【バレーボール】追い上げ見せるも連日のフルセット負け 明大戦

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リーグ戦2戦目の相手は明大。昨日に引き続きこの日もフルセットまでもつれる接戦となるものの最後は押し切られ、秋リーグ戦は連敗スタートとなった。

 

 

9月7日(日)秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ 第2戦 慶大×明大 @専修大学生田キャンパス総合体育館

 

 

得点

 

 

慶大

セット

明大

24

26

17

25

32

30

25

16

13

15

 

昨日と同じメンバーで挑んだこの試合。第1セットは終始点の取り合う展開となる。慶大が夏から取り組んできた速い攻撃で得点を重ねていくのに対し、明大は両エースを中心とした強打で応戦。23-24とセットポイントを取られた場面で黒田(環1)のブロックが決まりデュースに持ち込む。しかしここから2連続得点を許し24-26で落とす。

 

反撃への一手となった

反撃への一手となった

 

 

第2セットはブロックから明大が流れをつかみ、2-6の場面で早くも慶大がタイムアウトを要求。その後、成尾(環4)に代わり先発した布川(商4)がスパイクを決めるも、序盤の失点が響き17-25でこのセットも落とした。

 

後がなくなった第3セット。序盤こそリードされるものの、丸谷(環4)のスパイクなどで追いつき、そこから一進一退の攻防に。終盤、度重なる苦しい場面も黒田のスパイクがチームを救い、試合はデュースへもつれる。明大に5度のセットポイントを握られながらも、最後は相手のミスにも助けられ32-30で同セットを奪った。

 

 

 

第4セット序盤、成尾の得点などで慶大がリード。その後も相手をブロックにかけて切りかえすパターンを多く作り、相手につけ入るスキをあたえない試合運びを見せる。結局25-16で連取する。

 

先制打も勝利ならず

先制打も勝利ならず

 

 

第5セットは丸谷のスパイクで先制するも「相手の両レフトの選手が思いっきり打って、ワンタッチを取りに行っていた」(宗雲監督)とのように相手の強打に押されリードされる展開。それでも9-13の場面でピンチサーバーの尾木を投入。ここから成尾が2連続で得点し上田(総3)のブロックで3連続得点。一気に慶應ベンチが沸く。しかし反撃もここまで。最後は相手のスパイクで13-15となり、セットカウント2-3で敗れた。

 

これで二連敗となるものの「力はついてきた」(宗雲監督)と振り返るように“速い攻撃”を主体としたプレースタイルは強豪校相手でも十分に通用している。次週の3連戦も厳しい試合が続くが、「全力で向かっていきたい」(丸谷)と気持ちを切らさず、まずは初勝利を目指して戦い続ける。

 

(記事 岩井邦夫)

監督・選手コメント

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)選手には終わってから言ったのですが、1.2セット目の入り方が非常に良くなくて、コミュニケーションも取らず全然気持ちも乗っていないセットだったので、全然その部分については満足していないです。負けても最初から3.4セット目の気持ちでやってほしいと伝えました。もちろん勝てばいいですけど、課題の多い内容だったので、ちょっと不満もありました。(5セット目について)最後の5セット目にお互いの引き出しを出し終わって、相手の両レフトの選手が思いっきり打って、ワンタッチをとりに行っていて、それは最初から想定していたのですが、中盤まで最後の5セット目まで1本しかなかったので、ほとんどそれに対する守り方は捨てていたんです。でも最後の最後に向こうのがむしゃらなスパイクの引き出しが残っていた、その差だと思います。(途中出場の布川選手、ピンチサーバーの尾木選手については)尾木選手は相変わらず落ち着いていて計算はできる、布川選手は高校のキャリアがない分、多少緊張してプレーしているみたいですけど、せっかく出れるんだからもっと笑顔で最初からやってもらいたいですね。(リーグ初週の2試合を振り返って)次を考えます。というのはフルセット負けが続いたので、いろんな方に勝てただとか惜しかったとか言われるのですが、でも終わったことはしょうがないので、ただ力はついてきたとは感じるので、できるだけ早めに1つ勝ちたいですね。(来週からの3連戦に向けて)どことやってもまず1セットを取って、その積み重ねで3セットをとればいいと思うので、次の一点を狙いに行くような指示をしていますので、あまり過去を振り返らないようにゲーム中にやってほしいと思います。

 

野口剛志郎 副将

(今日の試合について)勝てる試合だったと思うので、悔しいです。防げた失点が積み重なって負けてしまっているので、修正しなければいけないし、今の力でも勝てるとみんな思っているはずなので、結果に結び付けたいという思いがあります。(自身のプレーについて)相手に崩されたときにトスも乱れてしまって、スパイカーに負担をかけてしまっていると思うので、精度をあげたいと思います。(次の試合に向けて)夏合宿にやってきたことが良い面にも悪い面にも出ていると思います。良い面が出ているときはセットも取れているけど、悪い面が出ているときは落としてしまっている現状です。柳田選手がいなくてもやれるという自信はあるので、悪いところを出さないように、来週以降プレーしていきたいです。

 

丸谷将大

(今日の試合を振り返って)最初の出だしがすごい悪くて最初の1,2セットを僕らが取るか取らないかでその後の展開が変わってくるので、そこの最初が課題かなと思いました。(昨日に続いてフルセットでの戦いでしたが)フルセットでも勝つことができれば僕らとしては良いんですけど、フルセットまでせっかく持っていくことができても勝てないといところが、そこをなんとかして勝つことができる力をつけていかなければいけないのかなと思いました。(3,4セット目に勢いがあったがその要因は)1,2セット目は完全に僕らの雰囲気が悪いというのがあったので、そこまでやったことは全てなしにして3,4セット目は相手とかではなく自分達の出来ることを一生懸命やろうということで、それが上手くまわったことによって流れが変わったのかなと思います。(ご自身のプレーを振り返って)エンジンのかかりが遅いというか、完全に1,2セット目は僕が相手の選手につかまっちゃってなかなか点数が入らなかったので、早い段階から3,4セット目みたいに相手の嫌がるような得点の取れる選手になることがすごく大事かなと思いました。(次の日体大戦にむけて)ここで二連敗してしまったので逆に吹っ切れて、全力で向かっていきたいなと思います。

 

出場選手

サイド 成尾陸(環4・高松一高)  
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)  
センター 上田悠貴(総3・生野高)  
サイド 黒田彪斗(環1・富山一高)  
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)  
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)  
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)  
途中出場 佐藤凜太郎(環3・東北高)  
  林智之(商3・高知学芸高)  
  上野素希(文2・甲陽学院高)  
  布川智規(商2・桐朋高)
  尾木将(法政1・修道高)


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