【テニス】エース・上杉が2連覇達成!4選手が準V/関東学生テニストーナメント 7日目

DSC_0457大会最終日、4種目すべての決勝を関東の両雄・早慶が占めたこの大会。男子シングルスでは、上杉海斗(環3・清風高)が逸﨑凱人(環2・大阪産業大付属高)との慶大対決を制し、2連覇を達成した。一方、女子では、シングルスの決勝に村瀬早香(環3・京都外大西高)、ダブルス決勝に首藤みさき(環3・城南学園高)・反田茉鈴(環1・城南学園高)が臨んだが早慶対決に敗れ惜しくも準優勝に終わった。昨季は慶大3冠、早大1冠であったが、今季は早大3冠、慶大1冠という結果。来週は早慶戦、今度は団体戦で激突する。

関東学生テニストーナメント大会 男子シングルスF、女子シングルスF、女子ダブルスSFF

2016/5/8 @有明テニスの森公園

◇男子シングルスF

上杉海斗

2{6-3、6-3}0

逸﨑凱人

 DSC_0359男子シングルス決勝は慶大同士の対戦となった。第1セット第1ゲームは逸﨑がキープし、その後も一進一退の攻防が続く。だが、2-2で迎えた第5ゲームで上杉がブレークに成功すると流れは一気に昨年度王者へ。強烈なショットで押し込み、逸﨑にブレークを許さない。第1セットは6-3で上杉が奪った。第2セットを何としてでも奪いたい逸﨑は上杉のサービスゲームで積極的にブレークを狙っていく。第1ゲーム、逸﨑はリターンエースを奪い攻勢を強めようとする。だが、上杉は慌てなかった。サーブで丁寧にコースを突いて逸﨑を押し込むと、結局このゲームもキープした。第2ゲームになると上杉は逸﨑を左右に振って力強いショットで仕留める場面が増える。上杉はこのゲームでブレークし、2-0とリードを奪う。その後は互いにゲームをキープし合う展開に。第9ゲームを上杉がしっかりキープすると、第2セットも6-3。上杉がストレート勝ちし、見事大会二連覇を達成した。  

DSC_0382一方の逸﨑は、チームのエースとの差を感じる試合になった。「上杉さんは攻め切ることができている」と課題を明確にした逸﨑。チーム慶應がさらに強くなるためには、逸﨑のよりら一層の活躍が期待される。来週末に行われる早慶戦でも彼らの戦いに注目だ。(森本)

 

◇女子シングルスF

村瀬早香

0{1-6、2-6}2

林(早大)

 DSC_0073初の決勝に臨んだ村瀬であったが、悔しい結果となってしまった。ファーストセット、試合開始から5ゲーム連取されてしまう。第6ゲームをキープしたものの、1-6で落としてしまう。セカンドセットは第1ゲームをブレークされ、第2ゲーム。リターンからラリーにうまく持ち込みブレークのチャンスにつけると、相手のダブルフォルトでブレークバックに成功する。これで流れが変わるかと思われたが、「単純にミスが多かった」ことが最後まで響いた。続くゲームをなんとかキープしたものの、その後は5ゲーム連取され2-6でストレート負けを喫した。早慶戦では林とは当たらない村瀬。インカレでのリベンジに期待したい。(太田)

 

◇女子ダブルスSF、F

首藤みさき・反田茉鈴

2{6-3、5-7、10-2}1

佐野・森(明大)

首藤みさき・反田茉鈴

0{1-6、3-6}2

細沼・大矢(早大)

DSC_0017 前日の考慮により、準決勝と決勝が同日という厳しいスケジュールとなってしまった首藤・反田組。明大の佐野・森組相手にスーパータイブレークの末勝利し、決勝に進んだ彼女たちだったが、第1セットは疲れの色が目立った。ミスが目立ち、2ブレークアップの0-5という状況まで一気に試合を進められる。第6ゲームでやっとキープに成功したものの、最後は大矢にエース決められ第1セットを奪われる。第2セットになると首藤・反田組が息を吹き返す。第1ゲームをしっかりとキープ。その後1-2とされるもここでブレークバックに成功する。ここからさらに勢いに乗りたかったが、次のゲームをブレークされてしまう。以降、互いにキープする展開が続き迎えた第9ゲーム、細沼・大矢組に攻勢を強められるとブレークを許してしまい、3-6。ストレート負けで準優勝となった。

 DSC_0022だが、この日2試合を戦い切った首藤・反田組の戦いぶりは清々しかった。ノーシードでの参戦となったが、決勝まで辿り着いた。笑顔を絶やさず、声を絶やさず、勝ち進んできた。「首藤・反田組」はこれからマークされる存在になり、苦しい試合も出てくるだろう。それでも、今大会で「自分たちのテニス」の価値を示し続けたこのペアは伸びしろだらけだ。彼女たちの活躍から目が離せない。(森本)

