―はじめに自己紹介をお願いします。
慶應ソッカー部新一年の渡辺夏彦です。総合政策学部です。
―練習へはどれくらい参加していますか。
2月ぐらいから参加し始めて、今ずっとBチームでやらせてもらっています。
―高校サッカーと大学サッカーの違いは感じていますか。
プレー中にだと、スピード感が大学サッカーの方が速いなと感じます。守備も固いなというイメージもあります。体育会の形態としては、自分たちでいろいろやったりするのが多いと思います。
―高校時代についてお伺いします。國學院久我山のキャプテンとしてプレーして学んだことや難しかったことはありますか。
中学時代もキャプテンをやっていたんですけど、高校になって部員全員ってなると160人ぐらいの人をまとめなきゃならないので、いつも自分がプレーの時に接するのはトップの30人くらいなんですが、いつも一緒に練習できない残りの130人とどういうコミュニケーションとって、どう160人のチームに一体感を持たせるかを、どういうふうにやっていけばいいかなということを考えながらやっていました。3年でキャプテンやって終わった時に、自分の理想に近いチームが出来たかなと思うので、目標に対してどれくらい近づけたかという部分では、そこは成長したところだと思います。
―注目を浴びた冬の高校サッカー選手権では初戦で敗退してしまいましたが、
本当に高校最後で、日本一取りに行くつもりで僕自身もチームもやっていたつもりなので、初戦敗退は本当に悔しかったです。その分を慶應入って、大学で日本一を取りに行くと切り替えてやっています。
―高校生活ではサッカーがやはり一番大きなものでしたか。
サッカーも勉強も本当に半々で、学校の方針もそうだったし、僕が理想とするものもそうだったし、できるだけ文武両道というか勉強もサッカーも両方やるというのをモットーにしていました。
―U-17日本代表、U-18日本代表候補としての活動はどのような経験になっていますか。
U-17で日本で開催された世界大会に出て、U-18では強化合宿に行ってからは試合の方に呼ばれていないので、U-18候補という形になるんですが、今カテゴリー上がってU-19の年代になってきているんですけど、そこではまだ呼ばれていないので、アピールしてやっていくしかないと思っています。
―刺激を受けた選手などいましたか。
日本の同年代のトップレベルが集まって、例えばU-18の合宿に参加したときのメンバーは僕以外のメンバーは全員プロに入ったぐらいの中でやっていて、みんなのレベルが高い中でやると今までやっていたものより全然レベルもスピード感もあって、とても刺激になるので、まだまだだな、ここが出来るところ出来ないところだな、じゃあどうしたらいいのかな、というのを感じます。本当に全員から刺激を受けました。
―ご自身のことについてお伺いします。サッカーはいつ始めましたか。
ほんとに歩き始めたと同時ぐらいで(笑)、兄がサッカーをやっていて、それについていった感じでした。なので2歳ぐらいからもうボールを蹴るのをはじめて、幼稚園入ったぐらいから近くのスクールに行ってみんなとサッカーするのをはじめて、年長の時に小学校のクラブに入れてもらいました。小学校3年生までは地元の小学校のサッカークラブでやって、そのあとFCトリプレッタというクラブチームに入ってやっていました。
―ソッカー部には久我山出身の先輩が結構多いですが、尊敬する人や目指している人はいますか。
一番身近な存在で言うと松下純土(総卒・現松本山雅FC)くんです。去年キャプテンで、試合も何回か見ましたし、プロにもなっているので、そういう道を自分もたどっていければなと考えています。小比賀(政2)くんや井上大(総2)くんとか山本哲平(政2)くんはずっと一緒にプレーもしましたし、今も優しく仲良くしてもらっているので、また一緒にプレーできるのは嬉しいし、やっていても合う部分があって楽しくて、優しい先輩方です。
―夏にAO入試で進学が決まったそうですが、慶應を選んだ理由は何ですか。
慶應ソッカー部に行きたいと思ったのと、SFCに行きたいと思ったのがあって、両方がマッチしたのが慶應に決めた理由です。
―春から学校が始まって楽しみにしていることはありますか。
AOやる段階でこういうことを勉強したいなとかいろいろ考えてきて、やっとそれが4月から学べるので楽しみにしています。
「自分に足りない部分を伸ばせていけたら」
―ソッカー部の雰囲気はどうですか。
本当に選手主体なチームだと感じていて、自分たちで盛り上げてチーム作っているとてもいい雰囲気だと思いました。
―他の新入生とは交流していますか。
僕はまだ遠征とか参加できていなくてBチームにいるのですが、静学の二人入って、手塚の方はトップチームに入っていてまだあまり話せていないんですけど、もうひとりの望月勇の方は静学らしさっていうのが見えて、そういう人たちと、高校では全然別のところでやっていてまたこうゆうところでやれるというのは面白いです。
―そういった仲間とこれから4年間過ごしていくわけですが、大学4年間を考えて、どのようなプレーヤーになっていきたいと考えますか。
高校で通用してた部分が、大学になってみんなスピードが出たりフィジカルが上がったりする中で通用させていく、そういう力を伸ばしていったり、自分に足りない部分を伸ばせていけたらいいと思います。
―自分が得意とするプレーや、自分のプレースタイルなどありますか。
自分の得意なプレーというか、得意にしていることは状況判断です。それは、局面でどういう動きをするのかとか、そこでドリブルを使うのかパスを使うのかシュートを使うのか、そういう判断を得意にすることで出来る、自分の局面打開能力っていうのが得意かなと思います。
「どんどん試合で活躍していきたい」
―それを大学サッカーで通用させていくためにどのような努力をしていきたいですか。
やはりスピードが上がった中でどんどん試していくことが必要だと思うし、それ以外にフィジカル的な要素をもっと上げたりとか、体を大きくすることも必要だと思うし、やることは本当にたくさんあると感じています。
―最初は経験を積むことが重要だと思いますが、経験をどのように積んでいきたいですか。
最初は、試合の中でラスト何分とかチャンスがあるかもわからないですけど、もしあればそれを本気でチャンスをつかみにいくぐらい食らいついていくことが自分の経験になっていくと思うので、チャンスを貰えればどんどん経験になっていくし、というふうにやっていきたいと思います。
―昨年は残留争いで厳しい戦いを強いられた慶應ソッカー部。新入生として何かを変えたいというような意気込みはありますか。
絶対に日本一を取りに行きたいと思っているので、できればすぐにトップに上がれるぐらい頑張って、チームの勝利と、リーグ戦の優勝に、自分も貢献できるようにしたいと思います。
―今年のスローガン“挑越”について、どう考えていますか。
慶應はいつも毎年優勝を狙えているチームというわけではないじゃないですか。でも本当に今年は狙えると思うので、挑越していきたいです。
―最後に、今後の目標や意気込みをお願いします。
遠慮せずに、スタメン狙って、どんどん試合で活躍していきたいつもりでいますし、一年生だからというのは自分は考えていないので、とにかくやってやるんだという気持ちでいるのですが、それでもまだまだだと感じる部分も多くて、それを乗り越えていったらチャンスも出てくるんじゃないかなと思います。
―お忙しい中ありがとうございました。今後のご活躍を期待しています。
(取材 須佐奈月)
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