備をしっかりしてボールをもったらどんどん前に行けという指示がありました。(今日のプレーの中で良かった点は)正直あまり良いプレーはできなかったですね。慶應じたいボールを保持する時間が短かったので。(逆に改善点は)改善点は試合の状況に合わせたプレーを選択しなければいけないと改めて思いました。(次節に向けての意気込みは)武藤選手が来週出られないので、もしかしたら僕がスタメンで出るかもしれないので、それに合わせて整えていくのと、出たら今日できなかったことをできたらいいなと思います。
DF久保飛翔(環2・済美高)
(今日の試合を振り返って)自分的にはもっとできたというイメージが強くて、今日が初めての試合だったので最初は緊張してしまって、自分らしさがあまり出なかったです。(途中からの出場だったが)とにかく自信を持ってやれと監督から言われたので、中途半端なプレーはせずに思いっきりプレーしました。(風の影響はあったか)最初はロングボールが風で戻されてたので適応できなかった部分はありましたね。(2人少なくなった後はどのようなことを心掛けたか)それ以上点を取られないように、そしてチャンスがあれば追いつきたいという思いがありました。(今日のプレーで良かった点は)やっぱり空中戦で負けなかったところは良かったと思いますし、自信にもかかわらずなりました。(次節に向けての意気込みは)次は早稲田なので、去年も3連敗している相手なので、勝ちたいという気持ちだけです。
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