ジュニア選手権準決勝での快勝の勢いそのまま迎えた関東大学対抗戦A最終戦。ここまで5勝1敗で優勝の可能性を残す慶大は昨季の大学選手権王者・帝京大と対戦した。春、夏の練習試合では大型Fwdのパワープレーに苦しい展開を強いられたが、この日は常に主導権を握り完勝。計5トライを奪い35-20で雪辱を果たした。
12 月4日(土)14時K・O 関東大学対抗戦A対帝京大@秩父宮ラグビー場
得点 | ||||
慶大 | チーム | 帝京大 | ||
前半 | 後半 | VS | 前半 | 後半 |
2 | 3 | T | 0 | 2 |
2 | 3 | G | 0 | 2 |
0 | 0 | PG | 0 | 2 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
14 | 21 | 小計 | 0 | 20 |
35 | 合計 | 20 |
T=児玉、小川、明本、栗原、柴田
G=和田5
出場選手 | ||
ポジション | 名前(学部学年) | 交代選手 |
1.PR | 半田 恭平(経4) | |
2.HO | 髙橋 浩平(経3) | |
3.PR | 古田 哲也(環3) | |
4.LO | 栗原 大介(総3) | |
5.LO | 村田 毅(環4) | |
6.FL | 柴田 翼(環4) | |
7.FL | 阿井 宏太郎(環4) | →19.明本 大樹(総3) |
8.NO8 | 小澤 直輝(総4) | |
9.SH | 小斉平 聖人(商4) | |
10.SO | 和田 拓(政4) | |
11.WTB | 三木 貴史(経4) | |
12.CTB | 竹本 竜太郎(環4) | |
13.CTB | 増田 慶介(環4) | |
14.WTB | 児玉 健太郎(環1) | |
15.FB | 小川 優輔(環3) |
慶大のキックオフで始まった前半、「最初の20分と最後の20分を集中していく」(阿井・環4)という指示通り集中した入りを見せる。帝京大の大型Fwdに対しても得意のラインアウトのミスやスクラムでのペナルティがあったものの、ブレイクダウンでの素早い寄りで主導権を握って試合を進めていく。そして慶大らしいアタックが展開され始めて迎えた19分に試合は動いた。ラインアウトでマイボールを確保し、古岡(経4)に代わって日体大戦以来の先発出場したSH小斉平(商4)の素早い球出しで着実にゲイン。最後はラックからHB、CTBを経由してWTB児玉(環1)へ。相手をかわして右中にトライを決めた。これで勢いづいた慶大はさらなる攻撃へ出る。キックオフボールをNO8小澤副将(総4)がキャッチし、自陣から展開。SO和田(政4)や竹本主将(環4)のビックゲインで一気に敵陣に入り、フェーズを重ねていく。そして23分に帝京大のラインが乱れたところをFB小川(環3)がブレイクしてトライを決めた。和田のコンバージョンも共に決まって14-0とリードを奪った。どちらのトライも自陣からパスをつないでのアタック、ブレイクダウンでの素早い集散が発揮され、慶大らしさをしっかりと出す前半となった。
しかし、相手は昨季の対抗戦で前半17-0から試合をひっくり返された帝京大。引き締めて後半に入ったが、2分にオーバーザトップで帝京大にPGを与えてしまうとこれを決められて14-3とされる。しかし、慶大は流れを渡さない。5分に得意のラインアウトからLO村田(環4)-小斉平とつなぐと、ボールは前半に頭を打って退いたFL阿井(環4)に代わって入ったFL明本(総3)へ。持ち味の突破力を発揮してゴールポール左にトライを決めた。コンバージョンも和田が難なく決めて21-3とリードを広げた。その後オフサイドから再びPGを決められたものの、またもトライで流れを引き寄せる。11分にLO栗原(総3)が数的不利の場面で相手SOのパスをインターセプト。持ち味の快足を飛ばして60mを走り中央にトライを決めた(コンバージョン成功)。さらに16分にはPR古田(環3)、小澤、村田らFwd陣が持ち込んで行き、最後はFL柴田(環4)がトライ(コンバージョン成功)。スコアは35-6まで開いた。60分間慶大ペースで進めていったがここから帝京大にペースを持っていかれる。スクラム、モールといったパワープレーに対して粘りを見せるが、27分、34分にトライを奪われて35-20。しかし、「モールやスクラムでのトライはある程度想定内」(栗原)と慌てることはなくノーサイドを迎えた。
