【バスケ】若き力が躍動し初戦突破! vs白鴎大戦

早慶戦の興奮も冷めやらぬ中、次に慶大バスケ部が臨むのは新人戦だ。多くの出場時間が見込まれる中、新戦力がその本領をどこまで発揮できるかに注目が集まった。初戦の相手は白鴎大学。U18日本代表の#6神里を筆頭に若手のホープが集まる強豪校だ。しかし慶大は臆することなく正面から立ち向かい、前半で大量リード。後半は苦戦する場面も見られたが、なんとかリードを守りきり、見事に初戦を突破した。  
2015/06/10(水)@代々木第二体育館
第55回関東大学バスケットボール新人戦 vs白鴎大
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 25 19 10 18 72
白鴎大 11 14 17 23 65
◆慶大スターティングメンバー◆
PG 加藤舜王(法2・慶應義塾志木高)
SG 堂本阿斗ディーン(商2・慶應義塾高)
SF 高橋晃史郎(政2・慶應義塾高)
PF トカチョフサワ(環2・國學院久我山高)
C 木村能生 (環2・東山高)
 

高橋のレフティー独特のオフェンスは脅威だ

高橋のレフティー独特のオフェンスは脅威だ

試合序盤、慶大は3秒バイオレーションや、シュートミスが目立ち3分間得点することができない。しかし高橋のインサイドでの得点を皮切りに慶大が流れを掴む。堂本がスリーポイントを沈めれば、木村はインサイドでリバウンドから得点。ディフェンスも機能し、攻めあぐねる白鴎からスティールを奪う場面が多く見られた。この結果相手の得点を約6分間完全に抑え込み、16-0のスコアリングランに成功。慶大が14点のリードを奪い、第2Qへ。 最初に得点を奪ったのは、またも高橋だった。フックシュートとミドルシュートを連続で決め、慶大のオフェンスにリズムをもたらした。しかし白鴎大も黙っていない。神里が連続スリーポイントを決め、点差を縮めにかかる。それでもディフェンス面で慶大の攻撃を効果的に抑えることはかなわなかった。加藤のアシストからサワが、小原(政1・慶應義塾志木高)のアシストから高橋がそれぞれ得点を決め、白鴎大に流れは渡さない。このピリオドでさらに点差を広げ、前半を折り返す。

控えポイントガードとして台頭を見せる原

控えポイントガードとして台頭を見せる原

 

 

3Q、さらに点差を広げ勝利を確実にしたい慶大だったが、バックコートバイオレーションを犯すなど攻撃面でリズムがつかめず、4分間無得点となってしまう。サワのアシストから堂本がミドルシュートを決め、後半初得点を決めるも、残り3分間で一桁得点差にまで詰められてしまう。しかし「思い切ってやれた」と振り返る原匠(環1・近大付属高)のミドルシュートや、同じく1年の鳥羽(環1・福大大濠高)の得点で再び点差を引き離した。こうした1年生の活躍もあり12点差で最終ピリオドへ。 その序盤、神里の3ポイントを許してしまい、点差はいきなり一桁に。慶大も高橋のミドルで得点をつなぐも、白鷗のドライブやファストブレイクが決まり、7点差にまで詰め寄られてしまう。ここで踏ん張りを見せたのがこの新人戦でキャプテンを務めるサワだ。相手に体制を完全に崩されながらも、シュートをねじ込みバスケットカウントを獲得。相手に傾きかけた流れを引き戻した。続くプレーで先発PG加藤がファウルアウトになってしまうものの、代わった原がスティールからの3ポイントを決め、その穴を埋めた。その後は危なげない試合運びでリードを守り抜き、72-63で快勝。見事に初戦突破を果たした。   この試合で強く感じたのは慶大の選手層の厚さだ。チームの核となるのはスタメンの2年生だが、途中出場の1年生もそれぞれの役割を果たし、存在感を発揮した。誰かがミスをしても、そのミスを他の選手が埋めるという流れが今のチームにはできているように感じる。この流れを維持し、さらなる飛躍を遂げることを期待したい。   (記事:岩田亮)

 

