社会人に勝つよりも大学王者になる方が難しい
―昨シーズンを振り返っていかかでしたか
昨年に全日本選手権で優勝して、昨年は非常に難しいシーズンでした。一番良い成績が出た次のシーズンは、その成績に安心して成長できずに衰退してしまうことがしばしば起こります。しかし、選手たちが一昨年の自分たちを超えるためにさらに成長しようとしていたことはすごく良かったと思います。
―昨年社会人に敗れた原因とはなんでしょうか
今は正直社会人の方が弱いと思います。スキルや経験はありますが、チーム練習がこなせておらずそこの強みがないですね。学生が負ける理由としては、学生側が勝負所を抑えきれていないところにあります。昨年に関しては、こちら側にコンディションの調整がうまくいかず前半の終わりから足が止まってしまったことが敗因です。
―大学で意識しているところはありますか
昨年Final4に進出した早大・慶大・明大・立大の4強時代に突入していて、そこの4校が頭1つ2つ抜けているので、そこの中で頂点に立つほうが難しいですね。
―昨年印象に残っている場面はどこでしょうか
ブロックリーグで立大に敗れたことで、負けを恐れていると勝ちきれないということを選手たちが実感してくれました。
―昨年一番成長した選手とは誰でしょうか
細田(経4)、岸本(商卒)の2人が目立って成長しました
このチームには日本のラクロスのレベルをあげる責任がある
―今季のチームについてはいかかでしょうか
今の新4年に関しては、廣野(政4)・飯豊(経4)・鈴木早紀(政4)の3人が1年からレギュラーとして試合に出て圧倒的な経験値があります。その他にも細田(経4)が2年から、川村(文4)も昨年からレギュラーで活躍しています。この5人の経験値は圧倒的です。なので、言い方は変ですが今年は勝つのは当たり前で、次の年に繋がる試合がしたいです。今の新3年が上級生に頼らないプレーができればチームとしてさらに強くなると思います。
―今季のキーマンをあげるとしたら誰になるでしょうか
試合に絡んでくる新3年ですね。
―今季重点的に取り組んできていることはなんでしょうか
プレーの質ですね。チームプレーはできているのですが、1つ1つのプレーの質がとても低いので無駄なミスが多いです。それで自滅することが多いです
―春シーズンを過ごす上で大切になってくることはなんでしょうか
選手たちに言っているのは、プレーの質を高めるのは練習を運営する幹部ではなく個人個人であり、自分の練習に責任を持って主体的に練習するように言っています。
―大久保HCが指導するうえで心がけていることはありますか
教えないで、自分で考えさせることです。自分は教育者ではなく指導者なので、何かを教えるのではなく一緒に考えています。彼女たちに全てを任せて自主性に任せていますね。
―最後に、今季の目標をお願いします
関東と全日本を制することはもちろんですが、このチームならクラブチームも倒して真の日本一になりたいです。また、それだけではなくて日本一になって日本のラクロスのレベルをあげることができるくらいの戦力が揃っていますし、その責任もあると思います。
ーお忙しい中、ありがとうございました!
(取材・住田 孝介)
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