第64回慶應・神戸サッカー定期戦
2014/8/12(火)15:00KO@慶應義塾大学日吉陸上競技場
慶應義塾大学3-1神戸大学
【得点者(アシスト者)】
慶:49分 宮地元貴(手塚朋克) 68分 川田悠介(端山豪) 77分 加瀬澤力
神:19分 小林大悟
◇慶大出場選手
GK峯達也(政4・桐光学園高) |
DF保田隆介(法4・横浜F.マリノスユース) |
DF望月大知(環2・静岡学園高) |
DF久保飛翔(環3・済美高) |
DF井上大(総2・國學院久我山高) |
MF端山豪(総3・東京ヴェルディユース) |
MF豊川功治(総2・ジェフユナイテッド千葉U-18) |
MF川田悠介(環4・桐蔭学園高) |
MF手塚朋克(環1・静岡学園高) |
FW加瀬澤力(総2・清水東高) |
FW宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース) |
雨が降ったり止んだりの不安定な天候。主将の増田湧介(環4・清水東高)が欠場したため、代わりに副将の保田隆介(法4・横浜F.マリノスユース)がキャプテンマークを巻いた。
ロングボールを中心とした攻撃を試みる慶大は、5分にファーストチャンス。左サイドでボールを受けた宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)がドリブルで中に切れ込み、右足を振り抜く。しかし、惜しくもこれはGKに防がれてしまう。続く8分にも決定機。右サイドから手塚朋克(環1・静岡学園高)がクロスを送ると、相手のクリアが加瀬澤力(総2・清水東高)の下へ。狙い澄ましたシュートを放つが、わずかに枠の左に外れる。幸先の良い立ち上がりを見せた慶大だったが、「ゲーム勘もみんな戻っていな」(端山)いからか、以後はチーム全体の動きがちぐはぐに。すると、19分に右サイドを崩される。クロスを上げられると、久保飛翔(環3・済美高)と小林大悟(神戸大)、そして峯達也(政4・桐光学園高)が交錯。一瞬の連係ミスを突かれ、先制点を許してしまう。25分に端山豪(総3・東京ヴェルディユース)のミドルシュートで反撃を仕掛けるが、その後も流れは変わらず。32分にはネットを揺らされるが、オフサイドの判定で難を逃れる。38分にもFKを許すと、風に乗ったボールはポストに直撃。攻守の歯車がかみ合わないまま、0-1で前半を折り返す。
巻き返しを図りたい後半、慶大は積極的な入りを見せる。49分、加瀬澤が右サイドに展開。ボールを受けた手塚がクロスを入れると、宮地が得意の頭で流し込んで同点に。次第に攻めの形が作れるようになった反面、前線と守備陣が間延びする場面も見られたが、得点は許さない。そして、次の一点を奪ったのは慶大だった。68分、端山がドリブルを仕掛け、最後はペナルティエリア内から川田悠介(環4・桐蔭学園高)がシュート。鋭い弾道がゴール右隅に突き刺さり、逆転に成功する。攻撃の手を緩めない慶大は、75分にも手塚がディフェンスラインの裏に抜け出してチャンスを創出。すると、77分に貴重な追加点を得る。前線で激しくプレッシャーを掛け、高い位置で加瀬澤がボールを奪う。ペナルティエリア手前から鋭いミドルを放つと、これが確実にネットを揺らした。相手のミス絡みだとはいえ、前期から徹底されてきた「高い守備意識」が生んだ得点だ。その後も左サイドを起点に何度もチャンスを生み出す慶大。87分には豊川功治(総2・ジェフユナイテッド千葉U-18)が縦パスを通すと、宮地がスルー。反応した川田が抜け出すも、決め切れない。試合終了間際こそ押し込まれるが、最後まで集中力を切らさずにタイムアップを迎えた。
オフ期間や合宿を経た今は、まだチーム作りの段階。だが、しっかりと勝ち切って収穫と課題を洗い出せたことは大きい。後期リーグ戦の開幕までおよそ一ヶ月。チームは今後も微調整を繰り返しながら、「堅守速攻」を磨いていく。
(記事 木下彰)
◆慶大の試合後のコメント◆
保田隆介(法4・横浜F.マリノスユース)
(今日の試合を振り返って)
7月はオフで合宿を8月頭からやって、正直まだサッカーの細かい部分はあんまりやっていなかったんですけど、試合の中で、残り試合数も少ないので一試合一試合を無駄にできないということで、とにかく後期初戦に向けてもうデモンストレーションは始まっているんだという気持ちで最初入ったんですけど、最初は細かくつないでくる相手に対応できない部分があって、後半は多少監督から指示があって修正できたんですけど、リーグ戦になったら自分たちで前半のうちに修正しないといけないなと思ったので、そこは課題かなと思います。
