【バスケ】六大学リーグ最終戦、法大相手に薄氷の勝利!

計3日間に渡って行われた六大学リーグ戦もいよいよ大詰めを迎えた。最終戦の相手は法大。互いにディフェンスが機能し、立ち上がりはロースコアの展開となる。流れが変わったのは2Q。後藤宏太(環4)や高橋晃史郎(政3)らの活躍で相手を引き離し、試合を優位に進める。だが、最後は法大の猛烈な反撃に遭い、64-61とわずか3点差での勝利。収穫とともに課題も見受けられる一戦となった。

 

2016/3/21(月)@立教大学新座キャンパス

第13回東京6大学バスケットボールリーグ戦 vs法大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

14

17

14

19

64

法大

13

4

25

19

61

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#4 西戸良(洛南高)

SG

#5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

SF

#18 澤近智也(環2‣高知学芸高)

PF

#7高橋晃史郎(政3・慶應高)

C

#22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高)

迎えた1Qの立ち上がり。だがここは苦しむ。シュートを簡単に打たせてしまい、立て続けに6点を失った。反撃ののろしを上げたのは、#7高橋。ゴール下から落ち着いてシュートを決め、慶大の初得点を挙げた。さらに#22トカチョフサワ(環3)の得点で追い上げると、#5後藤のスリーポイントが決まり、試合を振り出しに戻した。その後は両校ともディフェンスが冴え、一進一退の攻防。スコアは14-13とわずかながらもリードし、1Qを終えた。

 

 続く2Q。ここでは慶大のバスケットが冴え渡る。特筆すべきはディフェンス面。一際輝きを放ったのは、途中出場の#15原匠だった。相手PGを徹底的にマークし、安易にボールの展開を許さない。その結果、スティールに成功する場面が増え、慶大は速攻攻撃を幾度も完成させた。攻撃の締め役を担ったのは、高橋と後藤。共に5得点を挙げる活躍で、法大を大きく引き離した。

 

3ポイントを狙う後藤

3ポイントを狙う後藤

 前クオーターの猛攻により、スコアを31-17とした慶大。引き続き点差を広げたいところであったが、第3Qではディフェンスに綻びが生じ始める。わずか2分半の間に、連続して9点を失ってしまう。2Qで慶大が見せた粘り強さは失われ、相手Fに楽な体勢でシュートを打たせてしまった。結局、このクオーターだけで25失点を喫してしまい、45-42と僅差のまま第4Qへと突入することとなった。

 

 最終クオーター。ここで慶大は圧巻の攻撃を見せる。この試合それまで精彩を欠いていたシュート精度だが、ついに本領発揮。#18澤近智也(環2)やサワらのシュートが次々と決まり、なんと4Q開始3分の間に15点を奪う猛攻を見せ付けた。スコアを60-42とし、試合の行方をほぼ決定付けたかのように思われたが、またもディフェンスが崩れてしまう。連続して6点を決められると、今度は焦りからかパスミスで相手にボールを奪われてしまうシーンが目立つ。更に得点を積み重ねられ、残り1分時点で62-60と、2点差にまで詰め寄られた。このピンチを救ったのが、再三ディフェンスで活躍を見せていた原。ファウルから得たフリースローを落ち着いて2本とも決め、残り10秒時点で4点差を付けた。64-61となったところで、ゲームセット。最後は法大の猛反撃に遭ったものの、なんとか白星を手にした。

 

 「勝ち切れたことはいい経験」(西戸)と振り返るように、結果的に勝利を収めることが出来たことは収穫であろう。しかし、この試合でも見られたように、良い時と悪い時の差がはっきりとし過ぎた面もあった。安定したプレーを続けることが出来なかったことが次への課題だ。

 

 法大戦を終え、六大学リーグ戦の全試合を消化した。3連覇こそならなかったものの、4勝1敗と上々の結果を残した。次は京王電鉄杯。今大会よりも更にレベルの高い大学が集う大会だ。そこで慶大はどのようなバスケットを見せてくれるのだろうか。今後の活躍にも期待だ。

 

 

                                                        (記事 小沢光市)

丸岩伴彬学生コーチ(経4・冨士高)

