今回は全3回にわたり「3連覇・3冠」を目指す彼女たちの素顔と日本一に対する熱い想いに迫る。 第一回となる今回はグループリーグ5戦で17得点と大車輪の活躍を見せた「もか」こと鈴木智子(政3=東京・慶應女子)と今季急成長を遂げている坂本麻衣子(法3=東京・東京女学館)の2人にお話を伺った。
「(明大に敗れたのは)自滅」(坂本)、「チャンピオンとしてのプライドをもって戦いたい」(鈴木)
ーー今シーズンこれまでを振り返っていかがでしたか 鈴木 開幕戦で負けてしまったことは予想外だったんですけど、逆に負けたことでそのあとしっかり戦えてfinal4にこれたということはよかった と思います。去年はfinalでブロックリーグで負けた立教に勝って関東制覇したので今年も同じ展開なので絶対に勝ちたいです。
ーー明大に負けてしまった敗因はどこにありましたか
坂本 自滅?自滅じゃない?
鈴木 自滅もあったし、プレッシャーもあって、今までずっと勝ち続けてきて王者のプライドとかいろんなものを抱えてしまっていて、それで自 分たちでミスをしてしまって負けてしまいました。
坂本 相手のほうが挑戦者ということで気持ちが強くてそれに圧されてしまっていたと思います。
鈴木 今日の練習でも言っていたんですけどチャレンジャーのほうが負けても失うものがないので、そこが怖いですね。当たり前のことなんです けど、やっぱり怖いです。ですが自分たちのほうが上なのでいつものプレーをすれば勝てるのでそこを意識したいです。チャンピオンのプ ライドを持って戦いたいです。
ーー自身のプレーを振り返っていかがでしたか
坂本 私は自分では納得のいくプレーをできていなくて、試合の回数も割りと限られているので、自分の得意のプレーを求められているときにし っかりとできるようにしたいです。
鈴木 去年より確実に成長したよね? 私も去年はスタメンじゃなかったんですけど、今年から全試合スタメンで使ってもらっていてやっぱり自分に求められているものが見えて きたので今季は自分の役割をしっかりと果たせたと思います。守備的な選手だったんですけど、今年からアタックに積極的に参加できるよ うになって成長したと思います。
ーーここまでのチームMVPはどなたでしょうか
坂本 もかですね。もかだと思います。
鈴木 ちゃうね。(笑)
坂本 大事なところでちゃんと点を取りきってくれるので。
鈴木 下級生のりっぴ(渡邊ひかり、法2=東京・慶應女子)とかおる(竹村薫、環1=神奈川・桐蔭学園)かな。下級生の力がとても大きかったのでこの二人かなと思います。あとやっぱりマキさん(廣野マキ主将、政4=東京・慶應女子)。マキさんは本当に頼 れる主将ですね。
ーーアメリカ遠征で感じたこととはなんですか
坂本 アメリカ人の印象はシンプルなことを強く強くやっているイメージだったので、そこが大きな違いだなと感じました。
鈴木 真似したいとは思ったよね。
坂本 シュートはすごいうまかったよね。
鈴木 でも本当にシンプルだったので自分たちにもできそうなんですけどやっぱり体格とかは違うので。あとは基礎技術が高くて単純なミスが少 ないというのを感じました。あとはドローとかシュートの技術とかは少し向こうでつかんで帰って来れました。
坂本 日本が通用する部分も結構あって、マキさんとかのスピードを生かした1対1だとか
鈴木 クリアのときの切り替えとか、外国人も追い付いて来れないくらい
坂本 審判もね(笑)
鈴木 アメリカ人も結構ゼェゼェ言ってて、試合中に「こいつ速すぎるよ」って言ってました。
「(もかは)とにかく身長が高くシュートが入る」(坂本)、「(まいこは)オンオフの切り替えがすごい」(鈴木)
ーーお互いのすごいところはどこですか
坂本 とにかく身長が高いからゴーリーの視線が上がるのでシュートがガンガン入るところです。あとクリアのカットがうまいところです。
鈴木 学年で唯一、法学部法律学科でちゃんと勉強にも取り組んでますし、練習も真剣ですし、オンオフの切り替えが素晴らしいと思います。
坂本 時間の使い方(笑)バイトもすごい入ってるし、練習も学校も全部をこなしているところがすごいです。
ーーラクロス部で大変なことはなんですか
鈴木 土日のグラウンドが見つからないこと(笑)やっぱり体育会の中でも立場がそんなに強くないので練習できるとこがないのが大変ですね。
坂本 アメフト場とかは下田はうらやましいです。
鈴木 いろんな部活に貸していただいてます。
ーー尊敬している先輩はいらっしゃいますか
坂本 マキさんと私たちが一年生のときの主将だったゆかさん(佐藤由佳元主将・法卒)が尊敬しています。
鈴木 4年生のゴーリーのななかさん(山本奈々佳、商4=山梨・甲府西)です。いつも盛り上げてくれるのでそこを見習いたいなと思います。
ーーラクロスを始めたきっかけは
坂本 大学から始めたんですけど、中高部活をやっていたんですけど弱小チームだったので大学では体育会に入って学校の代表として試合をした くて初心者が多かったラクロス部にしました。
鈴木 中学では陸上をやっていてそのまま続けるつもりだったんですけど、高校に陸上部がなくて(笑)やるなら新しいスポーツをやりたいなと思 ってラクロスを始めました。
ーーラクロスしててよかったことはありますか
鈴木 マイナースポーツだからこそ、何かに取り上げられたときにすごい嬉しいです。あとみんなが試合を見に来てくれるとすごい嬉しかったり とか国際交流があったりとかいいことがいっぱいです。
「精度としては慶大の方が上」(鈴木)、「応援に来て欲しい」(坂本)
ーーFINAL4で対戦する立大の印象は いかがですか
坂本 慶大と似てるよね。
鈴木 慶大と似てて、日体大とか明大とは違うチームで、個人個人の力があって 坂本 個人個人のくせが強いですね。精度としては慶大のほうが確実に上だと思います。
ーーここから負けられない戦いが続きますが意気込みをお願いします
鈴木 絶対勝つ!!
坂本 目指すは3連覇です。
ーーWebをご覧の皆様へメッセージをお願いします
坂本 応援に来て欲しいです。
鈴木 応援の力で助けられているので、ラクロスを少しでも知ってもらいたい気持ちもあるので、応援に来て欲しいです。
ーーお忙しい中、ありがとうございました!!
坂本 麻衣子(さかもと まいこ・写真左)
私立東京女学館高校を経て現在法学部法律学科3年。ポジションはMD。愛称は「まいこ」。同じポジションには廣野マキや細田咲彩(経4=神奈川・慶應義塾湘南藤沢)などの日本代表が揃う激戦区だがレギュラー定着を狙う。身長は168cm
鈴木 智子(すずき ともこ・写真右)
私立慶應義塾女子高等学校を経て現在法学部政治学科3年。ポジションはMD。愛称は「もか」。高身長を生かしたドローと強烈なシュートを武器にチームに欠かせない存在となった。身長は174cm
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