持ち味を発揮しての快勝はチームの成熟を示すには十分なものだった。セットプレーも前半に多く取られていたスクラムのペナルティは試合中に減っていき、明大戦で課題となっていた試合中の修正能力も成長を見せた。課題と言われたフロントローは「2つほど自陣ゴール前でのスクラムを防げたのは収穫」(古田)と確かな成長を感じている。対抗戦優勝は早明戦の結果により逃したが、これからAチームが目指すのはもちろん大学選手権優勝。10年ぶり早慶戦勝利、昨季王者に貫禄の勝利と勢いはとどまることを知らない。シーズン終盤に来て成長を見せる竹本組なら日本一を必ずや勝ち取るだろう。
By Tomoki Kakizaki
監督・選手のコメント
林監督
今日は自分たちの優位なところを生かそうということで、とにかく攻めようと。自陣からでもボールを持って、勇気を持って攻めようと、去年の王者に対して挑戦者ということで、僕らは(昨季)負けていますからそういう形で行ったが、非常に入りが良かったので、それをまた継続して、選手たちは自信を持ってラグビーをしてくれたので良かったと思う。最後の2つはトライとしてああいう形ですので、2つはしょうがないなと。慶應はいつも3トライ取ろうという風にやって来たので、今日はそういう意味では出来すぎだったが、これでとりあえず4位にならなくて、3位になったのでシードに入れたので、大学選手権にもいい状態で入れるなと思う。選手のパフォーマンスに満足している。(数字上は優勝の可能性があるが、そういったモチベーションの保ち方というのもあったか)1位の可能性があるので、1%でも可能性がある以上、自分たちができることはとにかく勝つことでその可能性が残るので、とにかく今日勝たないと「トリプル1」という中の対抗戦優勝ができないので、絶対勝とうと話をしていた。あまり去年の敗戦を、といった形よりもとにかく今日、今年の春決めた目標の1つが今日勝たないと棚からぼた餅にもならないということで動機付けはしていた。(早大戦の勝利で選手に自信がついたと思うがチームの雰囲気について)自信はついたと思う。去年のチームに比べて、精神的にタフになっていると思う。ジュニア選手権も早慶戦の後にあったが、帝京に勝って決勝に進んだが、その流れの中で今日の一戦に臨めたと思う。(帝京大の岩出監督がPRのところで逆を突かれたとおっしゃっていたが、その辺の分析はあったか)特にそこを狙おうというのはなかったが、どこのチームでもやはりDFのいい人がいないので、振り回そうと。振り回して最初の20分、DFが帝京はすごく良くなくて、穴が何か所にも見えて、後半になってどんどん穴が引き締まっていったが、最初はこんなに穴ができるんだと思っていたが、彼らはうちのラインアウトを徹底的に潰しに来て、取った後にああいう形で当たられていたので、思い通りにならないところもあったが、そういう(PRを狙うという)のはなかったですね。(後半はいつも監督はスコアボードの反対側へとおっしゃっているが、今日はどういう状態だったのか)単純に言うとジャンケンに負けて相手に取られた。ですから最初出て行った時に言われた陣地の通りに出たが、逆に入れ替わった。(予定と変わった恰好になったが)電光掲示板の位置で勝ち負けが決まるわけではないので(笑)。そこは選手の頑張りだと思う。竹本主将
今までしっかりやって来たことをやるということと、やっぱり僕たちの売りはタックルとフィットネスなので、その持ち味をしっかり出していこうという話をしていて、それがしっかりできたと思う。(竹本選手からのアタックからトライが生まれたが、どういう風にコントロールしながらアタックしたのか)練習中にアンストラクチャーな場面でナチュラルに、練習した通りにできたからこそ取れたトライだと思う。本当に自然にできたトライだと思っています。(3本ほどラインブレイクがあったが、ラインのスピードには相当自信を持っているか)Fwdがしっかり走っているので、サポートが来ているのがわかっているので、Bksは思いっきり前へ勝負できたと思う。
半田
