【ソッカー男子】日韓4大学サッカー交流大会 固く結ばれた日韓の絆!日韓国交正常化50周年を記念し、熱い戦いを見せる 慶大・延世大vs早大・高麗大

日韓国交正常化50周年を記念し、日韓4大学サッカー部が集まった

日韓国交正常化50周年を記念し、日韓4大学サッカー部が集まった

毎年、日本と韓国で会場を交互にしてサッカー定期戦を行っている慶大と延世大。そして早大も高麗大と毎年サッカー定期戦を行っている。今年はこれら4校がそろい踏みし、慶大と延世大の連合軍vs早大と高麗大の連合軍の間で試合が行われた。試合は前半18分に先制を許すと、後半終了間際にも1点を失い0-2で慶大・延大が敗れた。

 

日韓国交正常化50周年記念 日韓4大学サッカー交流大会

 

2015/11/29(日) 13:00KO @味の素フィールド西が丘

慶應義塾大学・延世大学校0-2早稲田大学・高麗大学校

【得点者】

[早・高]18分 アン・ウンサン

[早・高]90分 ジャン・ソンジェ

 

◆慶大・延大出場選手

GK宮原隆志(経4・武蔵高)→45分 ジェン・ジョンヒョク(延大1

DFチェ・ジュンギ(延大3

DFキム・ソンジュン(延大3)→45分 キム・ミンジェ(延大1)

DF久保飛翔(環4・済美高)→45分 望月大知(総3・静岡学園高)

DF井上大(総3・國學院久我山高)

MF宮地元貴(総3・東京ヴェルディユース)→45分 山田融(環4・横浜Fマリノスユース)

MF端山豪(総4・東京ヴェルディユース)

MFハン・スンギュ(延大1

MFカン・サンミン(延大3

MFリ・セウン(延大2)→45分 ファン・キウ(延大1

FW山本哲平(政3・國學院久我山高)

 

慶大と延世大が共にスタメンを組んだ

慶大と延世大が共にスタメンを組んだ

今年は日韓国交正常化50周年の節目の年。これを記念して「日韓国交正常化50周年記念 日韓4大学サッカー交流大会」という形で実現したものである。試合前には両国の国歌斉唱や記念撮影が行われ、和やかな雰囲気のなかキックオフを迎えた。

 

早大・高大チームにゴールを割らせないよう体を張る宮原

早大・高大チームにゴールを割らせないよう体を張る宮原

序盤、攻勢に出たのは早大・高大。山内寛史とアン・ウンサンを中心に次々に慶大・延大ゴールに迫る。宮原隆志(経4・武蔵高)や井上大(総3・國學院久我山高)がゴールだけは割らせまいと体を張る。だが、防いだ後もなかなか前にボールを運ぶことができずにいると、波状攻撃を受ける。すると18分、右サイドから中央にセンタリングを送られると最後はアン(高大1年)に押し込まれ、ビハインドを負う。その後もいいところがない慶大・延大。追加点こそ与えなかったものの、終始攻められたまま前半を終える。

 

巧みなテクニックを見せた端山

巧みなテクニックを見せた端山

だが、後半になると流れは打って変わって慶大・延大へ。ベンチにいたメンバー全員をピッチに送り込んだ。そして、前半にボランチだった端山豪(総4・東京ヴェルディユース)がポジションを上げると、そこからは彼の独壇場。ポジションチェンジを繰り返しながらボールタッチの回数を増やし、攻撃陣を自在に操った。早大・高大は端山を捕まえきれずきりきり舞い。慶大・延大は次々にシュートチャンスを作る。だが、山本哲平(政3・國學院久我山高)やハン・スンギュ(延大1年)のシュートは惜しくも決まらない。1点が遠い慶大・延大は90分にカウンターからさらに1点を失う。PA外まで飛び出したジェン・ジョンヒョクがかわされると、中央にいたジャン・ソンジェ(高大2年)に落ち着いて決められ万事休す。0-2で敗れた。

 

山本のシュートは惜しくもゴールならず

山本のシュートは惜しくもゴールならず

日韓国交正常化50周年を記念した交流大会だった。だが、ピッチから伝わる熱気は公式戦さながらだ。慶大・延大がともに練習を行ったのは二日間。それでも、質の高いサッカーを披露した。「サッカーは簡単なスポーツ。国境なんて関係ないし、こういうソフトパワーが重要。」と須田芳正監督が語るように両校の間にある絆はかけがえのないものだ。スポーツの持つ不思議な力――。それを信じて今後も友好を深めていくに違いない。

(取材・文 森本 凜太郎)

 

須田芳正監督

(いつもと違うチームを率いてみて。また、このような行事が持つ意味をどのように感じているか)とても楽しかったし、刺激的だった。今も話していたんだけど、この4大学がこういった交流を続けていくことが大切だと思うんだよね。日韓のソフトパワーというのかな。サッカーだけでなく、ソフトパワーの部分で慶應、早稲田、高麗、延世が引っ張っていくことは大切だし、交流はぜひ続けていくべきだと思う。慶應に入って、サッカーをやっているおかげで延世のたくさんの仲間ができるし、ずっと付き合っていくことになる。結局、文化や言葉が違っても友達になったらそんなものは無意味であって、国境も関係ないし、本当に「仲間」だよね。50年というのも通過点なので、引き続き仲良くしたいですね。(延大に部員が留学するのは毎年行っているのか)毎年だね。2月から3月にかけて約2週間、打ちの選手が3,4人行って向こうのトレーニングに参加すると。もちろん強化という部分もあるけど、それだけではなくて交流の部分も含めて続けていきたいです。(どのくらい一緒に練習する時間があったのか)二日間だね。でも、サッカーは簡単なスポーツだから。シンプルにプレーすればいいし、二日間しかやっていなくてもこれだけできるということはサッカーは本当に単純なスポーツなんだなと思います。

 

久保飛翔(環4・済美高)

(今日の試合を振り返って)こういうことって慶應にいなければできないことなので、いろんなことを感じます。こうしていけばいいんだな、ここが自分に足りないところだなと、気づかせてくれて刺激になる勝負でした。(延世大学の印象は)個人の能力が一人一人高くて、骨格も違うなと。自分より体の強い相手にどう対応したらいいのかを、チームでプレーすることで考えさせてくれました。(合同練習はどのように)慶応のいつもの練習に交じってもらって、サッカーなので、言葉は通じなくても片言の英語ぐらいでも通じ合うものなので、問題は全くなかったです(この交流を今後どうつなげてほしいですか)まずは継続が一番で、毎年こうして受け継いでいって交流を深めていって欲しいです。(インカレも間近ですが)この定期戦通して、本当に多くの刺激をもらって、皆それぞれに感じたことがあったと思うので、向上心につなげていきたいなと。まだまだ準備できるので、自分たちの力を信じて皆で一丸となって、まずは初戦に向けてやっていきたいと思います。

 

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