2014/10/19(日) @明治大学和泉キャンパス | |||||
第90回関東大学バスケットボールリーグ戦 第16日目 vs国士大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 17 | 25 | 11 | 15 | 68 |
国士大 | 25 | 14 | 14 | 23 | 76 |
◆スターティングメンバー | |||||
PG | #4 伊藤良太(環4・洛南高) | ||||
SG | #13 福元直人(環2・福大大濠高) | ||||
SF | #10 大元孝文(環3・洛南高) | ||||
PF | #6 権田隆人(政4・慶應高) | ||||
C | #22 トカチョフ・サワ(環1・國學院久我山高) | ||||
◆主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)◆ | |||||
#22 トカチョフ・サワ:得点21、15リバウンド #4 伊藤良太:18得点 |
第1Q、立ち上がりから国士館大はエンジン全開であった。#22原を中心にドライブや3Pシュートなど多彩な攻撃で慶大に襲いかかる。一方、慶大は外からシュートを決め切ることが出来ず、なかなか点数を入れることが出来ない苦しい展開が続く。原と#64比屋根に連続3Pシュートを決められ、なおも国士館大の攻撃を止められないところで阪口HCはたまらずタイムアウトを要求する。この段階で4―14と10点差をつけられる展開となっていた。その後も原の勢いを止めることがなかなか出来ない。残り3分半のところで大元を下げ、西戸を投入する。この西戸の投入で少しずつテンポを整えた慶大は残り1分で一気に6点を獲得し、17―25で第2Qに突入することとなった。この1Qだけで3Pシュートを5本も決められてしまい、慶大にとって嫌な流れとなっていた。
しかし第2Q、序盤から福元が粘り強くリバウンドを奪うなど泥臭いプレイでチームを引っ張り、徐々に慶大に流れが傾く。開始1分50秒で見せた福元の素早いアシストからの西戸のうまい切り込みは圧巻であった。途中出場の木村の外からの正確なシュートも決まり、開始3分40秒では6点差にまで詰め寄る。その後も1回のタイムアウトを経て、流れは完全に慶大ペースに。そしてとうとう残り3分30秒の場面で権田がフリースローを獲得し、30―29と逆転に成功する。しかし国士館大も黙ってはいなかった。点差をつけにかかる慶大に対してしっかりとしたディフェンスで対応し、しがみついてくる。終盤は両者譲らず42―39で後半を向かえることとなった。決して悪くはない後半へのつなぎとなった。
3Q序盤はサワや福元がリバウンドを確保し、相手の攻撃を止めるものの、イージーなシュートミスも相次ぎ、点数を稼ぐことが出来ない展開となった。開始3分半を過ぎた頃にやっと初得点をあげることに成功。しかしその後もなかなか波に乗れない苦しい展開が続く。開始5分のところではとうとう相手に逆転を許してしまい、その後も原に3Pシュートを決められるなど流れは相手に傾きつつあった。この時点で51―46。何とか食らいついていきたい慶大は残り2分半のところでサワがシュート決めると急に息を吹き返す。福元が3Pシュートを決め、続いて伊藤も3Pシュートを狙う。そのシュートは惜しくも外れてしまったが、それをゴール下にいたサワが押し込み、53―53の同点に。その後は互いに譲らず同点で最終4Qを向かえることとなった。
4Qは開始4分までは激しいシーソーゲームが続いていた。しかし均衡を破ったのは原であった。華麗な3Pシュートを見せつけ、国士館大は逆転する。ここで引き離されてはならない。活躍を見せたのはサワであった。果敢に相手ディフェンスに切り込み、バスケットカウントを獲得。その後もゴール下でリバウンドをそのまま押し込み、再度バスケットカウントを獲得するなど大活躍を見せる。サワが2度目のバスケットカウントを獲得したところで慶大はタイムアウトを取る。この時点では63―62でリードを保っていた。しかしまたもや原が慶大に襲いかかる。連続で得点を獲得され、63-66と3点リードを許した残り2分50秒のところで慶大は最後のタイムアウトを利用する。ここから勝利に向けて突き進みたい慶大であったが、#5永山に値千金の2連続3Pシュートを決められる。伊藤も負けじと3Pシュート決めるものの、時すでに遅し。最後は完全に主導権を相手に譲る形となり、68-77で痛い敗戦を喫した。
「前回と同じ自爆だった」と阪口HCは今日の試合をこう評した。福元も「あそこまでシュートが落ちてしまうと、追いつく試合も追いつけないし、勝ちきる試合も勝ちきれないと思う」と悔しさをにじませた。やはりイージーなミスが最終的に大きな敗因となることが実感できた試合だったのではないかと感じた。しかし1戦目よりもいい試合が出来ているのは間違いなく、1年生のサワと木村もいい形で試合に絡むことが出来るようになってきている。とうとう今週末はリーグ最終週。これまで積み重ねてきた練習の成果を存分に発揮し、有終の美を飾れるよう奮闘してもらいたい。そしていい形で順位決定戦に臨んでほしい。
(記事 河合佳祐)
阪口HC