(記事:太田悠貴、森本凜太郎)

 

【試合後・選手コメント】

上杉海斗(環3・清風高)

(今日も絶好調でしたね)最初は緊張したのですが、後輩ということで手の内はお互いわかりきっていたので、その中でいつも通り自分のテニスをし続ければ勝てると思って、それを最後まで貫けたのが勝ちに繋がったと思います。(インカレに向けて)去年は春関で優勝したもののインカレでは4位だったので悔しい気持ちがあります。今年はしっかりとインカレで単複取って、優勝します。(早慶戦に向けて)早慶戦もしっかりプレーしつつ、団体戦では自分がエースとして引っ張っていって最後まで勝利に導かせられればいいかなと思います。

首藤みさき(環3・城南学園高)

(準決勝を振り返って)最初はこれまでの試合と違って応援も多く緊張してしまったんですけど、1回冷静になってセカンドセットの第2ゲームまで8連取できて、それ以降のセカンドセットもプレー自体は悪くなかったと思います。ファイナルセットも強気に自分たちから動いてプレーできたからこそ勝てた試合だったと思います。(決勝を振り返って)結果的に相手にやられてしまった感じはあるんですけど、セカンドセットは何回かチャンスがあってそこを取り切れなかったことがこの結果に繋がってしまいました。しっかりと振り返ってこの敗戦を無駄にせず、さらに成長していきたいです。(今後に向けて)今回準優勝できたことが非常に自信になったので、今後の早慶戦、インカレ、リーグに向けていい部分は自信にして、まだまだの部分はしっかりと練習して今度は優勝します。

村瀬早香(環3・京都外大西高)

(準優勝となった今の気持ちと試合を振り返って)嬉しいというよりは悔しいし、もっとできたなという感じです。今日の試合を振り返ると、単純にミスが多かったです。相手の方が疲れていたと思うんですけどそこを意識しすぎてプレーに迷いが出ていたし、序盤で自分を強く見せるというところで実力不足だったのかなと思います。準々決勝で勝ちきったことは自信になったんですが、決勝でもしっかりと自分の力を出し切ることができれば今日のようなスコアにはならなかったと思うので、悔しい気持ちが強いです。(昨日は不戦勝で試合はなかったが、決勝に向けてどういう準備をしたか)練習は短く集中してやって、そのあとはしっかり治療して休むということをしていました。良い準備はできていました。(早大の林選手の印象)どこからでも狙った所に的確に打ってくるのが上手いし、私と比べるとファーストサーブの確率、決定力、威力も違いました。あとこっちが攻めても、何球でも返してくるという所にメリハリがあるなと感じました。(来週の早慶戦に向けて)春関の結果は単複ともに一度切り替えて、早慶戦で単複2勝できるように、一週間で今回で見えた課題や自分が変わらなければいけない所と真摯に向き合いたいと思います。まずは自分が2勝取ってこられるような存在になりたいです。

逸﨑凱人(環2・大阪産大付属高)

(今日の決勝を振り返って)強かったです。自分は結構攻めるテニスなんですけど、今日は上杉さんがガンガン攻めてきたのに対して、守りに入ってしまいました。自分のペースでできなかったかなと思います。(普段から上杉選手と本気の勝負はするか)練習試合で上杉さんが本気でやってるならしていますが、もしかしたら手抜かれているかもしれませんね。今日ほどやられたことはありません。(どのあたりに差を感じたか)攻めの部分では、上杉さんは攻め切ることができているなと思います。自分は結構焦ってしまって、チャンスボールでミスをすることがあるんですけど、上杉さんは結構安全なところにきちんと決めていく力があると思います。(改めて早慶戦に向けて)上杉さんが一本取ってきてくれると思うので、自分が頑張れば慶應が勝てると思うので、頑張ります。

反田茉鈴(環1・城南学園高)

(準決勝を振り返って)正直、60人くらいの応援の中で試合をするのは初めてで、その緊張感で最初は気合が空回りしている感がありました。でも、リターンが不安なときに振り返るとチームのみんなが声をかけてくれて、強気で行かなきゃ勝てないと思わせてくれて、準決勝で勝てたのは本当に応援のおかげです。(決勝を振り返って)相手が早稲田の選手ということでとにかく勝ちたいという思いが強かったですし、絶対に勝って早慶戦にもつなげたいという思いがあったんですけど、相手の重い球にも慣れなかったのと、こっちからもっと早めにポーチで手を打てればよかったと思っています。BPのチャンスをうまくものにできなかったこともあって、チャンスがあったら前に入って強気で取りにいくということを徹底したいと感じています。春関を通して、まだまだ練習が足りないと感じています。(今後に向けて)とにかく練習するしかないと思います。まずは早慶戦で勝つ。そして、インカレでも優勝します。

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