【バスケ】新しい4番が大爆発!シード校を撃破 vs日大戦

 

見事な試合運びで初戦を突破した慶大の次の相手は、昨年の新人戦で4位という好成績を残した日本大学だ。現在は2部リーグに所属しているが、タレントぞろいの侮れないチームである。しかし慶大は怯むことなく自分たちのバスケをコートで体現。キャプテンであるサワの大活躍もあり、見事ベスト8を確定させた。

 

 

2015/06/11()@代々木第二体育館
第55回関東大学バスケットボール新人戦 vs日大
1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 15 25 21 19 80
日大 13 14 16 26 69
慶大スターティングメンバー
PG 加藤舜王(法2・慶應義塾志木高)
SG 堂本阿斗ディーン(商2・慶應義塾高)
SF 高橋晃史郎(政2・慶應義塾高)
PF トカチョフサワ(環2・國學院久我山高)
C 木村能生 (環2・東山高)
             
 

35得点19リバウンドと大活躍のサワ

35得点19リバウンドと大活躍のサワ

白鴎戦と同じスタメンで試合に臨んだ慶大。最初の攻撃で加藤のアシストから高橋がミドルシュートを決めると、その後もリズムよく得点を重ねていく。堂本のゴール下や、木村のフェイクからのミドルなどで、いきなり10-0というリードを奪うことに成功した。日大は最初の5分間は無得点だったが、それ以降はドライブからの得点を中心にじわじわと、点差を詰めてくる。一方の慶大は、ターンオーバーやフリースローのミスなどが目立つようになり、残りの5分間でわずか5得点に終わってしまう。結果2点差にまで詰め寄られて第1Qを終えた。

第2Qは、慶大のオフェンスが効果的に機能。高橋がハイポストから広角にアシストを供給し、オフェンスの軸となった。中でもサワとの連携が際立ち、この二人のハイローを日大ディフェンスは止められなかった。さらに、途中出場の1年生、鳥羽(環1・福大大濠高)、澤近(環1・高知学芸高)も活躍。鳥羽の思い切りのよいオフェンスと、澤近の粘り強いディフェンスは慶大のリード拡大に大きく貢献した。このピリオドだけで11点差をつけて後半へと向かうことに。

鳥羽の活躍がチーム浮沈のカギを握る

鳥羽の活躍がチーム浮沈のカギを握る

 

 

第3Qに突入しても、慶大オフェンスの勢いは止まらない。ここまで好調を維持しているサワ・高橋を軸に得点を重ねていく。一方の日大も速攻からの連続得点や3ポイントで得点し、点差が動かない拮抗した展開が続いた。しかし、リバウンドで勝っていたのは慶大であった。インサイド陣を中心にリバウンドを確実に確保した慶大は、いくつかの失点はあるものの、セカンドチャンスからの得点は許さなかった。その結果、時間が経つにつれ徐々にリードを広げていき、18点差で最終ピリオドへと向かった。

第4Qに入っても、サワが無尽蔵のスタミナで得点を重ねていった。積極的なペネトレイションに加え、自身のブロックから速攻の先頭を走り自ら得点につなげるなど、攻守にわたり大活躍を見せた。そんなサワの活躍もあり、残り4分を残し20点のリードを奪う。対する日大もここから意地を見せつけ、激しいプレスからの得点や、バスケットカウントを奪い、点差を縮める。しかし慶大はここで慌てることなく冷静に対応。日大の追撃を退け、最終的には80-69というスコアで準々決勝進出を決めた。

 

この試合でサワは35得点19リバウンド3ブロックという、背に抱える“4”番の数字に恥じない圧巻の活躍を見せた。チームを支える彼の存在感は、日に日に増していくように思われる。また、17得点15リバウンドの活躍を見せた高橋の活躍も見逃せない。この試合は、次世代の慶應の新たな可能性を、十二分に感じさせる一戦であったと言えるだろう。

(記事:岩田亮)

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