前日の敗戦から一夜明け、迎えた相手は青学大。毎年1部に名を連ねる強豪校だが、慶大のバスケットを展開できれば勝てない相手ではない。意気込んで臨んだ試合は、接戦ながらも慶大がリードを守っていたが、終盤で失速。フリースローのミスや勝負所でのプレーで差をつけられ、手痛い敗戦となった。
2015/09/27(日) @東海大学湘南キャンパス | |||||
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦 7日目 vs青学大 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 17 | 17 | 19 | 9 | 62 |
青学大 | 14 | 16 | 18 | 22 | 70 |
◆スターティングメンバー | |||||
PG | #4 福元直人(環4・福大大濠高) | ||||
SG | #13 西戸良(総3・洛南高) | ||||
SF | #5 大元孝文(環4・洛南高) | ||||
PF | #22 トカチョフ サワ(環2・國學院久我山高) | ||||
C | #7 黒木亮(環4・延岡学園高) | ||||
◆主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)◆ | |||||
#4 福元直人 12アシスト #5 大元孝文 21得点 |
1Q、早速得られたフリースローチャンスで1点を取るが、青学大にテンポ良く3連続で得点を奪われてしまう。序盤のうちに反撃したい慶大は、オフェンスの要、大元が気を吐いた。3ポイント、フリースローを含む7得点を挙げ、青学大に食らいつく。拮抗した試合展開となるが、福元からサワへの連携が連続して決まるなど勢いをつける。慶大の持ち味でもある粘り強いディフェンスを持続させ、最後は西戸がレイアップを決めきり17-14とリードを奪った。
2Q、序盤から1Qの勢いそのままに得点を重ねていく。西戸が速攻を決めると、福元の好アシストから黒木が着実に得点する。福元の3ポイントにサワのゴール下と、オフェンスが機能。2桁得点差となる12点のリードを奪った。しかし、ここで突然オフェンスが停滞し、青学大の反撃を受ける。鳥羽(環1・福大大濠高)を投入するも、ゴールネットに嫌われ苦しい時間が続く慶大。一方、高確率でシュートをものにする青学大は、3ポイントやバスケットカウントなど怒涛の攻撃で12点差を追いついた。慶大にとっては嫌な流れとなるが、主将福元がフリースローをしっかりと決め、その後はまたも黒木のシュートをアシストし、チームを牽引する。34-30と何とかリードを奪い前半を終えた。
3Qも一進一退の攻防が繰り広げられる。ボールが止まることなく得点を取り合う展開が続いたが、ターンオーバーが目立った慶大は、青学大に思惑通りのオフェンスを許してしまう。再び追いつかれるが、迫ってくる青学大に対し、ここでも大元が奮闘した。3ポイントを決めると、サワのパスから速攻を見事に沈めリードを死守。終盤には、コートに入った高橋(政2・慶應義塾高)が福元のアシストから2本シュートを決め、ベンチを盛り上げた。53-48で最終Qへ向かう。
迎えた4Q、福元が反省点に挙げた、入りの精度の低さが露呈してしまう。相手にバスケットカウントを与えると、立て続けに失点。開始4分でまたしても得点差がゼロに。試合を通してアシストが光った福元からのパスで、大元がタフショットとなる3ポイントを決め意地を見せるが、リードわずか1点の中盤に得た絶好のフリースローを沈めることができず、チームに重い空気が流れる。タイムアウトを取り大一番に臨むが、青学大#18笠井に手痛い3ポイントを決められ、気持ちの強さを見せつけられる。その後も得点を重ねた青学大。1Qから守り続けたリードを終盤に奪い返されてしまう。62-69と悔しい敗戦を喫した。
福元のアシストや大元の活躍が目立った一方で、要所でのミスが響いた。「勝てた試合」(阪口HC)だけに、悔しさも大きいだろう。「今日の反省がチームの反省に近い」と福元が振り返るように、この敗戦で見えたチームの弱点の克服が重要になる。次戦の白鴎大戦では、勝利にこだわり、慶大らしいバスケットを展開してほしい。 (記事:近藤侑未)
阪口HC
勝てた試合なのにどうして負けてしまったのかという感じです。まあ自滅というか、相手の問題ではないと思います。2勝5敗になってしまったのは厳しいですね。(フリースローのミスが響いたか)やっぱり2本ミスとかもあって痛かったね。データを出してみないとわからないけど多分今のうちの確率は5割だろうね。もうそれだけで10点近く損してる印象です。まああと気になったのは、西戸がばててるみたいだったところだね。気を使って休ませてはいるんだけど、うまくいってないですね。(足りなかった部分は)昨日もそうなんだけど31点とった場面からぷっつり点が入らなくなっちゃう時間帯があるんだよね。今日は早めにタイムアウト取って休憩はとったんだけど、なんでそのようになってしまうかは今はわからないです。まああとは相手の4年生の方がしっかりとしていましたね。(白鴎戦に向けて)やっぱり6勝はしないとね、6勝すれば残れると思うんで。ただそれを思うとやっぱり絶対今日勝つべきだったんだけどね。まあ前を向くとしたら、白鴎にしっかりと勝って、2周目にかけるというところですかね。
福元直人(環4・福大大濠高)
体力負けと、あとは流れの変わり目、3Qや4Qの入りやタイムアウト明けのプレーの精度が青学さんの方が高かったのかなというのが反省です。(アシストで活躍していたが)ドライブして中によってくるというか、青学が一線のプレッシャーをかけるリスクとしてドライブは捨てて、そこにカバーがくるという約束があったと思ったので、ぼくがそこを寄せて、来た選手にパスを配給するというのが1つのプランとしてありました。それをやってみた結果うまくいったので、1試合続けていました。(勝ちきれなかった理由は)4Qの入りで5点やられてしまったところと、最後の勝負所でむこうにパッシングをうまくやられて、逆にこっちはオフェンスがとまって1人1人が孤立したオフェンスになってしまったというところが反省であり敗因だったと思います。(今のチームに足りないところは)今日の反省がチームの反省に近いと思っていて、勝負所で誰がせめて誰が得点してとか、相手のどこを弱みとしてそこにつけいるかというのを全員が理解してないと勝負に勝ちきれないと思うし、それを読む力とか、主導する人がいないこと、ゲームの勝ち方が分かっていないことが弱みかなと思います。(次戦にむけて)今日勝って白鴎勝って国士勝って、と3連勝を狙っていたのですが、それができないというのも事実としてあるので仕方ないとして、みんなにいったのは、明日全てをリセットして元気に集まって2日練習すれば負けないと思うし、その一勝をとるために頑張ります。