(試合を振り返って)前回と同じ自爆だったね。近くのシュートがぽろぽろ落ちてしまって、打つところまではいってるんだけど。(トーナメントや一週目の敗戦の影響は)やっぱりサワもゴール下落としたりもあったし、ただバスケットボール的には問題はないと思うんだけどね、相性が悪いのかな。(原選手への対応は)真木をもう少し使ってもよかったかもね、真木と西戸はディフェンスがいいので。(4Qの指示は)俺がいけなかったんだけど、10点差以上で勝ちたいと思っていて、これから順位決定戦もあるし、そういうのも踏まえて僅差ではなくガツンと行きたかったんだけど、その指示が逆効果だったかな。ちょっとその欲がいけなかったです。(リーグ戦最終週に向けて)頑張ります。筑波にもね、青学みたいな試合ができればおもしろいかな。順位決定戦やインカレのことも考えながらやっていきたいです。
[SG]福元直人(環3・福大大濠高)負けるような相手ではなかったし、負けるような試合展開ではなかったが、僕も含めてですがあそこまでゴール下のシュートを落としてしまうとどの試合も勝てないかなと思います。(試合で得点・ディフェンス・リバウンドと活躍していたが)リバウンドは最近意識的にやっているところなんですが、今日は外のシュートがそれなりに入ったというのと、ディフェンスも出だしで相手の原君に決められてしまったんですけど、それ以外はしっかりポジショニングすることとハリーバックすることは意識していきました。(勝ちきれなかった点について)試合展開でも述べたように、あそこまでシュートが落ちてしまうと、追いつく試合も追いつけないし、勝ちきる試合も勝ちきれないと思うし、それが入ってこないと、外のシュートが今日の一試合を通してそんなに入っていないなかでは厳しいと思います。(前半のディフェンスについて、特に第1Qの相手の3Pへの対策などは)ディフェンスがそこまで崩壊しているというのはなかったので継続し、ただ相手のシュートが入りすぎているというか、よく入っているだけだよねということをベンチで意思が統一していたので、そこまで慌てることもなく自分たちのディフェンスを貫こうということを確認し合いました。(プレイングタイムが長かったが)出していただいた分しっかりやらなければならないと思うし、それはルーズボールだったりリバウンドだったりに表れなければいけないことだと思う。けどそこはまだまだだと自分でも思っているので、これからもプレイタイムを貰えれば一生懸命やっていきたい。(PGとしてプレイして試合をどう見たか)外のシュートを相手が押してきたときにポストのリバウンドシュートでやられこと、ポストの1対1でやられる場面があったということと、ディフェンスリバウンドを取りきれている時間帯にオフェンスにつなげることがなかなかできずにイージーバスケットが展開できなかったことが反省ですね。(最終週である来週の初戦の筑波大学戦に向けて)負けていい試合なんてないと思うし、前回20点差で負けているので、一週間で修正できるところはして、良いところだけをもってきて勝てるように頑張りたいと思います。
[SG]西戸良(環2・洛南高)
今日の試合は5位争いをする上で絶対に勝たなくてはいけない試合だったんですけど、最後粘れず悔しい一敗でした。(#22原選手とのマッチアップだったが)抑えることが出来た場面もあったんですけど、大事なところでシュートを入れられてしまい、流れをもっていかれてしまいました。トーナメントでも当たると思うので、もっと研究して守れるように準備したいです。特にファールを吹かれたプレーは反省する点だと思います。(昨日、一部残留が確定したが)一安心はしたんですが、目標はインカレでの結果なので下を見ることなく頑張りたいです。(次戦への意気込み)来週は筑波が一つの山だと思うので、青学に勝てた時のイメージをもう1度ぶつけて、順位決定戦への自信に繋げられるようにしたいです。
[C]トカチョフ・サワ(環1・國學院久我山高)
(前回負けている国士舘大との一戦だが)今日は一回負けている相手なので本当に勝ちたいという気持ちがあって、それが出すぎて前半にイージーショットをはずしてしまったりして、流れに乗り切れなかったというのが自分の中にあって、すごく責任を感じています。やっぱり最後も相手に3ポイントを打たれて、僕が軽く諦めてしまったような気持ちが表に出てしまって最後までしっかりできなかったのも責任を感じていますし、とても悔しいです。(インサイドでの激しいマッチアップとなったが)相手は自分よりも大きくてパワーもある選手だったんですけど、気持ちでは負けていなかったと思います。僕自身ももっと中でプレイするべきだったのかなという気もして、外の確率よりも今日の試合は中の方がという見極めが遅かったというのと、もっと前半から中で勝負するべきだったなと思います。(見えた課題は)ここ最近の勝っている試合というのは全部接戦で、昨日の法政戦もそうだったんですけど、競った状態から慶應が抜けるという試合で、今日も正直みんながまあいけるはずだと思っていたと思います。でも逆にそれが裏目に出てしまって、油断と言うか気のゆるみがあったせいであのように離されたので、やはりいくつもの試合を接戦で勝ってきたから、悪い意味で出てきた余裕がいけなかったのではないかなと思います。残り2試合ありますけど競った試合になると思うので、最後まで気を緩めずに気持ちで負けないようにまたやっていく必要があると思います。(今後も当たる可能性のある相手だが)めちゃくちゃ勝ちたいので、プレーオフで当たったらここで約束するくらい絶対に勝ちます。(次週でリーグ戦も最後となるが)自分にできることをしっかり考えて、まだ黒木さんが完全復活できていない分、自分がインサイドで頑張ってそこでチームを支えられるようにやっていきたいと思います。
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