【テニス】新体制始動企画『奪還』/♯3畠山成冴

畠山 写真

DSC_5514全日本ジュニア、ダブルスベスト4という実績を背負い、名門・湘南工科大学付属高から進学してきた畠山成冴(環1)。春の早慶戦では、同級生の逸﨑とD2に抜てき。今季は、主に慶大のD2として名勝負を繰り広げてきた。春の早慶戦での5セットフルセット、王座決勝でのファイナルセット、タイブレークまでもつれた試合は記憶に新しい。ネットプレーで抜群の強さを誇る畠山。そんな畠山に大学1年目の昨季について、今後について伺った。

「1年生ながら昨季は充実したシーズンだった」

――春の早慶戦からメンバーとして出場されましたが、大学に入って最初のシーズンを振り返っていかがですか

メンバーとしてコートに出せさてもらって、大学1年生からこういう機会を経験することはできないと思うので、充実したシーズンでした。ただ、出させてもらったからには勝利に貢献したかったんですけど、1年間どの大会でも競り負けることが多くて、そこに悔いが残っています。

――5セットマッチであったりと早慶戦には独特の雰囲気があると思いますが、入学直後の春の早慶戦はいかがですか

春の早慶戦に関しては良い意味で何も知らずに向かって行けたという感じです。入学して2か月でどういう雰囲気かもたいしてわからずに、1年同士だったのでプレッシャーとかも感じずに楽しんで試合ができました。

DSC_0012――逸﨑さんと組むことについてどうですか

同学年なので、お互いに言いたいことを気にせず言えるところがよかったです。本心でコミュニケーションが取れましたね。

――昨季、最も印象に残っている試合を教えてください

王座決勝のD2の試合ですね。4年生と戦える最後の試合というのと、王座の決勝という最高の舞台で、逸﨑と出場させてもらって、結果的に負けてしまったんですけど、プレーの内容は1年間通して1番良くて、自分の力を出し切れました。あの悔しさを今季への糧にしたいです。

――慶應チャレンジャーではダブルス本戦に出られて、あの経験はいかがですか

本当に戦っているレベルが何段階も上の選手と試合をして、長身の選手のサーブだったり展開の早さだったりは学生大会とかでは絶対に経験できないと思います。学生でパワーもない選手がどうやって勝ちにつなげるかが大事だと思っていて、あの試合は結果的に競ってはいたんですけど、リターンの精度が課題だと思います。

DSC_0434「慶應の代表として試合に出ているプライドをコートで表現したい」

――得意なプレーと課題に感じている部分を教えてください

左利きということもあって、サーブから組み立てることを軸としていて、その中でフォアでコートを広く使って、緩急を使うことで相手にプレッシャーを与えてネットプレーに持ち込むことを得意としています。課題は、粘り強い相手と試合をしたときに相手とラリーをして勝負することが、我慢することがまだまだだと思います。ラリーをしているときの仕掛けるタイミングをもっと身につけていかなくてはと思います。

――昨季自分が一番伸びた点を教えてください

ストロークとかの後ろのポジションからネットプレーに行くポジショニングの代え方の部分が一番成長したと思います。

――今季はチームの中でどのような選手になっていきたいか

学年も2年になって、より責任が増すと思いますし、どんなときでもひたむきというか、絶対に慶應の代表として試合に出ているというプライドという自覚を持って、それをコートで表現して後輩に伝えたいです。

――慶大を選んだ理由を教えてください

やっぱり慶應というのは文武両道でやっていて、僕的にはただテニスだけできる選手にはなりたくなくて、勉強はもちろんですし、礼儀とか人間として成長したいと思っているので、そういうところが学べるのは慶應庭球部だと思って慶應を選びました。

――大学の勉強はどうですか

かなり難しいんですけど、ぎりぎりのラインをさまよいながらがんばっています(笑)

DSC_5512「単複でチームに貢献できる選手に――」

――慶應庭球部の魅力は何ですか

一人一人がチームにコミットしていると感じていて、練習でも自分だけでなく全体を見て考えている選手がほとんどで、個人スポーツなんですけど、いつでもチームのことを考えて、助け合いながら、切磋琢磨しながら、やっているところだと思います。

――最後に今季の意気込みと日本一への思いを聞かせてください

今年はチームとして去年達成できなかった王座優勝を目指してやっていきたいんですけど、4年生の3人が抜けてしまって選手層が厳しいので、自分もダブルスだけでなくシングルスでも春関から結果を残して、単複でチームに貢献できる選手になりたいです。日本一まであと一歩だと思うんですけど、今からだと遠いところにあって、もう1回ゼロから現在地を捉えて、一つ一つ成長していって、王座で優勝したいです。

(企画・取材:太田悠貴)

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