【男子ラクロス】全日本選手権カウントダウン特集第3弾~“MF束ねるゲームメイカー”伊藤広大選手~

悲願である「日本一」まであと2勝と迫った男子ラクロス部。圧倒的な“個”の強さを誇った2012年と同じように夢の舞台へ帰ってきたが、今年のチームにはあの頃とは違う強さがある。強烈な戦力はなくとも、チームが一丸となり10人で攻め点を奪うラクロスだ。その大きな原動力となったのは、「学生日本一」の栄光もリーグ予選敗退も味わった4年生たち。入部時からその才能を高く評価された選手もいれば、遅咲きの仕事人もいる。今回は12月14日(日)に行われる試合まで、カウントダウン形式で7人の選手に登場して頂いた。第3弾は“MF束ねるゲームメイカー”伊藤広大選手(法4)。今季慶應スポーツが撮影した、伊藤選手の“DEFEATの軌跡”とともにお楽しみ頂きたい。

 

「辛い場面で1番頼りになる選手になる」  

 

―印象に残っている試合はありますか。

日体大戦です。開幕戦で緊張や雨、暑さで自分は前半でかなり疲弊してしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。追う展開で非常に苦しい試合でしたが、皆が逆転してくれました。強い仲間を頼もしく思ったのと同時に、もっと自分がしっかりしなければと強く感じました。    

 

―ここまで試合を終えてチームとしての反省点はありますか。

悪い流れを変えられる選手が少ないことです。4年生がしっかりしないといけないと思います。  

 

―現在のチーム状態はいかがですか。

少し気が緩んでいる感じがします。振り返ると、関東FINAL4、FINALがこれまでで1番の山場で、そこを乗り越えて少し緊張感が薄れているように感じます。ここからが本当の勝負どころなので、気を引き締め直したいです。

 

チームの大きな原動力だ

チームの大きな原動力だ

―全日本選手権に向けてどんな練習をしていますか。

特に今までと変わりません。        

 

―社会人チームを攻めるカギは何だと思いますか。

MFがいかに目の前の相手に勝てるかがカギだと思います。      

 

―ここまでご自身のプレーを振り返っていかがですか。

まだまだやれます。    

 

―個人として何か目標を持って臨んだシーズンでしたか

辛い場面で1番頼りになる選手になることです。なれているかは大いに疑問ですが、苦しい時間帯にはフィールドにいるようにしてます。      

 

―全日本選手権に賭ける思いは。

応援してくださる方々、自分、何より1個上のために頑張ります。    

 

―ラクロス部の4年間で1番楽しかったことは何ですか。

今です。    

 

―ラクロス部の4年間で1番辛かったことは何ですか。

大好きだった1個上の先輩をリーグ戦で引退させてしまったことです。シーズン通して何もできなかった自分が情けなかったです。    

 

―ラクロス部の4年生の中で、どなたかメッセージを伝えたい方はいらっしゃいますか。

AT田浦選手(経4)です。ラクロス部に誘ってくれてありがとう。田浦が誘ってくれてなかったら、こんなに楽しい時間を過ごせていたかわからない。全日本では一緒にプレーしよう。勝つぞ。

 

ラクロス部に入るきっかけは田浦(右より2番目)に誘われたこと

ラクロス部に入るきっかけは田浦(1番右)に誘われたこと

   ―ラクロス部の後輩たちにどんなことを伝えたいですか。

ここまで一緒にラクロスしてくれてありがとう。僕たちの代は厳しいことも言ったし、理不尽なことも言ってきた。それでも見捨てずについて来てくれて感謝します。4年生の本気を見て何か感じてくれたら嬉しいです。      

 

―応援してくださる方にメッセージをお願いします。

いつもラクロス部を応援してくださり、ありがとうございます。皆さんの声が苦しい時間帯によく聞こえます。勇気が出ます。皆さんの想いを力に変えて頑張ります。これからも温かいご声援宜しくお願い致します。    

 

―全日本選手権に向けた意気込みを教えてください。

130人で最高の終わりを迎えられるように、自分はフィールドで全力を尽くします。

 

 

~伊藤広大 “DEFEATの軌跡~”

下級生の頃から将来を嘱望されてきた

下級生の頃から将来を嘱望されてきた(法大戦)

 

宿敵相手に大きな追加点を奪った(早大戦)

宿敵相手に大きな追加点を奪った(早大戦)

 

この試合では3得点を決めた(北海学園大戦)

この試合では3得点を決めた(北海学園大戦)

 

得点を決め喜ぶ伊藤(関西学院大戦)

得点を決め喜ぶ伊藤(関西学院大戦)

 

 

【選手プロフィール】

伊藤広大(いとう・こうだい)

慶應義塾高を経て現在法学部法律学科4年。ポジションはMF。背番号は43。170cm、63kg。リーグ戦から好調を維持しており、全日本選手権でも活躍が期待されている。

 

(企画・取材 河合美紀)

 

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