平成28年度関東学生テニストーナメント大会
2016年5月5日@有明テニスの森
強い日射しを浴びながらも、慶大の選手たちが躍動した。男子シングルスでは、逸﨑凱人(環2・大阪産大付属高)、畠山成冴(環2・湘南工科大付属高)、上杉海斗(環3・清風高)が、女子シングルスでも押野紗穂(環2・つくば国際大学東風高)、村瀬早香(環3・京都外大西高)が準々決勝進出を果たした。男子ダブルスでも2組が、女子ダブルスも1組がベスト8入りを決めた。
◇男子シングルス4回戦
○ | 逸﨑凱人(環2・大阪産大付属高) | 2{6-1,6-4}0 | 古田伊蕗(早大) |
○ | 畠山成冴(環2・湘南工科大付属高) | 2{6-3,7-6(1)}0 | 前崎直哉(法大) |
○ | 上杉海斗(環3・清風高) | 2{6-2,6-1}0 | 山田晃大(法大) |
逸﨑は第1セットを6-1で制し、上々の滑り出し。第2セットは1ゲーム先取されるも、2ゲーム連取で勢いに乗ると6-4で勝利し、準々決勝進出を決めた。
畠山は第1セットから積極的に前へ出て攻勢に。3-2からブレークするもブレークバックを許し4-3とされる。その後は突き離し、1セット先取する。第2セットは大接戦。両者ブレークを重ね、タイブレークにもつれ込む。だが、畠山は集中を切らさなかった。7-1でタイブレークをモノにし、ストレート勝ちした。
上杉は圧巻の試合運びを見せた。第1セットを6-1で先取すると、続く第2セットもブレークを重ね、終わってみれば6-2と完勝し、準々決勝へと弾みをつけた。
◇女子シングルス4回戦
○ | 押野紗穂(環2・つくば国際大学東風高) | 2{6-2,6-3}0 | 細沼千紗(早大) |
○ | 村瀬早香(環3・京都外大西高) | 2{4-6,6-4,6-0}1 | 上唯希(早大) |
● | 向井マリア(環1・城南学園高) | 0{1-6,2-6}2 | 牛島里咲(筑波大) |
押野は早大の細沼と対戦。第1セットから押野は積極的な攻めを見せ、6-2で先行する。第2セットも気迫のこもったショットで相手を押し込み、6-3でストレート勝ち。準々決勝へコマを進めた。
村瀬は第1セットを奪われ先行される苦しい展開に。だが、第2セットを6-4で奪取すると、ここから村瀬は止まらなかった。疲れからか、ミスが増えた相手を尻目に次々とポイントを重ねていく。第3セットは6-0。まさに村瀬の独壇場だった。
向井は前日の4時間に及ぶ試合の疲労からか、なかなかペースをつかむことができなかった。第1セットを1-6で落とすと、続く第2セットも相手の勢いを止められず。2-6でストレート負けを喫した。
◇男子ダブルス3回戦
○ | 上杉海斗・平山浩大(環1・京都外大西高) | 2{5-7,6-4,10-5}1 | 齋藤聖真・高村佑樹(早大) |
○ | 逸崎凱人・畠山成冴 | 2{6-3,6-3}0 | 小林雅哉・島袋将(早大) |
男子ダブルスは2試合とも相手は早大だった。上杉・平山浩大組は第1セット、3ゲームを先取したもののその後はシーソーゲームに。最終的に5-7とされ落としてしまう。続く第2セットでも一度5-2としたあと、2ゲームを連取され5-4と追い上げられる。だが、ここでしっかりと粘り第2セットを奪い返すと、第3セットのスーパータイブレークも10-5で制し、ベスト8入りを決めた。
逸﨑・畠山の2年生ペアは早大の1年生ペアと対戦。1年生の時から慶大の主力を張る2人にとって負けられない一戦だったが、第1セット、第2セットともに常に先行する展開で6-3、6-3とストレート勝ち。準々決勝での戦いぶりにも期待が懸かる。
◇女子ダブルス3回戦
○ | 首藤みさき(環3・城南学園高)・反田茉鈴(環1・城南学園高) | 2{6-4,3-6,10-5}1 | 山藤彩香・田中文彩(亜大) |
女子ダブルスで慶大から唯一残った首藤・反田組は亜大のペア、山藤・田中組と対戦した。第1セットを6-4で奪ったものの、第2セットは3-2からブレークとキープを重ねられ、一気に3-6とされ落としてしまう。だが、第3セットのスーパータイブレークではしっかりと立て直し、10-5で勝利。こちらも見事ベスト8入りを果たした。
男子シングルスでは3人、女子シングルスでも2人がベスト8入りし、好調ぶりを示した慶大庭球部。ダブルスでも男子は2組、女子は1組が見事8強に残っている。また、上杉は単複ともに勝ち進んでおり、エースとしての活躍に期待が懸かる。頂点まであと3つ。並み居る猛者を打ち破り、慶大の選手は優勝をつかみとることができるだろうか。準々決勝は5月6日、有明テニスの森で行われる。彼ら、彼女らの活躍に注目だ。
(記事 森本凜太郎)