先日の慶関定期戦に敗れ、不安を抱えたまま迎えることとなった全日本インカレの開幕。しかしその不安を払拭するような内容を初戦でみせた。勝てば無条件でグループリーグ突破が決まる大事な1戦。昨季同大会ベスト8の朝日大に快勝し、目標のベスト4に向け、幸先の良いスタートをきった。
11月30日(火) 全日本インカレ 慶大-朝日大 @東京武道館
得点 | ||||
慶大 | セット | 朝日大 | ||
2 | 25 | 1 | 19 | 0 |
25 | 2 | 22 |
初戦から昨季ベスト16の慶大とベスト8の朝日大が激突する好カード。長いトーナメントを勝ち抜く意味でも勝利して勢いにのりたいところ。慶大は第1セットいきなりサーブで乱されるも間宮(政2)が冷静に軟打で相手コートに落とし、先行する。その後山本(環2)のサービスエース、村上(法2)のブロックなどで連続得点を奪い5-2とスタートダッシュに成功。守備面においてはリベロの中出(環2)が相手レフトのクロススパイクを封じ、バックライトは完全復帰を果たした山本が固める。強化されたレシーブが相手ミスを誘発し、優位にゲームを進める。4本のブロックポイントも飛び出し、25-19で危なげなくこのセットを奪う。
第2セットは相手ライトのバックアタックに手を焼くも、セッター小池(環4)がうまく攻撃陣をあやつり相手に的をしぼらせず、緊迫した展開が続く。岡田(商1)、間宮のパイプ攻撃などさまざまな攻撃を展開し、サイドアウトの押収でゲームは21-21で終盤へ。ここで岡田が強打で得点を挙げると、続く山本のサーブで相手レセプションを乱し連続ポイント。最後の最後で抜け出した慶大が25-22で制し、セットカウント2-0で勝利した。
この勝利で慶大はグループリーグを突破。1日から行われるトーナメントへの進出を決めた。良いかたちでの初戦の勝利、そしてなにより秋季リーグではかなわなかったベストメンバーで、開幕戦を迎えられたことが何より大きい。ここから先は負ければ終わりの後戻りの出来ない戦い。小池主将率いるチームの集大成として、有終の美を飾って欲しい。
By Hideki Tsubonuma
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宗雲監督
(今日の試合を振り返って)今日はナイスゲームでした。昨日までチームがまとまっていなかったが、数週間のチーム状況が全部吹っ切れたような集中力とまとまりがあった。相手の朝日大学が強いチームで、春も一緒に合宿をして(練習試合も)勝ったり負けたりしていた。関東1部として絶対負けられないという気持ちがやっと出てくれた。この気持ちを切らさずに明日のトーナメントの抽選結果が出ても油断しないでいきたいと思います。集中すればすごくいいチームなので。(試合展開について)向こうもエースがいて紙一重だった。ただ今日はみんなが機能した。本当に集中してボールを落とさないという気持ちを持っていた。普段こういう練習をしてるともっともっと強くなるとある意味反省もしています。(故障者も復帰したが)今日は一応今シーズンのベストメンバーがそろった。岡田もすごく良くなったし、星谷もものすごい威圧感があった。これでリーグ戦を戦いたかったが、けがが出て層が薄かったというのも慶大のこれからの課題。少しでも層を厚くして、けが人が出ても力を高いレベルで保てるようにしたいところですね。のびのびやるのが慶大スタイルだと思っているので今日は本当に良かった。下級生も声がよく出ていたし小池もボールをよく拾っていた。早慶戦以来のいい試合だった。(インカレの展望は)トーナメントの抽選が終わってからでないと何とも言えないが、ベスト8を決めて東京体育館に行きたい。ベスト4決めの試合がしたいというのが今の目標なので、とりあえずトーナメントの組み合わせが決まってからいろいろ考えます。
出場選手
レフト 間宮 秀太(政2)
レフト 岡田 拓巳(商1)
ライト 山本 悠登(環2)
センター 星谷 健太朗(理1)
センター 村上 拓也(法2)
セッター 小池 聡司(環4)
リベロ 中出 祥平(環2)
途中出場 鈴木 陽太(医4)
小林 隆佑(文2)
前田 優介(環2)
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