トカチョフサワ(環2・國學院久我山高) (試合を振り返って)勝ててよかったです。 (キャプテンだったがどうだったか)練習一回しかしてないですし、まあ慶應の持ち味であるディフェンスを全力でみんなで頑張ろうってことだけをメインにして、考慮して、頑張った結果だと思います。それを僕がまとめよう、みんなで一緒に声出そうってことを一番意識しました。常に冷静であることと、チームをまとめることを考えてやりました。 (白鷗大対策は)モーションというディフェンスで、田辺さん(学生トレーナー)がスカウティングしてくださったんですけど、その田辺さんの力が活きた、対策通りでした。感謝しています。 (勝因は)そうですね、一つは、みんなしっかり自分の持ち味を一人一人だせたことですね。もう一つは、リバウンドをしっかり取れたこと。もう少し改善点はありますけど、やっぱり一年生が頑張ってくれたことも、リバウンドが取れたことも一番の勝因だと思いますね。 (バスケットカウントを振り返って) あぁ、マグレですね。やっぱりここぞという時には自分がしっかり点を取らなきゃいけないってことで、まあその中で自分がもらった時にやれやれって外から言われて、やらないと、意地でもねじこんでやろうって思って、結果入って本当によかったです。 (明日の日大戦に向けて) そうですね、今いい感じでチームが一つになって、波にも乗ってきているので、この勢いのまま明日も全員で戦って、全員のバスケットで、全員で頑張って勝ちたいと思います。

  高橋晃史郎(政2・慶応義塾高) (試合を振り返って)下級生に助けられた部分があって、ボール運びとかを任せていたので、明日はヘルプに行けたらと思います。(白鴎への対策は)アシスタントヘッドコーチの方がいるんですけど、その人がエンドプレーとかのスカウティングをしてくれてて、相手がやることはわかっていました。あとバックドアのプレーを狙ってくることもわかっていたので、僕のマークマンからのパスを止めるようなつき方をしていました。(シュートが好調だったが)インサイドでは入る部分もあったんですけど、どうしても自分ばかりになってしまっていたので、明日以降はもっとクレバーに、フリーの味方を探してパスを出せるところは出していきたいです。

原匠(環1・近大付属高) (試合を振り返って) 数少ない出場時間をどれだけ有効にするかということと、加藤先輩と小原が後ろに控えてくれているというのが非常に安心感があって、自分自身ファウルをしてでも当たっていくというくらい思い切ってやれたかなと思います。(大学の公式戦を経験してみて)大学レベルの相手とあまり対峙したことがなかったんですけど、今日チャンスをもらえて、フィジカル面やシュート力も一段階も二段階も上だなと思ったので、もっと練習して1対1でも対等に渡り合えるくらいにしたいなと思います。(入学して間もないですが、慶大には馴染みましたか)2ヶ月くらい経って、だいぶ環境にも慣れて、4年生を始め、尊敬出来る先輩が多くいるので、自分自身もこんな先輩になりたいなと思ってます。中島先輩が特によく声を掛けてくれて、同じ背低い同士ということもあって(笑)、アドバイスをくれたり、遊びに連れて行ってくれたり話も聞いてもらったりしてるので、本当にお世話になってます。(高校時代は国体のメンバーにも選ばれていましたが、慶大を受験したのはなぜですが)はじめは高校の顧問の先生から慶應を勧められて、その時に自分のスタイルとかを考えると慶應が合ってるんじゃないかという話を頂いて、それで受験してみようかなと思いました。最初は記念受験っていうくらいの気持ちでやってたんですけど、無事に受かって今こうしてバスケットをやれてるので、良かったなと思います。(慶大の試合を観たことはあったんですか)生で観たことはなかったんですけど、ネットとかで観ました。去年の早慶戦とか。(その時の印象は)すごくいいチームだなと思いました。サワ選手のリバウンドとか、全員が必死にやっていてすごいなと思いました。(今年はその早慶戦でもBチーム戦に出場しましたが)代々木第二体育館が自分の中ではテレビでしか観たことがない神聖な場所だったので、そこで初めてプレーさせてもらって、すごくワクワクというか、高揚した感じでした。その結果プレーも悪くはなかったので自信になりました。(これからの課題は)最近スリーポイントがよく入っているので、そこの確率をもっと上げていくことと、ディフェンス面でもっと相手を翻弄出来るようにしたいので、とりあえず身体を鍛えていきたいと思います。(日大戦に向けて)出番があればとにかく自分の仕事をしっかりとやりたいなと思います。

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