第66回早慶サッカー定期戦
2015/7/1 19:00KO@等々力陸上競技場
慶應義塾大学0-1早稲田大学
【得点者(アシスト者)】
早大:16分 飯泉涼矢(宮本拓弥)
◆慶大出場選手
GK 1 | 宮原隆志(経4・武蔵高) |
DF 5 | 久保飛翔(環4・済美高) |
DF 2 | 望月大知(環3・静岡学園高) → 79分:矢野峻寛(文3・暁星高) |
DF 4 | 宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース) |
MF 3 | 溝渕雄志(環3・流通経済大学附属柏高) |
MF 8 | 山田融(総4・横浜F・マリノスユース) |
MF 14 | 渡辺夏彦(総2・國學院久我山高) |
MF 6 | 井上大(総3・國學院久我山高) |
FW 9 | 加瀬澤力(環3・清水東高) → 57分:手塚朋克(環2・静岡学園高) |
FW 11 | 山本哲平(政3・國學院久我山高) |
FW 7 | 黄将健(総4・近畿大学附属高) → 68分:小谷春日(環1・藤枝東高) |
慶大は、攻撃に重点を置いた高い位置でのフォーメーションで、得点を狙いにいった
最初にチャンスをつかんだのは、慶大の黄将健。山本哲平(政3・國學院久我山高)のパスに反応した黄は、ドリブルからシュートに持ち込む。これは、相手GK後藤に阻まれるが、慶大の得点を予感させる好スタートとなった。しかし、早大も黙ってはいない。すぐに反撃を仕掛け、久保飛翔(環4・済美高)、望月大知(環3・静岡学園高)を中心に対応する。
だが、試合が動くのは早かった。16分、早大がPA外の絶好の位置からFKを獲得すると、キッカーは9番FW宮本。しかし、ゴール前で構えていたDF陣が「マークを外して」(須田監督)しまい、そこに飛び込んだ18番DF飯泉が頭で合わせ、先制点を許してしまった。
歓喜の中ベンチに駆け寄っていく早大選手達の横で、気持ちを切り替えるしかなかった。積極的に攻撃を仕掛けたい慶大だったが、狭い範囲内で細かくパスを回す。そのことで、相手を引き付けボールを奪われてしまい、なかなか決定機を生み出せない。
早慶戦初出場の渡辺夏彦(総2・國學院久我山高)も果敢に攻撃に絡むが、ゴールならず。さらに43分、早大のFKでピンチを迎えるが、これは宮原がパンチで防いだ。早大に1点を許したまま前半は終了。後半での逆転に臨むこととなった。
前半での課題を確かめ直し、迎えた後半。前半と同じメンバーでスタートした。だが、早くも慶大はピンチを迎える。51分、ゴール前の混戦でGK宮原が対応するが、そのこぼれ球に反応した早大選手がシュート。宮原のいないゴールで、ライン寸前に溝渕雄志(環3・流通経済大学附属柏高)が駆け込み、間一髪凌いだ。その後も何度かゴールを脅かされるが、守護神宮原がファインセーブを連発し守り抜く。
なんとか攻撃に持ち込みたい慶大は、最初の交代カードを切った。57分、加瀬澤力(環3・清水東高)に代わり、手塚朋克(環2・静岡学園高)を投入。すると、64分早速手塚がサイドを抜けて、山本にクロスを上げる。山本のシュートは一度相手DFにカットされるが、跳ね返りに井上大(総3・國學院久我山高)が詰めていた。しかし、惜しくもゴールラインぎりぎりで相手GKに抑えられる。続いて、68分黄に代え小谷春日(環1・藤枝東高)を、79分に望月に代え矢野峻寛(文3・暁星高)を投入し、素早く裏に抜け得点を狙いにいく。
「どうしても点がほしい場面」(山田融・環4・横浜F・マリノスユース)で、矢野、手塚、山本を中心に何度もゴールに詰める。89分、サイドに抜けた溝渕のクロスに途中出場の矢野がオーバーヘッドを見せたが、これも得点に至らない。無得点のまま5分間のアディショナルタイムへ突入。歓声が強まる中、時間との戦いとなった。しかし、幾度の挑戦も甲斐なく終了のホイッスルが鳴り響いた。これが、慶大の敗戦を伝え、選手たちは肩を落とし、悔恨の涙を浮かべた。
早大に敗れ、「悔しい」「申し訳ない」という言葉が選手たち口からこぼれた。早慶戦という伝統の大舞台だけあって、選手たちの懸ける思いは非常に強い。それだけに「内容というよりも勝ちか負け」(須田監督)が重要であり、敗戦の悔しさは増す。何度も決定機を作ることができていたが、「結果に結びついていないというのが今の現状」(久保)なのかもしれない。しかし、チームの目標は“関東リーグ優勝”だ。「もう一度覚悟を決め直して」(久保)、夏の練習取り組み、歓喜でシーズンを終えたいところ。また、早慶戦は後期リーグにもある。4年生にとっては最後となる早慶戦で、リベンジを果たしたい。
(記事 池田麻里子)
※須田監督、選手の試合後のコメントは後日改めて掲載いたします。
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