【バスケ】チームの歯車が狂い惨敗を喫する vs法大戦

リーグ戦第4節の相手は法政大学。昨年の対戦成績は4勝2敗と慶大に分があったが、法大は今季からHCを変えチームスタイルを一新。春のトーナメントでは強豪をしりぞけ3位という好成績を残しており、決して侮れない相手だ。試合は先の明大戦とは打って変わってロースコアの展開に。法大が着実に得点を重ねる一方、慶大のオフェンスは最後までリズムを掴むことができず結果は惨敗。法大に秋リーグ初勝利を献上する形となってしまった。

2015/09/19() @筑波大学中央体育館

第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 4日目 vs法大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

12

13

11

12

48

法大

16

13

15

23

67

スターティングメンバー

PG

#4 福元直人(環4・福大大濠高)

SG

#13 西戸良(総3・洛南高)

SF

#5 大元孝文(環4・洛南高)

PF

#22 トカチョフ サワ(環2・國學院久我山高)

#7 黒木亮(環4・延岡学園高)

主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)

#5 大元孝文:12得点、3スティール

激しいチェックを受けながらもバスケットカウントを決める福元

激しいチェックを受けながらもバスケットカウントを決める福元

試合序盤、主導権を握ったのは法大。#24加藤がミドルを3本連続で沈めリードを奪う。対する慶大は西戸の2本の3ポイントで対抗。その後は互いにシュートを決められない膠着状態が続いた。迎えた第1ピリオド残り5分、西戸のアシストを受けたサワがシュートを決め慶大が逆転。ここから一気に波に乗りたいところであったが、チャンスの場面でのターンオーバーが目立ち、法大に再びリードを許してしまう展開に。それでもディフェンス面では粘りを見せ、4点ビハインドで第1Qを終えた

第2Q、慶大はサワのゴール下や、黒木のミドルなどで得点を重ねていく。しかしここからオフェンスリバウンドを奪われるシーンが多くみられ、ゲームの流れは徐々に法大へと傾いていった。ジワジワと点差は開いていき4分を残して9点のビハインドを背負うことに。ここで流れを変えたのは主将の福元だった。自身のスティールから速攻を試みた場面、相手のアンスポーツマンライクファウルを受けながらもシュートをねじ込み、バスケットカウントを獲得。ボーナススローも決め、点差を一気に縮めた。しかしその後のプレーでは、24秒バイオレーションやパスミスを犯してしまい、慶大の流れに持っていくことは叶わなかった。

サワは相手エースの加藤と激しいマッチアップを繰り広げた

サワは相手エースの加藤と激しいマッチアップを繰り広げた

4点ビハインドで迎えた後半。粘りのディフェンスから速攻につなげるという、慶大らしいバスケットが見られるようになってきた。オールコートディフェンスから積極的に仕掛け相手にプレッシャーをかけると、西戸のスティールから福元の速攻が決まり31-31の同点に。さらに続くプレーでは大元が1対1からスリーポイントを決め、ついに逆転に成功した。しかしここからリードを広げられないのが今日の慶大であった。要所でのミスに加え、シュートが単発気味になりオフェンスが失速。さらにはファウルトラブルも重なり、逆に8点のビハインドを背負うことになってしまった。

第4Q、なんとかして逆転を目指したい慶大は大元の3ポイントや、黒木のインサイドなどで得点をつないでいく。しかしディフェンス面で法大を止めることができない。シュートを決めては決め返されてしまう厳しい展開に。流れが変わりそうな場面でのフリースローのミスや、リバウンドの競り負けなどが目立ち法大のリードはついに二桁に。最後の望みをオールコートディフェンスからの得点に懸けるも、これを法大に冷静にかいくぐられ万事休す。最終的には19点差をつけられての惨敗を喫してしまった。

 

「自分たちがミスをしてしまったのが反省点」と福元が振り返るように、多くのミスが拙攻につながり、自分たちのバスケットが展開できなかったのが一番の敗因であると言える。19ターンオーバーに加え、FG決定率が29%では、勝利につなげることは非常に厳しい。明大戦のような流れのあるオフェンスができれば、今日の結果も変わっていただろう。しかしリーグ戦もまだ序盤。課題を見つめなおし、後半戦では法大にリベンジを果たしてくれることを期待したい。           (記事:岩田 亮)

 

阪口HC

情けない試合でした。簡単なシュートのミスが多かったね、ギリギリまでディフェンスに疲れて外すならまだわかるけど、そういったミスが敗因だね。最初から自分たちがやることをやれば勝てると言ってはいたんだけど、今日は自滅でした。(加藤のディフェンスにはサワをあてていたが)マークに関しては選手たちが考えて決めていることなのでそれはいいと思うんだよね、あまりにもひどかったら代えるけど。それで2センターで来たら福元を下に下げるか、福元を加藤選手に当てるという形をとっていました。(後半失速した要因は)やっぱりパスミスとフリースローが痛かったね。このチームは上背がない分フリースローは確実に決めなきゃいけないんだけど。勝てるチャンスはあっただけに本当に痛い1敗です。(控えメンバーの評価は)難しいところだな。高橋は1個良いところがあると、そのあとにファウルしちゃったりするしね。鳥羽も何であんなに遠慮しているのかよくわからないし。後藤は練習では素晴らしいんだけど、あとはそれを試合で出してくれればという感じだね。彼らにはこれから少しでも多く時間をつなげるようになって欲しいです。

 

福元直人(環4・福大大濠高)

試合展開とは明大戦と同じような感じで、明大戦では自分たちに運があったんですけど、今回は自分たちがミスをしてしまったのが反省点です。(法大への対策は)法大の主軸となる選手は多く残っているので、対策という対策はなかったです。それよりは自分たちができていなかったこと、できなくなってきたことを詰める練習をこの1週間してきました。対策というよりは自分たちのバスケをどう詰めるかというところに焦点を当てていました。(得点が伸びなかった要因は)1つはブレイクが出せなかったことですね。もう一つは大元が点取れない時に、他の4人がどうやって点をとっていくのかというところが徹底できていなかったことで、そこら辺が点差につながってしまったと思います。(スタメンの出場時間が長い試合が続いていますが)なかなかタフな試合が続いていますが、僕らはベンチとかベンチ外の選手もそうですし、歴代の先輩方の思いも背負ってコートに立っていると思うし、その人たちの分もやらなきゃいけないと思うので、弱音を吐かずに頑張っていきたいと思います。(次戦は好調の専修大が相手だが)相手の勝率とかはあまり気にしていなくて、自分たちはやることをやらなければいけないと思うし、今日の法政よりも速いバスケットを仕掛けてくると思うので、しっかりと気持ちを切り替えて、そこを抑えることができれば勝つチャンスはでてくると思います。

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