8月9日から山梨県甲府市小瀬スポーツ公園アイスアリーナにて開催されている関東サマートロフィー2014。大会2日目の10日はシニアクラス女子のフリースケーティングが行われた。前日に引き続き、けが明けながらはつらつとした滑りを見せた鈴木美桜(法1)はフリーで順位を1つ上げ、総合で4位入賞を果たした。
シニアクラス女子 フリースケーティング
・鈴木美桜(法1)
74.80点 3位
総合 115.01点 4位入賞
前日のショートプログラムでは5位につけ、フリーは最終グループ17番滑走で登場した鈴木。ポジションに向かうと観客からは大きな声援が送られた。最初のジャンプは昨日も外していたトリプルルッツだったが今日も上手く決められず。しかし続くダブルアクセル、そして、けが明け後、約2週間前に跳べるようになったばかりだという3連続ジャンプを見事に成功させ立て直していく。『West side story』の軽快な音楽を、豊かな表情やリズミカルな体の動きで表現し、ステップの場面では会場は大いに盛り上がった。「ちょこちょこ取りこぼしがあった」ことの悔しさを演技後は口にしたが、転倒などの大きなミスはなくまとめる。フリーのみでの得点は全体の3位で、ショートプログラムと合わせて総合では4位入賞を果たした。今回の滑りで鈴木は現時点での実力の高さを示すのと同時に、節々にこれからの伸びしろもまだまだ大きくあることを感じさせた。重要な大会が続いてくる秋までに着実な成長を歩みさらにスケールの大きなスケーターとなって、目標の全日本選手権出場を叶えてほしい。
(文:脇田直樹、写真:成瀬麻衣子)
鈴木美桜(法1)
(今日の演技を振り返って)最近のなかではよかったほうなんですけど、ちょこちょこ取りこぼしがあったので、それが悔しかったです。(3連続ジャンプについて)3連続は、けが明けで跳べるようになったのが2週間くらい前で、正直そんなに確率はよくなかったんですけど、それが入ったのはよかったかなと思います。ただ、やっぱり後半の体力がまだまだだったので、2ヶ月後くらいに東京ブロックという全日本につながる大会があるので、それに向けてまた、後半の体力面も含めて、強化していきたいなというふうに思います。(歓声は大きかった)ありがとうございます。(ショート・フリーと2日滑って)やっぱりまだまだ練習が足りないなというふうに思うので、まだ夏休みもあと1ヶ月くらいあるので、その時間を有効に使って、次の東京ブロックまでにもっともっと練習を重ねていけたらいいなと思います。(今後に向けて)今年の目標はやっぱり全日本選手権に出場することなので、それに向けて練習を重ねて、ショート・フリー両方とも満足いく滑りが揃えられるように、頑張っていきたいなというふうに思います。
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