(試合を振り返って)チームとして意図した展開に持ちこめたと思う。(試合前、フォーカスした点は)去年の対抗戦で前半リードしてて、後半に完全にスクラムが崩壊して負けたというのがあったので、その分今年はスクラムを安定させて取り返してやろうという気持ちは結構あった。(帝京大は重いと感じたか)最初の突っかけで負けてしまうと重さが全然違うので、最初当たり負けちゃうと重いなという風に思った。(スクラムについて)最初帝京の組み方がちょっと変わっているので、最初うまく対応できなかったが、試合途中から修正できて、ペナルティに関しては修正できたんじゃないかなと感じる。(前半0に抑えたことが大きかったと思うが)DFしててすごいそんなに(トライを)取られるという気はしなかったので、前半のDFはすごい良かったんじゃないかなと思う。(一方、後半残り20分は帝京大に意地を見せられる恰好になったが)気の緩みがあったわけではないと思うが、若干受けに回ってしまったかなというのが今思えばありますね。(今日得られた点は)帝京は大学の中でスクラムが一番強いと思って臨んだので、1本スクラムトライを取られてしまったが、いいスクラムもあったし、これから選手権でどこと当たるかわからないが、強い大学と当たってもある程度組めるという、そういう自信にはなった。(対抗戦が終了したが)一試合一試合フォーカスしている点があって、明治に負けてしまったが、チームとしてステップアップできている実感はあるので、大学選手権に向けていい形で終わったと思う。(大学選手権に向けて)日本一になるまで4試合だが、先を見ずに一つひとつ勝って、優勝したいと思う。
高橋浩
(振り返って)良い形で勝てました。慶應のラグビーが体現できたと思います。(帝京への苦手意識みたいなものは)正直若干ありました。(その相手に対して意識したことは)相手の思うようにやらせてしまうと、重い分セットプレーなどのFW戦では不利になってくると思っていました。だから自分たちはなるべく密集を作らないようにして、ボールを展開すること。ボールを散らして帝京の強みをスカしてしまおうという意識で臨みました。今日は実際にそれが出来たと思います。(スクラムも負けているイメージはなかったですね)そうですね。でも帝京さんも重かったです。地面がぬかるんでいたこともあるんですけど、滑ってしまうと重さでやられました。ただ何本か、相手より速い出で組んだ良い形があったので、これを自信にして成長していけたらと思います。(最後にはラインアウトが乱れてしまう場面もありました)そうですね。帝京さんも分析してきていて、投げるところ投げるところに外国人のツイ選手とか大きい人たちがいて、取られてしまいました。これから大学選手権に入るまで反復練習をして、ラインアウト100%を目指したいです。(選手権に向けて)次からは負けたら終わりなので、1戦1戦気持ちを入れて、絶対に負けないようにしないといけないです。優勝したいので、そこにむけて頑張りたいです。
古田
(優勝に可能性を繋ぐ試合だったが試合前の意気込みは)絶対に勝つという気持ちで臨みました。(相手は昨年敗れた帝京大だったが)相手が大きいので、接点とかスクラムとかセットプレーは絶対に安定させようという意識を持っていました。(前半から良いペースで攻めていたが)慶應らしいアタックが良く出来ていたということだと思います。(スクラムの出来は)スクラムトライをされてしまったので少し受けていた部分はありました。ただ2つほど自陣ゴール前でのスクラムを防げたのは収穫だったと思います。(スクラムでのペナルティがいくつかあったが)今日は反則が出ても自分のプレーに集中しようと思っていたので、試合中はそこまで気にしていませんでした。終わってから少し多かったなと少し反省しました。(後半に押される場面があったが)やはりペナルティから相手にタッチラインに蹴られて自陣に入られてしまったことが大きな原因だと思います。(フィールドプレーはどうだったか)今までの試合の中では1番良かったと思います。(明日の早明戦に優勝の可能性が残ったが)早稲田に勝ってくれという気持ちで見たいと思います。(大学選手権に向けて)慶應らしいラグビーをして、Fwdでもチャレンジ出来るようなFwdになって、セットプレーも安定させて、絶対に勝ちます。
栗原
