天皇杯東京都予選学生系の部ブロックB準決勝
2014/6/18(水) 17:50 K.O.@慶大G
慶応義塾大学 4-0 東京スポーツレクリエーション専門学校
【得点者(アシスト者)】
慶大:18分平戸(端山)、19分黄、36分黄(飯高)、51分黄(手塚)
◆慶大出場選手
GK | 増川翔太(商4・柏レイソルU―18) |
DF | 飯高颯生(総3・大宮アルディージャユース) |
DF | 保田隆介(法4・横浜F・マリノスユース) |
DF | 豊川功治(総2・ジェフ千葉Uー18) |
DF | 山田融(総3・横浜Fマリノスユース) |
MF | 山内浩道(政4・國學院久我山高)→HT 小坂慎太郎(総2・浦和レッズユース) |
MF | 端山豪(総3・東京Vユース) |
MF | 手塚朋克(環1・静岡学園高) |
MF | 淡野晋一(文4・横河武蔵野ユース)→HT 小林剛(環4・鎌倉高) |
FW | 平戸奨眞(法4・暁星高) |
FW | 黄将健(総3・近畿大学附属高) |
いつもは相手にある程度ボールを持たせ、カウンターでチャンスを伺うことが多い慶大。しかし、この日は序盤から自分たちがボールを持ち攻め上がる。相手は数少ないチャンスを活かそうとロングボールを多用するも保田隆介(法4・横浜F・マリノスユース)を中心に落ち着いて処理し相手に攻撃のチャンスを作らせない。逆に慶大はディフェンスラインから出されるロングパスを平戸奨眞(法4・暁星高)が落としてキープし、そこからサイドを丁寧に崩してチャンスを作っていく。すると19分、端山豪(総3・東京Vユース)からのCKを平戸が頭で合わせて先制点を奪う。さらにその1分後、淡野晋一(文4・横河武蔵野ユースのシュートが黄将健(総3・近畿大学附属高)に当たりそのままゴールへ。リードを2点に広げる。リードを広げたことで余裕を持ったゲームを展開することが出来た慶大。相手に決定機を作らせず攻撃につなげていく。35分には飯高颯生(総3・大宮アルディージャユース)のスルーパスに反応した黄が反応しシュート。3-0で前半を折り返す。
後半になると保田が右SBに入り、飯高がCBに。「CBのサブにけが人が多い」(須田芳正監督)こともあり、この布陣となった。後半になっても試合の流れをきっちり掴んでいる慶大は50分、手塚のクロスに黄が合わせ追加点。この得点で黄はハットトリック達成となった。その後も慶大はサイドを起点にして攻撃の足がかりを作るという引いた相手に対する王道の対応をする慶大。リーグ戦では東国大、早大と引いてくる相手に対し苦杯を舐めただけにここでのプレーはこの先でも大切になってくる。しかし、「中への入り方に課題がある」(須田監督)。サイドで崩したあとのフィニッシュまでの課程に課題が垣間見える結果となる。ペナルティーエリア内でしっかりブロックを作る相手に対し、慶大は中々決定機を作ることが出来ず、数少ないチャンスも決定力に欠き得点に結びつけることができない。結局後半もほとんどの時間でボールを保持しながら攻めあぐねるというやや消化不良に終わる勝利となった。
一発勝負のトーナメント。「勝利」の2文字が絶対必要な中でしっかり次のステージに進むことができたことは大きな収穫だ。サブメンバー主体の試合で、様々な選手が公式戦独特の緊張感を味わうことができたのも今後につながってくる。しかし後半1点しか取れなかったのは反省点だろう。サイドを起点にした後の駆け引きや緩急の変化などは「急によくなることはない」(須田監督)。日々の練習から意識して取り組む必要がある。次の相手は開幕戦で対戦した明大。リーグ戦では強豪・明大に対し最初から自分たちのサッカーができたことでリーグ戦の躍進へとつながっていった。この天皇杯予選でも明大に勝って自分たちの流れを作りたいところだ。
(記事 住田孝介)
◆慶大の試合後のコメント◆
須田芳正監督
(今日の試合を振り返って)
トーナメントなので、次のステージだけを目指して頑張りました。(4点を取りました)
黄の良いところは相手のスペースに入ってシュートをすることで、得点も取れて良かったですね。
(サイドからの崩しが多かったです)
サイドには手塚とか良いランナーがいるけど、中への入りかたにまだまだ課題が多いよね。そこの工夫が足りないね。
(後半はチャンスを逸する場面が多かった)
中に入りすぎたり、相手との駆け引きとかは急には良くならないから日々の練習から意識していきたいね。
(飯高選手がCBに入りました)
まあいろんなポジションを試すということで、CBもサブがけがしているので経験させておきたかったです。声も出てて良いプレーしてたと思います。
(明大戦に向けて)
もうタイトルがかかっているので勝ちにいきます。
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