【ソッカー男子】開幕取材第二弾・久保飛翔主将

須田芳正監督に引き続き、開幕特集第二弾は久保飛翔(環4)選手!今季から主将を務める久保選手はチーム全員を同じ目標に向けるべく、チームをけん引する責任感を強く意識している。新たなチームと今シーズンへの思いを語ってもらった。

 

久保飛翔主将

勝ちきれない要因は、勝負に対する甘さ。

DSC_8044久保

 

――昨季を振り返って

「堅守速攻というのをテーマにあげて去年1年通して戦ってきたんですけど、その中で最後まで勝負にこだわれなかったというのがあったので、試合中に引き分けでいいやというような声も聞こえたこともありましたし、そのような意味では勝負に最後までこだわれなかったということが、インカレの阪南大に勝てなかった一つの要因なのかなと思っています。」

――阪南大での敗戦を受けてどう感じましたか

「いろいろなところでまだまだ甘い部分がたくさんあって、そういう日々の積み重ねが、あのような試合で最後勝ちきれない要因なのかなと思いました。」

――昨季最も成長した部分は何ですか

「やっぱりそれは守備の部分だなと思いますね。1試合平均1失点というように数字でもあらわれましたし、でもそこはまだまだ改善できる部分だと思います。まだまだ失点数は減らさなければいけないと思うので、今年もそこを改善していきたいです。」

――個人として振り返っていかがですか

「開幕から6試合くらいスタメンから外されて、その原因は自分の体調管理が全然できていなかったというところでした。そういう意味では、自分自身2年生の時に試合に出られていて、少し調子に乗っていた部分もありますし、自分に対して甘い考えがあって情けないことになってしまったので、いい教訓となったなと思います。」

――関東大学選抜ではどのような刺激を受けましたか

「流経大の田上(大地)選手は、ずっとセンターバックを一緒に組ませてもらっていて、その中で彼は全日本に選ばれてヨーロッパに行ったり韓国に行ったりしていて、自分自身としては全然負けている気はしないですし、そういう中で田上選手が選ばれたということは何かしら彼の方が上の部分があるということで、そういう部分では悔しい思いもしましたし、絶対負けたくないなと改めて強く思いました。」

――関東大学選抜での経験をどのように慶大サッカーに活かしていきたいですか

「選抜のメンバーはけっこう普段の生活は和気あいあいとしていて、そんなに集中しすぎていない、少しふざけた面もありますが、グラウンドに入ると目の色を変えて黙々とサッカーに打ち込む姿にはすごい刺激を受けましたし、そういう面では自分たち慶大の選手たちはまだまだピッチ上でもっとできる部分があるのかなというように思います。」

 

サッカーの集大成。目の前の1戦1戦を全力で戦いたい。 DSC_8042久保

――主将になった経緯を教えてください

「去年ずっと試合に出ていて、自分が主将になってチームを引っ張らなければいけないなという自覚もありましたし、同期のみんなが自分に主将をやってほしいと気持ちを伝えてくれたり、みんなからの推薦もあって、自分もやりたいという気持ちがあったので、主将になることになりました。」

――主将として今後意識していきたいことは何ですか

「慶大は部員数が多くて、今100人超える部員がいて、その中で一つの目標に向かってみんなでベクトルを合わせていくためには、全部員としっかりコミュニケーションを取らなければいけないなと思っています。Aチームの雰囲気をB、Cチームにも伝えることが大事だと思いますし、自分だけでなく4年生が積極的に後輩たちに話しかけていって、思いをチーム全体に浸透させていく必要があると思います。」

――昨季主将の増田湧介選手とは何かお話されましたか

「あまり考えすぎなくていい、というか、背負いすぎるのはよくないから、久保選手らしくやればいいよというような声はかけてもらいました。」

――須田監督からはどんなことを言われましたか

「今を生きろ、という言葉がとても心に残っています。思ったことをどんどん行動に移して、言動に出していって、後から後悔するのはいいからとにかく今を思い切って生きなさいと言われました。」

――今季の目標「関東リーグ制覇」を達成するためには何が必要だと考えますか

「まずは開幕戦だなと思っていて、開幕戦は絶対に勝たなければいけないと思います。開幕戦だけではなくて、1戦1戦そうなんですけど、先の1勝だけをちゃんと考えていって、先々のことはあまり考えず、目の前の一試合に対して全力で取り組んでいくことが大事かなと思います。」

――新メンバーの雰囲気はいかがですか

「1年生がやりやすいように自分たちが声をかけてあげたりとか、思い切ってプレーさせてあげたりできるような環境づくりはできるように心がけているので、普段の私生活でも1年生と4年生の関わりも多いですし、今は溶け込んできていい雰囲気だなと思います。」

――昨年の4年生から引き継いでいきたいことは何ですか

「去年の4年生は、4年生の存在感が大きくて、4年生が本当に引っ張ってくれていたというイメージがあったんですけど、今年はまだそこは全然足りていないなということは思っていて、4年生自身がまだまだ自分の殻を破れていない選手が多くいて、そこは去年の4年生を見習う必要があるなと思っています。」

――今年の個人としての目標は何ですか

「自分はディフェンダーなので、相手のフォワードに仕事をさせないという意味では、失点を絶対にしないということです。目標は絶対にリーグを通して0で終わるということですね。」

――最後に、今季の意気込みをお願いします

「自分としては4年生ということでサッカーの集大成なので、卒業後のことは何も考えずに目の前の1戦1戦を全力で戦って、燃え尽きたいなと思います。」

(取材 池田麻里子)

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