 (今日の試合は)総じて少し重たくロースコアな展開でした。昨日と同じで、やってきた事を試合で発揮しよう、と意識していました。(ラスト8秒のタイムアウトで話した内容は)残り8秒だったので、ゴール下から出すより、ハーフコート以上から出した方が失点の確率が低いということで、タイムアウトを取り、最後までミスしないで勝とうという話をしました。(リーグ戦全体的には)12月から練習してきたことが形になった部分と、通用しなかった部分、出来なかった部分があるので、通用した部分は今後更に伸ばしていきたいし、出来なかった部分は反省と改善が必要だと感じました。今回初めて実戦で取り入れた事により、出来なかったという事が分かったので、次からどうすれば良いかを考え、今回のリーグ戦を通してプラスに変えていきたいと思います。(去年・一昨年は慶應がリーグ戦優勝でしたが)六大学リーグ優勝出来ればいいなとは勿論思っていましたが、勝ち負けにそれほど拘っていた訳ではないし、やってきた事をやろうとチームで言っていたので、早稲田に負けた事は悔しいですが、今シーズンの目標は六大学リーグではなく、早慶戦優勝という事をしっかり頭にいれて、今回の早稲田戦の反省をし、次の電鉄杯、早慶戦でしっかり活かしていきたいと思います。(次の電鉄杯への意気込みは)昨年の電鉄杯は9位という結果で終わってしまいました。今回よりレベルの高い大学が参加するので、さらなるレベルアップの場として、今回やってきた事が上のレベルに通用するのか、僕たちの今の実力がどこまで通用するのかを試し、早慶戦へのステップアップの場として頑張れたらいいなと思います。

 

西戸良(総4 洛南高)

 (今日の試合を振り返って)今日の試合は、シュートは打てていたのですが入らず、得点は伸びなかったのですが、ディフェンスでは1試合を通して自分達が流れを渡さずに守れていた印象があったので、ディフェンスは良かったと思います。(ご自身のプレーは)昨日はシュートが良く入ったので、シュートを打てる時は狙おうと思っていたのですが、結果入らなかったので、自分で決めることよりも、周りをどう生かしながら攻めるか、ということに意識を置いてプレーしていました。(試合の最後、追い上げられた場面ではどのようなことを考えていたか)あの場面でベンチに下がる予定ではなかったと思うんですけど、後輩達に経験をさせるという意味では、良かったと思います。また、結果勝ち切ることが出来たので、後輩にとってはいい経験になったと思います。頼れる後輩が育ってくれれば、僕達4年生の負担が減り、いいパフォーマンスにつながると思うので、そこは反省点でもありいい収穫でもあったと思います。(六大学リーグ戦を振り返って)自分達の出来ること、出来ないことが全ての試合で顕著に現れたと思います。出来なかったことを出来るようにならないと、一部の相手に勝てるチームになれないと思うので、そこをどのように改善していくかがこのチームの課題だと思います。1人1人がレベルアップして、早慶戦だったり、秋のリーグ戦で勝てるように頑張っていきたいです。

 

 

後藤宏太(環4・高知学芸高)

 (今日の試合は)六大学では今まで練習でやってきた事を出そうと話していて、結果良い部分も有りましたが、練習でやってきた事を出せてない部分も多くあったのでそこを今後改善していければ良いなと思います。(3ポイントシュートを狙ってる感じがしましたが)チームでの仕事は3ポイントを決める事と言われていますし、自分でも自覚しています。まだまだ確率が低いので今打ってる本数の3割の所を5割6割決めれるようになれば良いと思います。(次の電鉄杯に向けて)電鉄杯は六大学よりレベルが高くなるので、今のプレーではどこにも勝てません。また、今回早稲田相手に練習でやってた事が出せなかったので、電鉄杯で発揮できるように、後2週間くらいで、もう1ランクレベルアップして、勝てれば良いなと思います。

 

高橋晃史郎(政3・慶應高)

(今日の試合を振り返って)ミスが多かったのと、もっと相手を冷静に見て攻められれば良かったと思います。また、シュートもあまり入りませんでした。ディフェンスでは、スクリーンの対応などが自分の課題ですが、出来たり出来なかった部分がありました。(法大の印象は)1人1人が強いという訳ではありませんが、僕がマッチアップした選手はスピードもあってフェイクも上手くて、やりづらかったです。(六大学リーグ戦を振り返って)一番印象に残っているのが初戦の早稲田戦で、他の試合ではうちの攻めが出来ていましたが、早稲田はディフェンスが他のどこよりも上手くて、対応することが出来ませんでした。六大学リーグ戦というより、早稲田戦を見る限り、うちの攻撃とディフェンスが出来ていなかったので、もっと詰めていく必要があると思います。(試合を通してチームの出来に波があった)ボール運びの部分だったり、一つ一つのパスを取ってみても雑な部分があって、それを特に改善していかないといけないと思います。

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