(試合を振り返って)早慶戦に比べて走る場面も少なくてフィットネスでは楽だったんですけど、帝京のペースになるとセットプレーが強くて嫌な場面もあったんですけど、自分たちのラグビーを徹底するという軸があったので悪い雰囲気のところを徹底したプレーをして得られた結果かなと思います。(Jr.選手権からの勢いはあったか)僕らは学生スポーツなので、そういう勢いは当然得られました。(入りが良かったが)最初からボールを回して展開ラグビーをしようというのは決まっていたので、そこは決めた通りに実行した結果かなと思います。(慶大ペースで進んでいた中でラスト20分は帝京大ペースになってしまったが)ラグビーの試合なので、こっちの時間もあれば向こうの時間もあると考えるとコントロールはできていたと思います。モールやスクラムでのトライはある程度想定内なので最後まで焦らずに進められたと思います。(トライシーンについて)ビックゲインされて寄られて(相手のオフェンスが)余られていたので、相手に回させたら絶対にトライ取られると思ったので、狙っていきました。相手のSOの動きも分かりやすかったので狙って取りに行きました。(ペナルティについては)チャレンジした結果でもありますし、不本意な所はあるんですけど、帝京相手にああいうペナルティの数は良くないので、修正しなければいけない点だなと思います。(チームの雰囲気は)チーム全体で戦っている雰囲気が強くいので、とてもいい雰囲気だと思います。(対抗戦を6勝1敗で終えたが)自分たちがやるべきことをやって出た結果だと思いますし、真摯に受け止めて、次があるのでしっかりつなげたいと思います。(慶大ラグビーの成熟度は)戻るべきところがやっとしっかりしてきたかなと思うので、そういう意味では良くなっていると思います。(ラインアウトが崩れたが)そこは練習が必要ですね。(大学選手権への)課題として出て良かったと捉えます。(ブレイクダウンは)相手は大きいので慶應の低さと速さを意識して、相手にやられないようにスペースとってしっかりボールを出すことがやるべきことだったので7割方はできたと思います。(帝京大の大型Fwdについて)やっていて強かったです。向こうのペースにされたら強いんですけど、その分スピードで振っていきました。どっちのペースで試合をやれるのかが重要だと思っていました。(大学選手権に向けて)いまやっていることを詰めていくだけですね。優勝しか見ていないです。
村田
(今日の試合を振り返って)去年負けていたので勝てたことはすごくうれしい。だがセットプレー、特にラインアウトの部分でいい流れを作れなかったことは反省しています。(流れを作れなかった要因は)僕のミスです。もっとHOの投げやすいところを僕がサイン出していければよかったのかなと思います。(試合の勝因は)僕らがボールを持ち続けていたところだなと思います。後FwdもBksも関係なく走っていてそれがトライにつながったのかなと思います。(前半から点差を広げることに成功したが)自陣にいようがボールをけらずに行こうと思っていた。それが結構うまくいったのかなと思います。(後半について)ペナルティが多くなってしまった。後ブレイクダウンで受けてしまったことから相手のペースになったのかなと思います。(後半は帝京大のラグビーがフィットネスで優っていたのか)帝京のスローペースなラグビーをやられると体重の思い方が有利になってしまう。そこで(やられてしまったの)かなと。(ドライビングモールにも苦戦したか)そうですね。モールディフェ
ンスも練習していたんですがうまくいきませんでした。(個人のプレーとしてタックルの出来は)外人選手が強く来たところで受けてしまった部分があった。もっと前に出て行かなければならないと思いました。(アタックについて)まだまだ取り切れるところまで頑張りたいです。(対抗戦を総括して)A戦で負けてからすぐチームとして1回すごく悔しい思いをした。チームが落ち込んでしまった部分はあったんですけど、そこからうまく切り替えて早稲田戦、帝京戦と勝てたのは大学選手権につながる最高の形だったのかなと思います。(全試合慶大らしいラグビーが出来たのではないか)そうですね。ただ勝てていない試合があるんでもう少し磨きをかけていきたいと思います。(大学選手権に向けて)1月9日の決勝で優勝することが目標。相手も引退をかけた試合になるのでどの試合も(気持ちを)抜かずに、1試合1試合出しきっていけば自ずと結果はついてくると思います。柴田
