【ソッカー男子】第4節 宮地の同点弾で追いつき4戦負けなし 順大戦

開幕から負けなしの慶大。前節はインカレ王者流経大相手に好ゲームを演じながらの引き分けであった。今節の相手は昨季リーグ戦2位の強豪順大。慶大は前節と同じメンバーで臨んだ。「速攻が無理ならしっかりとつないで攻めあがる」(須田芳正監督)と堅守速攻に加えて多彩な攻撃を仕掛けた。お互いの持ち味が出された試合は前半32分にクリアミスから失点してしまう。58分に端山豪(総4・東京ヴェルディユース)のCKを宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)が得意のヘッドで決め、最後まで攻め続けたが、2試合連続の引き分けに終わった。

 

第89回関東大学サッカーリーグ戦 第4

 

2015/4/18(土)13:50KO@フクダ電子アリーナ

 

慶應義塾大学11順天堂大学

 

【得点者(アシスト者)】

〔慶〕 58分 宮地 元貴 (端山 豪)

〔順〕 32分 米田 隼也 (新里 涼)

 

◇慶大出場選手

GK宮原隆志(経4・武蔵高)
DF溝渕雄志(環3・流通経済大学付属柏高)
DF望月大知(環3・静岡学園高)
DF宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)
DF井上大(総3・國學院久我山高)
MF山田融(総4・横浜F.マリノスユース)
MF端山豪(総4・東京ヴェルディユース)
MF黄将健(総4・近畿大学付属校)→55手塚朋克(環2・静岡学園高)
MF松木駿之介(総1・青森山田高)
FW渡辺夏彦(総2・國學院久我山高)
FW山本哲平(政3・國學院久我山高)→87小谷春日(環1・藤枝東高)
 

前節同様スタメンで攻撃をしかける渡辺

前節同様スタメンで攻撃をしかける渡辺

強風のフクダ電子アリーナで向かえる第4節慶大は前節と同じメンバーで臨んだ。試合開始直後、慶大が積極的に仕掛ける。ロングボールとショートパスをおりまぜた攻撃で順大ゴールに迫る。5分には溝渕雄志(環3・流通経済大学付属柏高)のクロスから渡辺夏彦(総2・國學院久我山高)が合わせるもゴール右に外れる。順大も徐々にペースを握り始める。11分に17番小島に左サイドを突破され、フリーキックを与えピンチを迎えたがDF陣が体を張り、なんとか凌いだ。15分、井上大(総4・國學院久我山高)の素晴らしいサイドチェンジから得た右からのフリーキックを宮地がヘッドで競り勝つもボールはサイドネット。攻めながらも決定機をつくれないでいると順大に試合の主導権が移る。22分には順大の7番進藤に裏に抜けられるがGK宮原隆志(経4・武蔵高)が飛び出しクリア。32分、クリアミスを拾われ、左サイドからのクロスを11番米田にヘッドで合わせられ、先制を許してしまう。その後も攻め立てられ、36分には順大8番新里がDFをかわし1対1になったがGK宮原のスーパーセーブで追加点は許さない。前半は順大ペースで折り返す。

 

同点弾を決めた宮地

同点弾を決めた宮地

後半開始後55分に黄将健(総4・近畿大付属高)に変え手塚朋克(環2・静岡学園)を入れてペースを変えると、56分に慶大得意の速攻からその手塚が得たコーナーキックを宮地が得意のヘディングで押し込んだ。開幕戦でも見せた宮地のセットプレーからのゴールであった。ゴール後には慶大が試合の主導権を握る。67分には溝渕の絶妙なラストパスを送るも手塚はシュートミス。さらにその直後、端山がこぼれ球をダイレクトで狙うもゴールわずか上に外れた。順大もペースを取り戻そうと選手交代で打開策を探るが慶大の前線からの鋭いプレスに対応できない。89分にクロスのこぼれ球を望月大知(環3・静岡学園高)が狙い、外れるなど試合終了まで慶大が攻め続けるが追加点を挙げることはできなかった。試合終盤は攻め続けた慶大であったが前節に続き勝ち点1止まりとなった。

前節同様勝きれない試合が続く慶大。4戦負けなしではあるが、先制点を死守する堅守速攻のサッカーが機能していないことも見直さなければならない。今季の目標である“リーグ制覇”のためには、リーグを通して首位の常連につきたいものだ。現在1位の明大との勝ち点差はわずか2と、まだまだ挽回の余地はある。次節は昨季王者の専大との一戦。勝ちきれない悪い流れをどうにか断ち切りたい。

(記事 吉田遼平)

 

 

