【ラクロス(男子)】実力発揮出来ず惨敗…定期戦でのリベンジ誓う/六大学戦 早大戦

 慶大ラクロス部の2016年のシーズンがスタートした。山田主将の下、リーグ戦に向け新チーム作りが着々と進んでいる。六大学戦では明大と立大を続けて下し、早大戦も勝利で繋ぎ良い流れで定期戦を迎えたいところであった。しかし、先制点を奪われるとそのまま試合のペースを早大に持って行かれてしまう。慶大もAT陣を中心に懸命にゴールを狙うも、反撃のチャンスをつかむことが出来ず、悔しい敗戦となってしまった。試合後には、山田新主将が今シーズンの意気込みやチームについて語ってくれた。

六大学戦 VS早大

2016/3/30    9:45F.O.

 

慶大

経過

早大

0

1Q

2

1

2Q

3

0

3Q

0

1

4Q

4

2

合計

9

 

試合前の整列をする両校のスタメン。

試合前の整列をする両校のスタメン。

 

1Qで得点を挙げた木全。新4年生としてチームの中心を担う。

1Qで得点を挙げた木全。新4年生としてチームの中心を担う。

 完全に冬の気配が去った穏やかな暖かさの中、試合が行われた。慶大は試合開始から展開し、早大ゴール付近でパスを回してゴールを狙っていく。しかし相手の分厚いディフェンスを突破出来ず、カウンターで先制を許してしまう。すぐに反撃し主導権を取り戻したかったが、なかなかシュートが決まらない。その間にも追加点を入れられ、まさかの無得点で1Qを終える。続く2Q、5分にMF木全(政3・慶應高)が動きながらの華麗な一撃で1点を返すことに成功。だが試合のペースを奪うまでには至らず、集団の中で押し込まれる不運なゴールもあり、点差をさらに広げられてしまう。

 

 

 

新戦力として期待される川崎。MFながら積極的に攻撃に絡む。

新戦力として期待される川崎。MFながら積極的に攻撃に絡む。

そろそろ逆転の糸口を見つけたい3Qだが、序盤はなかなかシュートに結び付けられない時間帯が続く。9分には早大からボールを奪う好守があったものの、G杉本(経1・慶應高)へのパスミスでカウンターへ繋げられないという場面があった。それでも、AT井上(経2・慶應高)、AT仁熊(商3・慶應NY学院高)らを中心に果敢に攻めるが、相手の守備に阻まれてしまう。後半は攻守がすぐに入れ替わる激しい展開となったが、G杉本のファインセーブをはじめ慶大DF陣の粘りで無失点に凌いだ。最後の4Qでは、DF岡村(経3・慶應高)が相手選手をラインの外に押し出してボールを奪うという守備が見られた。その後、MF川崎(政1・慶應高)が早大DF陣の隙間を通す鋭いシュートを決めたが、後半一気に3点を奪われてしまう。終了間際、慶大が最後の攻めを仕掛けるも早大ゴールのネットを揺らすことはかなわず、そのまま試合は終了。全体で2得点、9失点と攻守ともに不安の残る結果となってしまった。

 

 

「4年生に引っ張って貰っていたという意識」(山田)が抜けきらず、一つになりきれなかった今試合。それだけ引退した選手らの存在は大きかったということだろうか。しかし、昨シーズンから引き続き出場するメンバーだけでなく、新戦力の活躍も見られたのは収穫だ。それは慶大ラクロス部が新しいチームとして動き出している証。それに、まだまだシーズンは始まったばかりである。今回の敗北からチームとしての結束をさらに高め、5月に控える早慶定期戦では必ずリベンジを果たしてくれるだろう。

※学年は試合当時

(記事・下川薫)

 

 

【以下・試合後選手コメント】

 

山田晃平主将(政4・慶應高)

 

(今日の試合の印象は)昨年試合に出ているメンバーが多くて、そういったメンバーが引っ張るべきだったんですが、(引退した)4年生に引っ張って貰っていた部分が多くて、それがまだ抜けていなくて中心メンバーがあまり試合で引っ張れず、ずるずるいってしまったという印象が強いです。(敗因となる部分は)オフェンスもディフェンスも全体として練習では無かったようなミスが続いてしまって、試合の流れをこっちに持っていくようなプレーヤーが出来ず、そのまま悪い方向に流れが行ってしまったので、ディフェンスもオフェンスも自分たちの良さが出せなかったという感じです。(早慶定期戦に向けて一番必要なことは)中心メンバーが引っ張れなかったという点があるので、プレーの激しさや厳しい雰囲気をしっかり作らなければいけないと思います。練習中からその厳しい雰囲気を作っていって、試合では練習でやっていることをちゃんと発揮出来るような環境を作らなければいけないと思います。(主将になってからの自身の変化は)やはり昨年は(引退した)4年生に引っ張って貰っていたという意識が自分にもあったので、自分のプレーだけでなく周囲に対して引っ張ったり干渉したりしてチームを良くしていかなければいけないな、と思います。(どんなチームにしていきたいか)中心になる人が引っ張っていくというのは勿論、全員が受け身でなくて、特にAチームに入るメンバー全員がお互いに言い合えるような、主体的に動けるようなチームになれば良いと思います。(今年のスローガン”RISE”について)RISEには日本一に向かって皆で上がっていこうというのが込められています。部活の人数も今103名と多いので、一つにならないとなかなか八連覇しているファルコンズに勝つのは厳しいと思い、一つになって皆で立ち上がっていこうという意味を込めてRISEにしました。(どうやって決めたのか)4年生がシーズンスタートの前にミーティングをして決めています。皆で決めました。(今シーズンの意気込みは)六大戦ではあまり良くない成績でスタートしてしまったんですけど、今後は改善していって早慶戦で勝って、大学生相手のリーグ戦では圧倒して最後はファルコンズに対して勝って日本一になりたいと思います。

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