慶應義塾大学1‐6平成国際大学
青コーナー 慶大
赤コーナー 平成国際大
1回戦、ライトフライ級に登場したのは、三島成弘(商1)だった。1年生の三島が慶大を背負って、先陣を切った。しかし開始40秒を経過したところで、1度目のダウンを奪われ、開始1分で残念ながら2回目のダウンを奪われる。この時点でTKO負けを喫する。三島にはこの経験を次の試合につなげてほしい。
2回戦、フライ級には飯島諄(環2)が出場。しかし飯島も流れを変えることができない。開始50秒で1度目のダウンを奪われる。この後も自分のボクシングをさせてもらえないまま、開始1分10秒で無念のTKO負け。飯島にとって悔しい内容の試合となった。
3回戦、バンタム級に田中和(総3)が登場。これまで春季リーグで1度も負けていない田中和に注目が集まった。第1ラウンドから田中和は序盤から相手のスキを狙っていく。しかし開始1分30秒、強烈な右ストレートをお見舞いされる。
第2ラウンドでは、ジャブで相手を誘ってから右ストレートを打っていく。だが、相手の急所をとらえきれない。逆に残り1分からは相手に攻め込まれる場面が目立った。
最後の第3ラウンド、序盤から激しい打ち合いが繰り広げられる。最後まで相手に攻めかかる田中和だったが、決定的な一打を打てない。結果は無念の判定負け。慶大にとっても田中和の負けは衝撃的だっただろう。
4回戦、ライト級1には田中湧(環3)が出場した。第1ラウンド、田中湧は相手をけん制しながらの戦いを見せる。
第2ラウンドも相手の攻撃を的確に見極め、田中湧は相手に決定的な一打を許さない。田中湧は常に冷静だった。
ラストラウンド、開始直後に田中湧の右ストレートが相手をとらえた。その後も果敢に攻め続ける。しかし残り1分のところで相手に右フックを決められる場面もあった。結果は判定にまでもつれ込んだ。そして見事判定で、田中湧は勝利を収めた。
「冷静に避けてポイントを重ねることを考えていた」と試合後に語ってくれた田中湧。彼の冷静さが今回の勝利に直結したと言っても過言ではない。
5回戦、ライト級2には主将の宮本典明(法4)が登場。第1ラウンド開始1分で、ダウンを奪われてしまった宮本はその後も相手の強烈なボディに苦しむ。 第2ラウンド、開始1分14秒でダウンを奪われると、セコンドからタオルが投げ込まれる。宮本は悔しいTKO負けを喫してしまった。
6回戦、ライトウェルター級に木村優志(理3)が出場。第1ラウンドは一進一退の攻防が続き、第2ラウンド終わりの方で相手に攻め込まれる。 第3ラウンドもこれといった攻撃を繰り出せないまま時間だけが過ぎていく。木村も判定負けとなってしまった。
7回戦、ウェルター級に出場したのは、大谷豪(理2)だった。第1ラウンドの序盤から積極的に攻撃を仕掛けていく。 しかし第2ラウンドではスタミナが不足したところを相手に鋭く攻め込まれる。 続く第3ラウンドで一度ダウンを奪われたのが響き、無念の判定負け。
慶大にとって次の明大戦が最大の山場だ。今回の反省を次の試合に生かし、2部残留目指して最後まで全力で戦い抜いてほしい。
(記事:河合佳祐)
試合後インタビュー
田中湧(商3・慶應ニューヨーク学院) (今日の試合を振り返って)前回のリーグ戦では負けてしまったので、ここで勝って最終戦に勢いをつけたいと思っていました。なので、勝てて良かったです。(相手の印象は)予想していた相手と違ったのですが、とにかく勝てて良かったです。(判定までもつれ込んだが)1Rは取れたと感じていました。でも、2R目で何発か良い当たりを受けてしまったので3Rは冷静に避けてポイントを重ねることを考えました。なので、勝てるかどうかは最後までわかりませんでした。(明治戦に向けて)勝てれば二部残留が決まるので、絶対勝ちたいと思います。
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