第45回全関東学生弓道選手権大会
6月20日(土)、21日(日)@日本武道館
ポジション | 選手名 | 予選 | 予選競射 | 1回戦 | 2回戦 |
大前(おおまえ) |
小林由紀恵 (看4・清真学園高) |
1 | ○○ | 2 | 2 |
中 |
陣内友莉 (総3・西武学園文理高) |
1 | ○○ | 4 | 2 |
落(おち) |
澁澤柊花 (理4・慶應女子高) |
4 | ○○ | 3 | 2 |
合計 | 6 | 6 | 9 | 6 | |
対戦校 | 茨城大 | 明大 | |||
計 | 7 | 9 |
昨年は1部リーグで3勝1敗の好成績を収めた慶大女子。桜美林大との優勝決定戦では惜しくも敗れたものの、昇格1年目で2位と十分誇れる成績を残した。さらなる躍進が期待される今季。最初の重要な大会である全関東学生弓道選手権大会に臨んだ。団体戦に出場した3人は昨年、同大会で3回戦敗退という悔しさを味わったときと同じメンバーだ。
最初に行われた予選。上位24校に絞られるのだが、ここで慶大はいきなり危機を迎えてしまう。澁澤柊花(理4・慶應女子高)が4本全てを的中させる皆中を出して順調な滑り出しを見せるも、残り2人が緊張からか、1中にとどまってしまう。計6中で予選突破を決めることができず、計13校で残り1枠を争う競射にもつれてしまう。しかし、ここで崩れないのが慶大の強さだ。ミスが許されない場面で誰も外すことなく、六射皆中を達成。他校を寄せ付けず、最後の1校として決勝トーナメント進出を決めた。
これで波に乗りたい慶大は1回戦で茨城大と対戦。乙矢(2本目)までは4対4と互角の戦だったが、後半に見事な集中力を見せて茨城大を突き放す。最終的に9対6で茨城大を下した。この立では陣内友莉(総3・西武学園文理高)が皆中を達成してチームを引っ張った。
続く2回戦は2部リーグの明治大学。両校とも初矢(1本目)は1本ずつしか中てられなかったが、それ以降から明暗が分かれる。立ち直りを見せて2本目、3本目を3人すべてが的中させた明治大に対して、慶大は3人とも1本ずつ外してしまう。中盤の成績が響き、最終的には6対9で敗退。3人とも実力を発揮しきれないまま2回戦となってしまった。
残念な結果となってしまったが悲観しすぎることはない。追い込まれた予選競射で見せた3人の射は素晴らしいものだった。鈴木清久監督が「安定感を強化していってくれれば」と言うように、持っている実力を発揮できればおのずと結果はついてくるだろう。今季は始まったばかり、挽回のチャンスはまだたくさん残されているのだ。まずは今週末の全国選抜で輝きを取り戻したいところだ。
個人戦は入賞者なしに終わる
選手名 | 射詰(尺二) |
河本紗羅 (文2・湘南白百合学園高) |
○× |
陣内友莉 (総3・西武学園文理高) |
○○× |
3本目までは尺二(36cm)の的、4本目以降は八寸(24cm)の的を使用する。
団体戦終了後、会場では個人戦が行われた。慶大女子は6月14日に行われた個人予選の結果、河本(文2)、陣内の2選手が出場した。個人戦は射詰形式で行われ、慶大選手はいずれも序盤で的を外してしまい敗退。残念ながら入賞者なしに終わった。
監督のコメント
鈴木清久監督
(今大会をふりかえって)残念な結果でしたけれども、部員は一生懸命頑張ってくれましたし、男女ともに確実に上達はしてくれているなと思います。これをきっかけに来週の選抜と8月の全日本、そしてリーグ戦につなげていくのが我々の使命だと思っています。(男子は明治大学と壮絶な戦い、競射になったときはどのような声かけを選手にしていたか)「もう我慢比べだね」ということでした。やはり明治の方が大会慣れしていて、引くスピードが早かった。どうしても後からになってしまったので、我々は体配でまだ報いるところがあったと思っています。(スピードが遅かったのは作戦ではなかったということか)作戦というよりも、そういう選択をせざるをえなかったということです。彼らのほうが早いのは元々わかっていたので、逆に我々はゆっくり自分たちのペースでやっていたが、やはりプレッシャーはかかってしまうので。修正すべきところは修正し、貫くところは貫いていくということです。(収穫と課題は)収穫は、男女ともに(選手として)かなりの人数が揃ってきたところです。男子にかんしては1年生から4年生まで、今日出ていたメンバー以外にも練習に付き合ってくれていた2年生、3年生が相当発奮してくれていますのでそれが成果だと思います。反省点は先ほどの体配ですね。どうしても今のやり方だと遅くなってしまって、一本競射の場合にプレッシャーがかかってしまうので、それをどのように組み立てるかというところだと思います。(選抜にむけて)やることは変わらないので、選抜に向けて修正は必要ないと思っています。あとはいかに貫き通していけるかというところです。女子の場合は、自信は今大会でそれなりに持ってくれていると思うので、安定感を強化していってくれればと思います。
(記事 松下聖)
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