今年で50年の歴史を数える少林寺拳法早慶定期戦。年に一度、両校の意地とプライドをかけて行われる特別な一戦だ。試合は新人戦に1年生が5人、本戦に2・3年生から5人が出場する。この節目の大会を前に、ケイスポは事前にインタビューを行った。最終回となる今日は、大将戦に出場する青木真秀選手に様々なお話を伺った。その模様をお送りする。
――少林寺拳法とはどんな競技ですか
青木 早慶戦はポイントを取る競技なんですけど、武道なので必ずしも他の格闘技みたいに相手を倒すものではないということは最初にみんな教えられます。それに則って早慶戦をやるので、早稲田と慶應の間で尊敬しあえるきっかけというかそういう位置づけとして50回積み重ねられてきているので。
――少林寺拳法を始めたきっかけは
青木 それは、中学までサッカーやっていたんですけどその時から格闘技とか好きで高校に入ったら格闘技やろうと思っていました。でも、ボクシングは経験者多いから厳しいかなと思って、最初は日本拳法をやろうと思っていたんですけど、僕が高1の時、日本拳法部は人が少なくてニチケンさんいるかなと思って来たら、少林寺の先輩に今はニチケンいないからこっち見て行けよと声をかけられて…気づいたら少林寺拳法をやっていました。
――高校から少林寺拳法を始めて良かったことは
青木 体の筋力も技術も、精神的な余裕もできるようになったかなと。もちろんサッカーも楽しくやっていたんですけど精神面で成長できたかなと思います。まだまだなんですけどね。何が良いおこないなのかなとか考えるようになりました。中学の時は少し悪いこともしてたので(笑)
――早慶戦でやる乱取りと運用法の練習で心がけていることは
青木 今度の相手は違うんだけど、自分より体格の良い相手とやることが多いし、得意なんですけど、というのも少林寺拳法の技は基本的に相手がかけてきた技に対してどう反撃するかが理念にあって、自分から仕掛けに行くという技術ではありません。乱取りの時は自分から攻めてもいいんだけど、自分のスタイル的には相手を待って手を出させた時に攻撃するというのがプレースタイルなので特に大きい相手だと先に攻撃させて隙を突くことを意識しています。
――演武に関しては
青木 演武は自分は高校からやっていたんですけど、全国レベルの選手は早稲田とか日体大とかに行くので正攻法ではあまり立ち向かえないです。演武は自分たちで構成を決めてその通りにやるから練習もだけど構成を作る段階から大事なので人があまりやっていない構成を使ったりしてみようなどと考えています。
――部としての目標
青木 もちろん早慶戦は50回大会で結構OBも気合が入っているんですけどとりあえず勝つこと。いくつか大きい大会があって今までに比べると戦力がダウンしてしまっているのは否めないのでそれを底上げするという意味でも新人の教育をしっかりしたいと思います。
――早慶戦への意気込み
青木 大将なので、願わくば僕の前に試合が決まっていることが一番良いのですが、ある種落ち着いて臨もうと思っています。自分が戦う2分間以外もチームで戦っているので最後まで全員で戦えるようにしたいです。
――ありがとうございました!
第50回少林寺拳法早慶定期戦は11月29日(日)会場は慶應義塾高校地下体育館にて行われます!
タイムスケジュール
13:00 開場
13:30 開会式
14:05 新人戦、本戦
16:00 閉会式
(入場無料)