【バレーボール】接戦をものにできず黒星喫す 早大戦

早大の守りを崩せなかった

早大の守りを崩せなかった

 

第8戦の東海大戦では大逆転劇を見せ、これまでで最高の勢いを見せる慶大。リーグ戦も終盤にさしかかり、1勝1敗が重要となってくる。第9戦の相手は去年全日本インカレ優勝の早大。慶大と同じタイプの1枚エースのチームで、柳田(環4)と専田の打ち合いが期待される試合となった。第1セットから第3セットまで大接戦となり差のない戦いをしたものの、第4セットは守備の乱れもあり点差が開いて追いつけず、痛い負けとなった。

 

5月17日(土)春季関東大学男子1部バレーボールリーグ第9戦 慶大×早大 @駒澤大学駒沢キャンパス体育館

 

得点    
慶大 セット 早大
23 25
25 23
23 25
17 25
 

 

今日は前の試合に途中出場して大活躍した成尾(環4)と黒田(環1)がスタメンで出場。勢いを生かしたいところであったが、試合の序盤、中盤は1点を争う非常に引き締まった試合となった。第1セットは序盤から点を取り合う展開に。慶大の1年生、黒田と早大の1年生、喜入が打ち合う場面も見られ、サイドアウトを取り取られる状況の中、慶大のサーブの調子が出ずサーブがなかなか入らない。それでも早大に食らいつき、中盤からはクイックも使った攻撃を見せる。17-19で早大2点リードの場面で稲田(環4)がクイックを決めると、柳田と黒田にボールを集め相手の守りを崩す。これが5連続得点となり22-19で3点リードとなりセットを決定づけたかと思われたが、早大もさすがの立て直しで慶大に攻撃をさせづらくする。ここで5連続得点をやり返され、そのまま23-25であとわずかのところでセットを落とした。

 

今回も活躍した成尾⑤

今回も活躍した成尾⑤

 

 

第2セットも第1セットと同じ展開に。ここでもサーブの調子が戻らず、前半早大10得点のうち4得点が慶大のサーブが入らなかったことによるもの。それでも成尾のスパイクが冴えわたり、中盤以降はリードを奪う。最後は成尾と柳田の双攻で接戦を制し、25-23でセットを取った。

 

第3セットは開始直後にレシーブが崩れ1-5と点差が開く。それでもナイスレシーブや柳田、黒田のスパイクで3点差をキープしながら逆転の好機をうかがう。14-16となり、早大は頼りのエース・専田にボールを集めるが、専田をマークする戦法がはまる。2連続でブロックが決まり追いつくと、こちらは柳田中心の攻めでリードを奪った。だが終盤に再びリードを奪われると、最後の最後にサーブの不調が響き23-25で決められてしまう。

 

守りの良さを活かせず

守りの良さを活かせず

 

 

フルセットに持ち込みたい第4セット。ここにきて早大のブロックが盤石に。成尾と柳田の攻めを封じ込み、序盤から主導権を奪われる。慶大もクイック中心に切り替え突破口を探るものの、早大のサーブも調子が上がり慶大のサーブカットが崩されてしまう。中盤には7点差がつき早大のクイックを止めることができない。最後まで追いつくことはできず17-25で早慶戦を制すことはできなかった。

 

最後まで響いたのはサーブの不調だった。それでも「3セット目まで競り合ったのにもったいなかった」(宗雲監督)というように成尾のスパイクは前戦同様に好調だっただけに勝利を取れてもおかしくない試合展開だった。今日の相手の明大も早大と同じく守備の固いチームで、隙のない戦いぶりが求められる。プレーの調子を取り戻せば勝利が見える。一つでも上の順位を目指す慶大の戦いに期待したい。

 

(記事 中田健太)

 

監督・選手コメント

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)早稲田さんが典型的な柳田狙いのサーブで、柳田にストレスがたまって調子が出ないという策にはまってしまったという感じですね。(第1セットから第3セットまで接戦が続きましたが)そうですね。本当はあまり言えないですが、1セット目取れたかなと。悔いが残る攻撃だったのでそこでつまづいてしまったと思います。(少しサーブのミスが目立ちましたが)そうですね。サーブのミスが多いというのとサーブが入らなかったですね。柳田選手も入らなかったし、成尾選手も多分1本しか入ってないですし。あれだけサーブが入ってないのに3セット目まで競り合ったのにもったいなかったですよ。少し本調子ではなかったので。(明日の明治戦に向けて)早稲田さんと同じくらい、それ以上に守備がいいし両サイド早い攻撃があるので、ワンサイドで勝てるチャンスはないでしょうけど、今日の悪いところが出ないとは思うんですが。明日開き直ってやってもらえればと思います。

 

成尾陸

(今日の試合を振り返って)ちょっと不甲斐ない感じですね。先週はサーブが効果的にきいていたのですが、今日は全然だめで、チーム全体がサーブ入っていないのに自分もそれではまずくて、流れにのまれてしまったなと思います。(相手の印象は)あまり大きくはないですが、細かいプレーがうまくて、ちょっとついてもやられてしまって、でもちょっと頑張れば止められるチームだったと思うので、こっちの問題ですね。(明日の明治戦に向けて)今日みたいなプレーがないように、気持ちを切り替えて明日頑張りたいと思います。

 

稲田聡典

(今日の試合を振り返って)相手にやられたと言うよりはこっちのバレーが全然出来てなかったので、どちらかというと自分達で自滅してしまったという感じがしています。(相手は早稲田でしたが何か意識されたことは)対策としてライトの選手があまり攻撃をしてこないのでレフト側の選手とセンターの選手をつぶす対策をしていて、その対策がけっこう上手くはまったのかなと思ってます。(ご自身のプレーを振り返って)プレー云々よりもまずチームの雰囲気ですとかそういった部分を上手く立て直すことが出来なかったので、自分のプレーのまえにやるべきことが出来ていなかったのかなと思います。(明日の明治戦にむけて)今日のような試合をしてるとどこのチームにも勝てないと思うので、明日は自分達のバレーが出来るようにまずそこを第一に考えてプレーしていきたいと思います。

 

出場選手

サイド 柳田将洋(環4・東洋高)
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)
センター 上田悠貴(総3・生野高)
サイド 成尾陸(環4・高松一高)
サイド 黒田彪斗(環1・富山一高)
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)
途中出場 丸谷将大(環4・東筑高)
  佐藤凜太郎(環3・東北高)
  池田裕哉(環2・北嵯峨高)
 

 

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