(試合を振り返って)相手のペースに負けないで、慶應のラグビーを通すということを80分間通してできたので、その結果勝つことができたというのはすごい良かったと思う。(今日はアタックで見せ場を作ったが)自分が思うように動けたというのもあるので、あまりここまで試合で発揮することはなかったが、アタックはすごい良かったと思う。(ブレイクダウンも良かったと思うが)みんなで低く相手に対抗しようということだったので、低く素早く密集に寄ることができて、相手にターンオーバーされることもそうなかったので、そこも証明につながったと思う。(早大戦ではターンオーバーが少し多かったがその点では修正できたか)そうですね。より速く、より低くしようということで、みんなの意思統一があったので、そこは修正できたと思う。(DF面について)DFもみんなが低く入って、一発で相手を倒すことができていたので、逆に後半はタックルが高くて、ボールがつながっちゃうシーンがあったので、そこはまた選手権に向けて修正していかなければいけない。(残り20分で流れを持っていかれてしまったが原因は)自分たちでボールをキープできなかったというのがあって、やはりボールをキープできなかったことが原因だと思う。(後半には待望の対抗戦初トライが生まれたが)フォローした結果ボールをもらえたという感じだったので、僕というよりもFwdでつないだトライだったと思うので、BksもあるがFwd全員で取れたトライだと思う。(村田選手からパスが回ったが来ると思ったか)オフロードしないで、1個ずつつないでいこうということで、僕もオーバーに入ろうとしたが、(村田)毅が放ってくれたので、前だけ見て飛び込みました。(重い帝京大相手にフォーカスした点は)相手Fwdがすごい強かったので、ラックとかできたときは速く低く寄せて行こうとした。あとは相手がでかくて走れないという印象があったので、慶應らしくボールを外に追い出そうというのがあった。(スクラムやラックで重さを感じることはあったか)スクラムはちょっと劣勢になる場面があったので、相手Fwdが強かったと思う。(ラインアウトは後半少し崩れてしまったが)相手にちょっと触られる場面があって、そこは修正していかなければならないと思う。(対抗戦フル出場となったが)けがしないで、チームに全試合貢献することができたということは自分的にも嬉しいですし、早稲田戦と帝京戦に勝つことができたので、これから選手権にいい弾みがつくんじゃないかなと思う。(大学選手権に向けて)負けたらもう自分たちのラグビー人生が終わってしまうので、先を見ることも大切だが、前の試合から一試合ずつ自分たちのラグビーを通して勝っていければなと思う。
阿井
(試合を振り返って)去年、一昨年と勝てなくて、今年の春、夏も負けていたので、どうしても勝ちたいでした。僕は前半で交代してしまったんですけど、全体的に僕らの良いアタックができていたと思います。2トライは取られたのは相手の強みである強いFwdによるものである程度想定内だったので、全体的に自分たちのペースでラグビーができていたと思います。(怪我の具合は)頭を打ってしまいました。完全に僕のタックルミスなんですけど。次の試合は多分大丈夫だと思います。少し様子を見て、しっかり直して大学選手権に臨みたいと思います。(Jr.選手権からの勢いはあったか)あの試合は僕らも見ていて勇気をもらいましたし、大きい帝京相手にしっかり低いプレーをして走れば勝てるという見本を見せてもらったので、そのお陰というのもかなりあると思います。(入りに注意した点は)最初の20分と最後の20分を集中していこうと言われて、最初の20分は全員が意識して取り組めたんじゃないかと思います。(後半20分を外から見ていて感じたのは)帝京の強いFwdがスクラムにしてもコンタクトにしても強い部分なのである程度は仕方がないと思います。ただ、トライを取られた所やモールを作られたシーンなんかはディフェンスが少し高い所は見られたと思います。僕が出ている時はしっかり低いプレーをしたいと思います。(シード権が確定したが大学選手権の展望は)まだ何位になるかも分からないので難しいんですけど、どこが来ても勝てるように準備したいと思います。今日勝ったことは絶対にプラスになるので、とりあえずは(対抗戦)1位になれたらいいなと、そして良い準備をしたいと思います。(対抗戦を総括して)初戦は出れなかったんですけど、次の日体戦から出させてもらって、フル出場で出れた試合も多かったので良かったです。納得いくパフォーマンスかどうかと言ったらまだまだなんですけど、しっかりある程度結果を残して戦えたことは自信になりますし、しっかり先の見えるような良い対抗戦だったと思います。(大学選手権に向けて)もちろん日本一です。去年は準決勝で負けてしまったので最後の最後まで気を抜かずにやっていきたいと思います。