(現在のご自身のコンディションは)
あんまり良くないですけど、ここからもっと上げていきたいという感じです。
(個人の課題は)
一対一のところは対応ができるかなと思うんですけど、チーム全体としてでもあるんですけど、クロスの対応とかそういった部分でまだまだ甘さがあるなと夏に始動してからずっと思っているので、そこを開幕までに直したいなと思います。
(後期に向けて意気込み)
チームとしては目標のインカレを目指して一つになることが重要だと思っていて、それができれば練習の雰囲気とかもおのずと変わってくると思うので、今は増田が練習に出ていないですけど、僕が中心となってやれればいいかなと思っていて、個人としては残り3ヶ月4ヶ月しかないので、悔いのないように戦っていきたいと思います。
川田悠介(環4・桐蔭学園高)
(今日の試合を振り返って)
前半はなかなか自分達のサッカーが統一してできなくて、苦しい時間が続いたんですけど、結果的には最後逆転して勝てたので、結果を残せたと言う面では良かったと思うので、また後期に向けてもう一回、チームを統一してやり直すということを、再認識できました。
(合宿も終えて、今の調子は)
個人的には、1ヶ月オフあったんですけど調子もあまり崩さずに、良い状況で迎えられているなと思います。
(後期に向けて意気込みを)
とにかく結果を残して、チームがしっかり勝って、インカレ出場して日本一また目指せるように、皆で頑張っていきたいと思います。
端山豪(総3・東京ヴェルディユース)
(今日の試合を振り返って)
1か月オフだったんですけど、合宿行ってコンディションも回復して、まだまだトップコンディションではない中でどうやって90分間試合するかというのが課題だったんですけど、まだゲーム勘もみんな戻っていなくて、90分通して戦術理解だったり、チームとしてどうやってやっていくかというのが、いまひとつ共通意識を持ってできなかったのかなと思います。
(合宿について)
1か月オフ取ったので、それを取り戻すという意味と、AチームからCチームまで全体が揃う機会というのが少ないので、そういう機会を通じてチーム一体となって後期に向かっていこうという意図でやっていました。
(自身のコンディションは)
まだ5割6割くらいで、まだ足りてないところなんですけど、逆にだからコンディション関係なく、声出したり、チームで戦術を工夫したりさせるっていうのはできることだったと思うので、そこは課題かなと思います。
(後期に向けて)
今日のゲームではまだまだ慶應らしさというものを見せられなかったので、後期は前期以上に勝ち点も取って、インカレ出場争いをしっかりできるように、チーム一丸となってやっていきたいと思います。
加瀬澤力(総2・清水東高)
(今日の試合を振り返って)
オフ明けてから対外試合は初めてなので、まずまず、勝ってるので結果は出てるからいいかなとは思うんですけど、内容は全然だめですね。
(自身の得点シーンを振り返って)
ホール2枚でしっかりディフェンス限定しながらボールを取れたというのは、ディフェンスの仕方としてはよかったとこなので、そこは引き続き、あのようなゴールは増えていけばいいのかなと思います。
(後期リーグ戦に向けて意気込み)
後期はとにかく自分自身、前期出せなかった結果というところで、もっと結果にこだわってやっていきたいというのもあるし、チームとしてもインカレを目指してやっているので、インカレ出て日本一というのをしっかりできるように、この夏チームとしての完成度をあげていきたいなと思っているので、頑張ります。
宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)
(今日の試合を振り返って)
慶神の定期戦は初めてだったんですけど、去年は負けてしまったとのことだったので、今年自分が出たら絶対勝とうと思って臨みました。
(同点ゴールを振り返って)
クロスが良かったので合わせただけです。
(後期リーグ戦に向けて)
自分はシーズンの最初に得点王になるという目標を立てたので、自分が得点王になるのと同時にチームも今までよりも良い順位につけるように頑張っていきたいと思います。
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