◆試合後コメント

須田芳正監督

(引き分けでしたが試合を振り返って)追いついたのでいいゲームだったと思います。(前半の立ち上がりは良く20分過ぎから相手に押し込まれる場面が多かったが)DFのところで追い込むときに追い込み方が悪かったし、狙いどころを全体が共有できなくて後手を踏んでしまって、相手のペースになってしまった。1点はしょうがなく、前半は0-1で後半に勝負をかけました。(慶大が狭い場面をパスで上手く突破するシーンが増えたことに関して)堅守速攻をテーマに今年も戦っているのですけど、それができないときはしっかりつないで攻めあがろうと決めていてその辺りの判断力がまだまだ中途半端なのでこれから鍛えたいと思います。(勝ちたかった試合では)もちろんそうですね。今年はリーグ制覇を目標に掲げているし、決定機もあったのでそこをなんとか決めていればとは思いますが、この前の試合と同じように2試合連続で追いついたのは、先制したチームが7、8割勝つ現代サッカーを考えると選手たちもよく粘ってくれたと思います。(今シーズンのプレスのかけ方について)前から行くときもあるし、引いて守ることもあるしゲームの状況を見て主体的にやりなさいと選手に伝えています。そこはだいぶ上手くできていると思います。(端山について)技術面は一流なので、ボールがないところでどれだけできるのかだと思います。チームのためにスプリントができるか、体を張れるのか気持ちが折れないか、チームのリーダーとして引っ張れるのかとかそういうところができれば、上でできますし。それがJリーグなのか海外なのかは本人しだいなので、どれだけのモチベーションを持ってどこでやりたいのかを目標にやっているかが問題なのでこちらがあまり言うことはないと思います。4年生になって責任感がついたことは大きいと思います。

 

山田融副将(総4・横浜Fマリノスユース)

(今日の試合を振り返って)前節で引き分けて、勝ちたかったのですが、チームとして勝ちきれなかったのがとても悔しいです。(前半押される場面が多かったですが)前半20分頃まではだいぶ押し込んでいて、そこからセカンドが拾えなくなる場面が続いたと思うんですけど、いかに(失点を)ゼロに抑えるかというのが今後の課題かなと思います。(失点シーンを振り返って)クリアミスだったり、ミスが続いた中で、最後相手に当たってしまったという形だったんですけど、それまでもプレスを寄せられなかったりというのが続いていたので、そのような隙というのもチームとして90分間通してなくしていかないと、今日みたいに失点してしまうと思います。(後半は惜しい場面が多かったですが)印象としては相手のゲームで、後半はこっちのゲームという感じだったと思うんですけど、そのような中で1点に抑えられたので後半2点取って勝ち切れたゲームだったのかなと思います。(次節に向けて)相手が王者なので、自分たちは勝っていないので、しっかり勝って悪い流れを断ち切りたいと思います。

 

宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)

(今日の試合を振り返って)勝つということを僕ら目標にやっているので、その中で引き分けというのは満足できる結果ではないですね。(ゴールシーンを振り返って)(望月)大知がニアで上手くつぶれてくれて、自分のところに(端山)豪君が良いボールを蹴ってくれたので、後は合わせるだけで、そこは失点に絡んだ分決められて良かったと思います。(今日の得点で4試合2得点となるが)自分はDFなので失点という所に1番こだわっていきたいと思っていて、そこで今日1失点してしまったということは自分としてもチームとしても足りない部分が多いと思うので、そこはしっかり強めていきたいと思います。(失点シーンを振り返って)細かい所の技術なんですけど、クリアを大きく飛ばすところだったりとか、そのクリアも味方につなげられるようにとか、細かい技術にこだわっていきたいと思います。

 

端山豪(総4・東京ヴェルディユース)

(今日の試合を振り返って)結果引き分けで勝ち点1しか取れなかったわけで、こうゆうところで勝ち点3を取れるか取れないかが上に行くためにはチームを左右するところになるので、反省して、次からこういうゲームでしっかり勝ち点3取れるようにしたいと思います。(中2日でしたがどのように調整を)一戦一戦、チーム皆でやっているので、流経戦から切り替えてしっかり勝ち点3取りに行くことを目指してやってきました。(ご自身のプレー振り返って)攻守に渡ってもっと幅広く仕事しなきゃいけなかったかなと思います。守備ももちろん、攻撃で、もっと相手の怖がるプレーをしたり、結果に直結するプレーをしていかないと、上では通用しないかなと。(前半に先制されチームではどのような切り替えを)チームとして成長しているなと感じるところは、点を取られても慌てないですし、1点ずつ返していこうというメンタルがチーム全体であるので、そこは成長しているなと感じます。(順天大の印象は)去年から順天はまとまった良いチームだと思っていたので、そこに負けたくは無かったのですが、結果引き分けで悔しいです。(次節に向けて意気込みを)専修には全然勝っていないので、リーグ戦の一戦ですけど、いつも以上に気持ち持ってしっかり勝ち点3取り切れるように、気持ち作っていきたいと思います。

 

手塚朋克(環2・静岡学園高)

(今日の試合を振り返って)自分の役目としては、流れが悪かったので裏を取ってどんどん仕掛けるもいうことだったので、それは十分できたと思います。ただ、仕掛ける場面だったり最後のクロスの精度だったりはまだまだでした。気合いは入ってましたが(相手チームに)同級生がたくさんいたので、少し空回りしてしまいました。(後半惜しい場面がありました)あの場面は、焦ってしまって、すごいいいボールだったんですけど。あとは、溝くん(溝渕選手)があそこに絶対蹴ってくれるというのが分かっていたので、それをトラップミスしてしまって残念でした。(後半手塚選手が入ったことでいい流れができました)流れを変えるという役目だったと思うので、その点では評価できると思いますが、点を決めたり、流れを変えるだけではなくアシストしたりするようなことが足りなかったので、そのようなところを高めていきたいと思いました。(次節、今後に向けて)自分自身は、まずは日頃の練習からアピールしてスタメンで出ることが1番の目標なので、しっかりアピールしていきたいと思いました。あとチームとしては、まだ勝ちきれない部分があるので、目標はリーグ制覇なので、勝ち切れる試合を増やしていきたいです。

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