6月30日(日)、日本武道館にて全日本学生空手道選手権大会(個人)が行われた。慶大からは男子形の部に中嶋俊文(政2)、女子形の部に清和田雅美(環1)が出場。下級生ながら、全国から集結した強豪たちと渡り合った。5月の関東大会では準優勝に輝いた中嶋は、予選、決勝トーナメントと危なげなく勝ち進み、見事に準優勝を収めた。
6月30日(日)
全日本学生空手道選手権大会並びに東西対抗戦 @日本武道館
最初に行われた予選、まず登場したのは1年生ながら全日本選手権出場となった清和田。大舞台に「緊張して体が硬かった」と言うが、堂々と力強い形を披露した。21.6点の高得点を出すも、上位4人の中に残ることはできず、惜しくも予選敗退となった。それでも今後の飛躍の可能性を大いに感じさせる演武であった。
続いて中嶋が男子の予選に出場。ニーパイポを演武し、22.5点と2位以下に大差をつける高得点で予選1位通過を決めた。昨年の同大会では予選敗退に終わったが、見事にその雪辱を晴らした。これで「気楽に楽しめた」という中嶋は、決勝トーナメントでも勢いそのままに勝ち上がる。準々決勝では公相君大、準決勝ではチャタンヤラ・クーシャンクウを披露し、それぞれ5−0で勝利。圧倒的なその力を見せつけた。
迎えた決勝。相手は帝京大の在本と、先月の関東大会の決勝と同じ顔合わせとなった。決勝の形はウンシュウ。会場の張りつめた緊張感の中、キレのある見事な演武を見せた。結果は1−4と、惜しくも優勝こそ逃したが、見事に全日本選手権準優勝に輝いた。
(記事・大貫 心明)
コメント
中嶋 俊文
(準優勝おめでとうございます)ありがとうございます。(今日の試合を振り返ってみてどうですか)今まで試合では調子がいいことがなかったんですけど、今日は朝からすごい調子が良くてよかったです。(決勝トーナメントにはどんな気持ちで臨みましたか)去年は予選で落ちちゃったので、今年は予選を上がることを目標にしていました。決勝トーナメントからは気楽に楽しめるようにしました。(関東大会のとき言っていたスピードとキレを上げるとともに雑さを取り除くという課題は)最近ちょっと力みすぎて、自分のいいところであるスピードとキレがちょっと無くなってきていたので、力を抜くことを意識していました。スピードとキレはたぶん前よりは上がったかなと思います。(決勝はいかがでしたか)決勝行くには形が4ついるんですけど、自分は3つしか得意な形がなくて。今回は決勝でウンシュウをやったんですけど、ちょっと練習不足でしたね。(秋の大会に向けてこれからどう過ごしていきますか)秋は組手も大事になってくるので、自分は最近形の練習ばっかりで組手は休んでいたので組手もしっかり勝てるように練習していきたいです。
清和田 雅美
(試合を振り返って)体が硬くて、いい動きができなかったので、次はもっと思い切りできるようにしたいです。(全日本選手権の雰囲気は)初めてだったので、やっぱり緊張していた部分もあったと思います。(今までの大会とは違うか)そうですね。違ったものがありました。(今後の課題などは)しっかり形を決められるように、決めを強くしていきたいと思います。
コメント