【フィギュアスケート】小曽根、鈴木が笑顔の好スタート! 東京選手権①

幸先良いスタートを切った小曽根

幸先良いスタートを切った小曽根

 

冬の熱い戦いがついに始まる。10月10日からダイドードリンコアイスアリーナにて行われている、東京フィギュアスケート選手権大会。慶大からは、シニア男子に小曽根孝浩(環2)、シニア女子に鈴木美桜(法1)が出場した。両者とも納得のいくショ-トプログラムを披露し、笑顔をみせた。

 

シニアクラス男子 ショートプログラム

・小曽根孝浩(環2) 50.13点 4位

シニアクラス女子 ショートプログラム

演技後、すっきりとした表情の鈴木

演技後、すっきりとした表情の鈴木

・鈴木美桜(法1) 43.47点 5位

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャンプ以外でも魅せて場内を盛り上げる

ジャンプ以外でも魅せて場内を盛り上げる

7番滑走で出場した小曽根は、演技開始早々から会場の雰囲気を一変させる。アップテンポな『Rise』の曲がかかると、客席からは手拍子が送られた。冒頭の3サルコウを決めると、続けて3回転トゥループ‐2回転トゥループの2連続ジャンプも見事な着氷。スピンにもより磨きがかかり安定感をみせる。後半の2回転アクセルはオーバーターンの判定で、惜しくも完璧な演技とはいかなかったが、小曽根自身も「今までの試合の中では一番良かった」と評価した。得意のステップで再び会場を沸かせ、フィニッシュ。大きなスタンディングオベーションが送られた。結果ショートプログラム4位で、明日のフリーに臨む。この勢いのまま、より上位を目指して明日も戦ってくれるだろう。

 

 

伸びやかに滑る鈴木

伸びやかに滑る鈴木

大人な艶やかさを感じる紫の衣装で登場した鈴木は、『Jealousy』をしっとりと舞う。3回転トゥループ‐2回転トゥループの連続ジャンプを決めると笑顔がこぼれた。課題の3回転サルコウも確実に着氷し、練習の成果をみせる。スピンで自慢の長い手足をきれいに魅せ、後半へとつないだ。最後のジャンプ、2回転アクセルを決めると、完璧な演技に観客の期待も高まる。しかし、一瞬の気の弛みからか終盤テンポダウンしてしまい、きれいなレイバックスピンを見せることができずにフィニッシュ。ジャンプが全て成功しただけに、最後の最後で悔やまれる形となった。しかし、ショートプログラム5位という良い位置につけた鈴木。明日のフリーも、上位を狙いつつ自信と笑顔あふれる演技に期待だ。

(文:須佐奈月、写真:成瀬麻衣子)

 

 

 

小曽根孝浩(環2

夏の特訓の成果を存分に発揮した

夏の特訓の成果を存分に発揮した

(素晴らしい演技だったが)今までの試合の中では一番良かった演技でした。最後のジャンプがオーバーターンしてしまったので完璧とは言えないですけど、ホームリンクがなくて練習も全然できていない状態で、その割には一番良かった演技ができたんじゃないかなと思います。(SP、FS両方ある試合は久しぶりだったが)ショートをやったのが今年の1月にあったインカレが最後でした。インカレでは全部ミスしてしまっていたので、不安ではあったんですけど、初めて自信を付けられたと思います。(この夏はどのような練習を)夏は45日間大阪に行って、新しい環境で毎日5〜6時間練習していました。今までにない修行ができたんじゃないかと思います。(去年の東京選手権SP12位と比べると、大躍進だが)点数はそんなに大きくは変わらないんですけど、やっぱり気持ちは去年より確実に自信が付いた状態で迎えられました。今年は成長したな、と自分でも思いました。(ご自身のガッツポーズ、また観客席からはスタンディングオーベーションもあったが、手応えは)はい。久しぶりに楽しく滑ることができました。(明日のFSに向けて意気込みを)フリーは正直まだ全然練習ができていなくてあまり自信がないんですけど、今日の勢いに乗ってできると信じて、大阪で練習してきたことを忘れず頑張っていきたいと思います。

 

 

 

鈴木美桜(法1

FSは見事最終グループ入り

FSは見事最終グループ入り

(今日の演技を振り返って)一つ目のトゥループはいつも降りていて自信がありましたが、二つ目のトリプルサルコウはいつも確率があまり良くなくて、正直あんまり練習でも数えるくらいしか入ったことがありませんでした。だけど、今日は演技の前から結構いけるという自信が、どこから来たのかわからないのですがあって、ちゃんと飛べたので良かったかなと思っています。でも、最後の最後でやったーっと思ったら、気を抜いてしまってスピンを失敗してしまったので、そこだけがちょっと残念だなと思いました。8月のサマートロフィー以降、重点的に練習してきたところは)8月の試合ではショートプログラムで二本目のジャンプをトリプルルッツでやっていましたが、ブロックとか東日本選手権では失敗が許されないので、確実に回転が足りて降りられるサルコウにしようと思って、サルコウを一番練習してきました。サルコウもずっと怪我で練習ができなかったりしていたので、一年ぶりくらいに試合で降りることができたのは、重点的に練習してきて良かったところだと思います。(今後の課題は)ショートプログラムに関しては、最後まで気を抜かないで、ミスなく演技を終わること。フリーに関してはまだ明日ですが、最後まで気を抜かず頑張ることができればいいなと思います。(明日のFSに向けて)抽選を引いて最終グループ1番目になりましたが、焦らず今日みたいに落ち着いて、できることをしっかりやれたらいいなと思っています。

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