小斉平
(今日の試合はどんな意気込みだったか)今までは控えでしたが、今日は先発だったのでまず自分のプレーをアピールすることを考えていました。チームとしては慶應のアタックをしっかり80分間すれば勝てるという自信の中でやっていたので、やることはシンプルに思い切ってやりました。(昨年敗れた帝京相手だったが対策はあったか)もちろんモールが強かったりとかそういう部分で細かい対策はしましたが、アタックの部分などは慶應のいつものプレーをすればいいという感じだったので、特別大きな対策は無かったです。(試合を振り返って、前半から攻めていたように見えたが)前半最初の20分を意識してテンポをあげていこうと思っていたので、自分としては早くボールを散らして、継続していこうということでやっていました。(パスの出来は)Fwdが走ってしっかり超えてボールを出してくれたので、そこまでプレッシャーを感じることもなく出来ました。Bksへのパスはただ大きく外ばっかりでは駄目なので、まずは縦の切り裂くプレーをやってから入ろうと思ってやっていて、それが効いていたと思います。(ハイパントがいつもよりも少なく見えたが)キックは相手にボールを渡してしまうだけなので、自陣からでも勇気を持って回そうという戦術でした。(後半に押される場面があったが)帝京の強い部分が出てしまいました。自分達の良くなかった部分は今は分かりませんが、帝京のペースになってしまったということだと思います。(個人的なディフェンスはどうだったか)前半に自陣で相手のSOに抜かれてしまう大きなミスとその他小さなミスもあったので、ディフェンスの出来はあまり良くなかったです。(オフェンス面の出来は)自分の持ち味はパスさばきだと思っていて、そういう意味ではボールをしっかりと散らせたので、ある程度は良かったと思います。(早明戦に優勝が掛かったが)トリプルワンという目標があって、それを目指してやって来ましたが自分達の出来ることはやったので、後は大学選手権に向けて頑張ります。(大学選手権に向けてどのような点を強化したいか)今日の出来を考えても今までやってきた慶應のラグビーが出来れば戦えるという自信はあるので、自分達の強みと細かいスキルを中心に高めていきたいです。
和田
(振り返って)しっかりと勝つことが出来たので嬉しいです。帝京に対しては去年の(敗戦)事もありますし、今年も春と夏に負けた相手だったので、こういった結果を残すことが出来たのは良かったです。(帝京大の重いFWに対してどのようなゲームメイクを心がけたか)自陣からでもチャレンジして、相手の陣形を変えてからキックを使うことを意識しました。今日はところどころでラインブレイクができたのでその点も良いアッタクにつながったと思います。(早慶戦でも印象に残りましたが、和田選手のラインブレイクは効果的でした)そうですね。開いたところは突こうと思っていました。良かったです。(Bksのパス回しもスムーズだった印象があります)回しているときでも攻めるところは攻めなくてはいけないと思っていました。パスを回しながらも状況を見て次にどのようなプレーを選択すれば良いかを考えながらやっていければと思います。(難しい位置もあったと思いますが、キックが安定していますね)そうですね。次からはそこにチームの命運がかかってくることもあると思うので、決められるようにしっかり練習します。(選手権に向けて)まだまだ課題も多いですし、対抗戦では明治に負けてしまいました。ここから成長出来る部分があると思うので日吉に帰って練習から皆で一丸となってやれたら良いと思います。
三木
(今日の試合を振り返って)まだ優勝の道が残っているので勝って良かったなという気持ちです。(勝因は)テーマの1つである自陣から回していこうという(部分)。キックでボールを相手に渡すのではなく自陣から回していこうと。普段キックをけるエリアでも回してマイボールをキープし続けたというのが(勝因の)1つではないかなと思います。(前半から形になっていたが)帝京のブレイクダウンも強かったので、潰されることもあった。だが自分達のやろうとしていたラグビーはできたかなと思います。(後半は逆に押される部分もあったが)自分のせいでラインブレイクされたというのもありますし、ペナルティが続いたというのもありました。