「相手を本気で倒したいという気持ちが非常に強い」
―印象に残っている試合はありますか。
FINAL4の東大戦です。前の試合で中大と引き分けていて、本当に自分たちの力を最大限引き出さなければ勝てないという事を思い知りました。自分自身もケガからの復帰明けで力を出し切れるか不安でした。あの試合を目標スコア通りの結果で勝利できたのは、チームにとってかなり大きかったと思います。
―ここまで試合を終えてチームとしての反省点はありますか。
特にありませんが、今挙げるとすればシュート決定力と切り替えです。ただ、今年のチームは試合、練習を重ねる毎に反省を強みに変えてきたので特に心配はしていません。
―現在のチーム状態はいかがですか。
とても良いです。良い意味で学生王者という自信を持ち、その上で負けたら終わりという緊張感を常に持っています。何より、相手を本気で倒したいという気持ちが非常に強いと思います。
―全日本選手権に向けてどんな練習をしていますか。
戦術の徹底、試合の反省を活かした練習をしています。どんな相手もDEFEATする事だけを考えています。
―社会人チームを攻めるカギは何だと思いますか。
個人能力です。今まで練習してきたプレーを、高いレベルで80分間やることが勝つカギになります。相手が社会人だというのは全く関係なく、私たちの方が彼らより個人能力が高いので、そこで攻めます。
-ここまでご自身のプレーを振り返っていかがですか。
試合ではまだ自分の力を発揮できていないと思います。全日本選手権では、がむしゃらに相手に向かって行きたいと思います。
―個人として何か目標を持って臨んだシーズンでしたか。
はい。試合の状況、戦術の状況をきちんと見て、最適の判断を下せるようにすることと、得点でチームに貢献することです。
―全日本選手権に賭ける思いは。
必ず勝ちます。見ていてください。
―ラクロス部の4年間で1番楽しかったことは何ですか。
先日の全日本大学選手権で優勝した日、実は私の誕生日だったのですがチームメイトがサプライズパーティーをしてくれました。勝利の喜びと、仲間に祝ってもらえる喜びが重なり、最高の1日になりました。
―ラクロス部の4年間で1番辛かったことは何ですか。
海外遠征の途中でケガをしてしまい、アメリカ、NCAAのチームに勝つチャンスを逃してしまったことです。私は個人的に、NCAAのラクロスチームに勝ちたいという目標があったので、それができず残念です。この思いは後輩に託したいと思います。
-ラクロス部の4年生の中で、どなたかメッセージを伝えたい方はいらっしゃいますか。
AT田浦選手(経4)です。塾高野球部を卒業した後、ラクロス部に誘ってくれてありがとう!
―ラクロス部の後輩たちにどんなことを伝えたいですか。
今年この代が日本一を取ったら、来年以降もっと強いチームを作り、アメリカNCAAのチームに勝てるようなチームを作ってください。
―応援してくださる方にメッセージをお願いします。
ありがとうございます。試合に勝つこと、また私自身も引退したら慶應ラクロスを全力で応援することで、皆さんに恩返しをしたいと思います。
―全日本選手権に向けた意気込みを教えてください。
今年の慶應は本当に強かった。そう言ってもらえるよう必ず結果で示します。私の力でチームを勝利に導いてみせます。
~林貴人 “DEFEATの軌跡”~
【選手プロフィール】
林貴人(はやし・たかと)
慶應義塾高を経て現在経済学部4年。ポジションはMF。背番号は9。178cm、76kg。ここぞという場面で勝負強さが光る。
(企画・取材 河合美紀)
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