細かいミスが悪い流れを一瞬でも呼んでしまった原因かなと思います。(個人の出来は)「激しく」というテーマで臨んだ。だがやっぱりトライを取りたいなという気持ちがあったのに(トライを)取れなくて残念です。(タックルに関しては)いいタックルもあったんですが、外れたシーンもあったので自分としてはまだまだかなと思います。(対抗戦を総括して)完全に初戦よりチームとして成長しているのが肌で感じられる。例年よりも対抗戦という戦いを通してチーム力が上がってきたかなという印象ですね。(大学選手権に向けて)対抗戦はもう早稲田と明治の戦いに左右されるのでそこは一旦忘れる。とにかく残されたジュニア選手権と大学選手権優勝の2つに向かってチーム全員で目指していきたいなと思っています。
増田
(振り返って)慶應らしく走ってトライを重ねることが出来たので、良い勝ち方が出来たと思います。(帝京が相手という事で意識した点)相手はFwdが強いので、その強みを出させないように意識しました。練習から、走って相手の穴をついていくことをやってきたのですが、その点で、良いアタックが何回かあったことは次につながると思います。(相手の強みともいえる接点でも負けていなかったか)相手のBksは全部止めようとして流してきたので、こちらはそれに対して縦に切っていくことを考えていました。試合前からそれを話していたのですが、効果的だったと思います。(フル出場でしたが、万全の状態に近付いているか)まだまだなんですけど、今日は自分でも納得のいくプレーがいくつかあったので、やっとチームに貢献できるようになってきたかなと思います。(選手権にむけて)ここから成長していくチームが日本一になるチームだと思うので、毎日日吉で練習して日本一目指して頑張ります。
児玉
(試合を振り返って)慶應は低いタックルの他にもフィトネスが武器だと思っているので、自陣からでもボールを回して、フィトネスゲームに持っていこうという狙いがあったので、そういう部分が出来たと思います。(トライの場面を振り返って)相手がすごくドリフトしていたので、内に切れ込んでトライを決めることが出来ました。最初のトライだったので流れを呼び込めて良かったと思います。(キックの出来は)いいキックもありましたが、1本ノータッチがあったのでまだまだ精度が足りないなと思います。(後半は守りに回る時間帯があったが)点差が開いたのでチームとして気が緩んだ部分があったとは思いますが、まぁしょうがないと思います。(今日出た課題は)チームとしては点差が開いた時の気の緩みです。個人的には前半にビッグゲインした時にトライまで持っていくことが出来なかったので、取りきりたいなと思います。(早明戦に優勝の可能性が残ったが)今から自分達ができることはないのであまり気にはしません。(大学選手権に向けて)絶対に優勝しかないと思っているので、日吉で努力したいと思います。
明本
(試合を振り返って)今日はタフなゲームだとわかっていた。だからみんなでディフェンスしていこうと思っていて、それを頭の中に起きながらしっかりやっていました。(それは実践できたか)低いタックルに関してはできたと思います。(フォーカスしていた点は)ディフェンスからチャンスを作ってどのように攻めていくかがうちの課題だと思っていた。そこはできてよかったと思います。(前半はどう見ていたか)先輩たちがペースを守ってしっかりやってくれたので、後半もやりやすくできました。(途中出場の難しさはあったか)僕はリザーブとして当たり前のことなので準備はしておいた。ああいう形でしっかり役に立てたのでよかったと思います。(後半は攻められるシーンもあったが)僕のタックルミスもあり、モールディフェンスもできなかった。チームの課題でもあるが、自分の課題としてしっかりやりたいと思います。(個人として出来は)アピールできるところはありましたが、課題はタックルなどもある。課題であるディフェンスをしっかりもう1回やり直したいと思います。(帝京大に対する印象はチーム全体で変わってきたか)モールディフェンスで止めれば、Fwdにさえ持っていかなければうちのペースだと思う。Fwd戦でゴリゴリというより、僕達はBksがいいですからBksで取り切れて本当に良かったと思います。
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